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第94回 植村直己・帯広野外学校
サバイバルキャンプ 2018の記録  
 
2年ぶりの開催となった野外学校。今回は4泊5日の短縮バージョンとなりましたが、6名のメンバーを迎え、基地周辺で野外活動の基礎学習や、前進基地でのサバイバル生活に挑戦するなど、無事に全日程を修了しました。
開催日
2018年8月8日(水)〜12日(日)

参加メンバー
早野 光(東久留米市・中2)、古谷 陸(甲府市・中1)、向井和玖(芽室町・中1)
岩瀬日和(帯広市・中1)、伊藤 勲(帯広市・小5)、酒井希望(白糠町・小5)
スタッフ
小貫耕喜(校長)、矢満田啓明(総指揮)、山本義明、佐々木誠一、米満 泉、酒井伸吾、
北沢 実、高柳昌央、大森英邦
感想文は、こちら         
◆はじめに
 
今回のサバイバルキャンプは、一昨年の台風禍で、いつもの前進基地へたどり着くこと、十勝幌尻岳登山が不可能な状況にあったため、4泊5日の短縮バージョンとしました。期間中は、あまり天候には恵まれなかった(野外学校的には、まずまず)ものの6名の参加者を迎え遠隔地から参加してくれたスタッフにも支えられ、予定通りのプログラムを実施、無事に終了することができました。
 1日目    
13時から開校式・オリエンテーションでは、校長先生からのお話、参加者の決意表明などののち、キャンプ中の諸注意や持ち物チェックなどがあった。14時頃から野外活動基礎学習(1)として、スベア・コッフェルなど装備品の説明、テントの設営・撤収などを体験。天気予報が「雨」のため、テントはタワー2階に設営。夕食もタワーの下でたき火とコンロを使用することとなった。夕食メニューは、ご飯(ポリ袋でボイル)、カレー、トマトスープ。いずれもスタッフ・メンバー共同で作り、美味しくいただいた。
 夜の研修は小貫校長による「植村さんについて」。そののち翌日の朝食用の「たき火パン」の仕込み。ごえもん風呂入浴、反省会などを終え22時過ぎにテントへ。
 

開校式

持ち物チェック

カレーを作る

夕食はカレーライス

パンの仕込み
 2日目    
雨が降ったり止んだり。6時に起床、朝のつどい・体操。朝食作りは、小雨模様のためタワー下でたき火をしながらとなった。
 この日のメインは「学校林の整備」。スタッフ酒井が中心となり、大木(樹齢50年超のカラマツ)や、数年程度のクルミ、ヤナギ、ハンノキなどを伐採と枝打ちなどを、昼食をはさんで15時ころまで実施。
 夕食は野外学校恒例の「牛肉のホウ葉蒸し焼き」。牛肉ブロックを各自がホウ葉で包み、たき火の下でじっくりと蒸し焼き。全員が満足できる仕上がりとなった。
 夜の研修は、翌日からのサバイバル生活に備え、「クマ・スズメバチが出たらどうするか」「携帯トイレの正しい使い方」を学習。そののち釣竿・釣糸・エサの扱いなどの必須項目を身に付けた。
 

朝食の「たき火パン」

間伐。この木は樹齢50年ほど 

牛肉のホウ葉蒸し焼き

夜の研修会

釣りの学習
 3日目    
この日も小雨模様。予報を検討の結果、予定通りのプログラムとすることに決定。
 6時起床、朝のつどい・体操を終え、朝食作り。食後は、移動のための各種装備の準備。いかにして自分の荷物を軽量化するかなどにかなり苦労していた。10時30分ころ、自動車に分乗して戸蔦別林道入口まで移動。
11時。荷物を背負って林道(2016年夏の台風被害で、林道は各所で寸断されている)を歩くこと2時間弱で、オピリネップ林道との分岐に到着。ここを前進基地としてテント設営。行動食で腹ごしらえののち、さっそく釣りに挑戦。事前のスタッフの予想では「釣果はほとんど期待できない」としていたが、そこそこの釣果はあった。しかし、ここにはクロスズメバチの巣がありスタッフに被害者が出たため、安全を期してスタート地点近くまで撤退。再度テントを張り終えたのは17時近く。支給されたわずかな食料(アルファ米1袋だけ)と釣った魚で貧しい?夕食となった。
 

いよいよ前進基地へ 

土石流のあとを進む

さっそく食料調達

「釣れた〜!」

こんなものが!
撤退中。トリカブトの観察  再度の設営  スタッフの夕食  食器のなかみ  釣った魚を 
 4日目    
午前5時には起き出し、スタッフを呼ぶ。この日は朝から戸蔦別川本流での釣りに挑戦。11時ころまで奮闘し、スタッフの予想を裏切り、ニジマスやハナカジカなどそこそこの釣果があった。朝・昼兼用の食事は釣った魚のから揚げとフキを調理。とても空腹を満たすには至らないものの、満足感はあったもよう。あまりの空腹に体調不良と勘違いしたメンバーも…。13時過ぎに撤収し、基地へは15時ころに無事帰着!
 着後は早速テントの設営、ごえもん風呂で汗を流し、夕食用のマキ割り・カマド作りと慌ただしく過ごした。
 夕食は恒例の「ジンギスカン&焼きそばパーティー」で肉6s、焼きそば15人前、もやし1s、玉ねぎ10個、キャベツ2玉を胃袋に流し込んだ。その後はアジャカナックなどで楽しいひと時を過ごした。
 

5時には起き出した

本流で釣りに挑戦

砂防ダムの上でも

日和さん、良型のニジマスを!

和玖君も釣った!
食事のようす 釣果  から揚げ  フルコース1人前  サバイバル生活「終わった〜!」
夕食用のマキ割り  火は段々に育てる  乾杯〜  ジンギスカン&焼きそば  アジャカナック 
 5日目    
最終日。やっと雨の心配がいらない朝を迎えた。朝食はカマドを使って、飯ごうで炊いたご飯に肉を載せた「ぶた丼」、長ネギ・豆腐・アゲの「みそ汁」。食後は「あと片付けタイム」。飯ごう、コッフェル、スベアなどの貸し出された装備品をきれいにすること、テントをたたむなどの作業。さらに、2日目に間伐した木の片づけなどに汗を流した。
 その後は感想文を書き、昼食を終えて閉校式を迎えた。
 
朝ごはん  食材がある有難さもかみしめて  洗い物  閉校式  記念写真 
 参加者の感想文  

Survive through the worst.

早野 光(東久留米市・中2)

A few days before the Uemura Naomi camp, I got a phone call right after my parents left for work.
I picked up the phone nervously, like always, and answered.
First, I had no clue who was on the other end.
It was an unfamiliar voice and I was startled at first.
Then the person said that they were the staff member of the Uemura Naomi camp, at first, I couldn’t hear because I was so nervous, but soon I realized that they were just asking if I was feeling okay.
That was the beginning of the Uemura Naomi camp.
I had no clue what the camp was like and I just knew what events we were going to do.
I was very excited for the fishing part.
The fishing was one of the main reasons why I came here, I love fishing plus.

I love camps, so it sounded like a lot of fun.
I was kind of right, I loved everything about how we made bread, used tents , cooked our own food, but one thing that really sucked was the weather.
The weather was bad all camp long, which was painful during the camp.We would go hiking and set up a tent,  and stay until the next day.
This sounded like a lot of fun but it was gritty bad.
There was rain, bees, sand, and sweaty stinky people.
We were supposed to eat what we caught, and on the first day I caught two fish however, on the second day I did not catch anything.
It was very rough trying to survive through all that pain.

It was a rough camp, but I survived, so I'm happy.

【訳】やり遂げたサバイバル生活
 キャンプ数日前の朝、両親が仕事へ出かけた後一本の電話が入りました。僕は、いつも同様ビクビクしながら電話にでました。

 初めは聞き覚えのない声で誰かが全くわからず、始めは驚いてしまいました。
 驚きと緊張のあまり話の内容を上手に聞き取れませんでしたが、話しを聞いている間に植村直己野外学校のスタッフさんからの電話と気付き、キャンプ出発前の再確認の電話という事がわかりました。

 これがキャンプのはじまりでした。
 今回のサバイバルキャンプでする内容は理解してましたが、どんな展開になるかは全く予想がつきませんでした。僕がこのキャンプに申し込んだ決め手の理由は、キャンプはちろんの事、魚釣りが大好きなので参加しました。


 キャンプ期間中は本当に天候が悪く、毎日雨が降っていました。その中で登山をして、テントを立て、パンを焼き、自炊など全てを自分たちで経験した事がとても良い思い出になりました。
 キャンプそのものは凄く楽しかったですが、雨にうたれ、蜂に遭遇、泥や砂で汚れたり、汗臭い人がいて本当に大変でした。.
サバイバルキャンプでは自分で捕まえたものを食べますが、初日は2匹で2日目は0匹でした。

 今回のキャンプは悪条件で過酷でしたが、生き抜く事ができて本当に良かったと思います。


「キャンプの思い出」

古谷 陸(甲府市・中1)

今回の植村直己・帯広野外学校、第94回サバイバルキャンプに参加したのは、もちろん初めてのことであった。それに、こうした行事に参加するのも初めてだ。むしろ北海道の帯広に来ることさえも初めてだった。だから、何を見ても、食べても、聞いても、驚きだった。

1日目、僕は飛行機で母と弟といっしょに帯広へ来た。帰りは飛行機やバスを使って1人で帰ってくることになった。学校に着いて開校式を終わらせると急に不安で一杯になった。1人で山梨県甲府市まで帰れるか、みんなについていけるか、みんなと仲良く5日過ごすことが出来るか、こうした事からの不安だった。けれど、驚く程早く他の友達と仲良くなれた。1日目の夕食のカレーは野外炊事で作った。とても、美味しく出来たと僕は思う。その後は、植村直己さんについて校長先生からお話をして頂き、ごえもん風呂で入浴をした。これも初めてのことであった。

そして、どうしても書きたいのは、810日から11日昼までのことだ。いよいよサバイバル生活が始まる。まず自分の荷物を背負い前進基地へ向かった。着いたらさっそく釣りを始めた。僕は生まれて初めて自分で渓流魚を釣ることが出来てとてもうれしかった。オショロコマだった。そうして、その後色々な事があって最終日をむかえることができた。書かないのは決して時間とマスがないからではない。

今回のキャンプに参加してみたかった理由には2つある。1つ目は、僕は植村直己さんの大ファンだからだ。色々なことが知れたり写真を見れたりできてよかった。2つ目は、僕は自然が大好きだから、一度サバイバルをしてみたかったことだ。とても楽しかった。5日間だけだったが僕の人生で忘れることのできない体験となった。本当にありがとうございました。

 

 

キャンプの学びと楽しさと宿題

向井 和玖(芽室町・中1)

ぼくはこのサバイバルキャンプでたくさんのことを学ぶことができました。中でも一番これからの生活に活かしていけそうな学びは「協力」です。サバイバル生活をしている最中、自分一人ではできないようなことが多くありました。でも、自分以外の人がいたからできたことも多くありました。このことは、これからも活かしていきたいです。

ぼくはこのサバイバルキャンプでたくさんの楽しいことがありました。一番楽しかったのは、サバイバル生活後のジンギスカン!!やっぱり、おいしかった。でも、ほかにも釣りをしているときやご飯を食べているときも楽しかった。

でも、1つ心残りなのは、もう少しサバイバル中の食料を集めたかった。米と魚とフキでは、少し物たりない。次に来るときは、もっと勉強してから来ないといけないと思う。あと、宿題を終わらせてから来ないと心配でならない。

この、野外学校のキャンプは2回目だけど来るたびに学べるし、楽しめるし、でも残念な事もあるし、宿題は終わらないし、でもとにかく楽しい!中学生になってから、あまりキャンプには行けなくなったけど、次、来る時は、また楽しい学び、楽しみを見つけに、宿題を終わらせてからスキップでもしながら来ます。ありがとうございました。

 

楽しかったサバイバルキャンプ

岩瀬 日和(帯広市・中1)

私が野外学校で一番楽しかったのは、まき割りです。なぜなら「スパーン」と割れて気持ち良かったです。サバイバル生活では、私はご飯を少しこぼしてしまいました。2年前のサバイバルでも袋ご飯を少しこぼしてしまったので、今年もこぼすだろうとは思っていたけど案の定でした。今年は雨が降ったりして嫌でした。荷物がぬれたからです。山に登りたかったです。理由は自慢するためです。小貫先生に秋は野外学校があるのかと聞いたら「ある。」と答えたのでびっくりしました。パンはまずかったです。こねるのは上手にできた(スタッフにやってもらった)けど焼くのがダメだったそうです。遠火でじっくりを、途中で近火でだったのでジャムで味をごまかしたのでジャムは美味しいなと思いました。パンはまずい。

釣りをしているときに、スズメバチの巣に気付かなくて私は無事だったけど泉さんが刺されてしまいました。私は最初、野外学校に来たとき、みんな集まっていて遅刻したみたいだったけどママのミニバレーのせいです。私はなにも悪くありません。魚を3匹も釣りました。結構マヌケな魚もいるもんだなと思いました。ニジマスをさばくのも嫌だったけど、2,3匹目の魚は内臓が気持ち悪かったです。夏よりも冬のほうが楽しいなと私は思いました。

 

94回植村直己サバイバルキャンプの感想文

 伊藤 勲(帯広市・小5)

ぼくは、なぜこのサバイバルキャンプにきたかというと、親にすすめられてきました。

なんかいか、やっぱりやめたらといわれました。

「いきたい!」

と言いはってきました。

このサバイバルキャンプでたのしかったことは料理です。

なぜかというと、ひさびさに料理をしたからです。

ちなみに、4年の時にボーイスカウトでしていらい、していません。

つぎに、サバイバルキャンプで思ったことです。思ったことは、植村直己さんがどうなってしんでしまったかということです。

 

たいへんだったサバイバルキャンプ

酒井 希望(白糠町・小5)

ぼくは一番たいへんだったのは、サバイバルでした。なぜなら、魚がつれなくおなかがへりすぎて体調が悪くなってしまったからです。でも、がんばってとった山菜(フキ)は、おいしかったです。おいしすぎて、全部、食べそうになりました。でも、一番おいしかったのは、ご飯です。毎日食べているけど、サバイバルでは、わずかなお米だったので、おなかがすいていたぼくには、最高の食料でした。ざんねんなのは、2日間つりをしたけど、1ぴきもつれなかったことです。そして、ざらにざんねんなのは、テントの中です。外は雨だし、テントの中は砂が入って雨でぬれておまけにちょーせまいのでねるときは(中に入るのが)やだなーと思いました。ですが、早めにテントに入れば、ひかる君が、面白い話をしてくれたので、あんしんして、ねました。一番つかれたのは、道中です。自分より大きいリュックサック。中にいっぱいの荷物。あれるいき。つかれるじょうけんまんさい。この3つのことがそろってて、つかれない人はいないでしょう。ぼくは、こんなたいへんだったけど、最後まで最高に楽しかったです。