Topページへ     2013.9.29up 
 
  第83回 植村直己・帯広野外学校 『自然探験学校2013』
今年も伏美岳の山頂で1泊しました!
 
★2013年の自然探験学校は9月21日~23日の2泊3日の日程で開催。秋晴れの絶好のコンディションの中、1~2日目には伏美岳(1792m)の頂上でキャンプをし、日高山脈の雄大な景色を満喫しました。  
◆参加メンバー/伊藤萌林(帯広市・中2)、竹内皇喬(芽室町・中1)、酒井大地(白糠町・中1)、増田知見(旭川市・中1)、石井すが汰(帯広市・小6)、酒井空知(白糠町・小5)
◆スタッフ/矢満田啓明・高柳昌央・酒井伸吾・阿部侑太・佐柄啓二(以上アタック隊)、山本義明・北沢 実・安井 治・増田 泉・梶美恵子
 
『自然探験学校2013』の記録

1日目
(9月21日)

 10時から基地で開校式。今回のキャンプに参加したのは、いずれも過去の野外学校に参加経験のある小5~中2の男子6名。頼もしい顔ぶれだ。ログハウスで登山用の個人装備のチェックが行われ、さらにテント・コッフェル・コンロなどの共同装備の分担、さらに今夕と明朝の食料、行動食、非常食のセット、携帯トイレと飲用と炊事用の水1.5ℓもザックに入れる。
 11時30分、持参の弁当で昼食を終え、車に分乗して伏美岳登山口へ移動。入念な準備体操で体をほぐし、12時30分、大きな荷物を背負って登山道を一歩一歩進み始めた。最初は軽い足取りだったものの、肩に食い込む荷物の重さからか徐々に足取りが重くなるメンバー・スタッフが…。
 16時、頂上到着!日高の雄大な山並みがメンバーを迎えてくれた。着後は写真を撮ったのち、ただちにテントの設営。今年はほかの宿泊者がいなかったため、比較的風の来ないはずの定位置にメンバー用とスタッフ用の2張りをはった。しかし、その後の強風でテントがあおられ、ポールが折れるハプニングも発生したが、応急処置で何とか難を逃れた。
 夕食のメニューは「ハンバーグ定食」。保存食として使われるアルファ米(熱湯を袋に入れて15分)とレトルトのハンバーグとポテト(5分程度の湯煎)とマグヌードルの、基本的にはお湯を沸かせばできあがる食材。食後は夕日に染まる日高山脈、日高方面や十勝平野の夜景などを眺め、しょうもない?話に花が咲くなどで時間をつぶした。残念だったのは星空が拝めなかったこと…

 2日目(9月22日) 
 5時半ころ、スタッフの「日の出だ!」の声にテントから出て、山頂から「ご来光」を見る。徐々に赤くなる日高の山並み、雲海などなど、山頂ならではの大パンのラマを堪能した。
 朝食は野外学校では「山の定番」、クライマーブレッド(植村パン)とチーズ、魚肉ソーセージ、スティックタイプのレモンティー。これも紅茶用のお湯を沸かせばできあがり。その後しばらくはマッタリと山頂での時間を過ごし、8時半ころ撤収にかかった。パッキングを終え、山頂で最後の写真を撮ったのち、9時過ぎに下山を開始。メンバーの足取りも軽く、11時25分、2時間少々で無事に全員下山。安着を祝いサポート隊が届けた炭酸飲料で乾杯!
 基地へ戻る途中で下界から伏美岳の山容を確認し、基地到着。着後はごえもん風呂で汗を流したり、夕食用の薪を割ったりで時間を過ごした。この日の夕食は、飯ごうでメシを炊き、あとは大きな鉄板で「豪華?サケのチャンチャン焼き」。これも秋の学校の定番となっているイクラをたっぷりとごはんに載せ、秋の味覚も満喫した。その後は矢満田先生の天体講座、アジャカナックなどで楽しみ、22時前には眠りについた(はず)…。


3日目(9月23日) 
 6時起床。今回のメンバーはスタッフが声をかけなくても時間には起き出し、身の回りの片づけも始めてくれる。朝のつどいののち、山を見に軽く散歩。朝食は飯ごうでメシを炊き、フライパンでオムレツを作って食べるというもの。しかしオムレツの形をなすものは・・。
 食後は恒例の「大あと片付け大会」。共同装備として貸し出された器具等の整備、ごえもん風呂の始末、夏に伐採した木や枝の片付けなど、いつも以上の作業に取り組んだ。その後は感想文を書き、簡単な昼食を終え、閉校式でメンバーに修了証書が授与され、2泊3日の全日程を無事に終了した。

★参考
【登山用個人装備】
寝袋(シュラフカバーも)、マット、雨具、着替え(下着上下・靴下各1セット)、着替え(ジャージ上下もしくはこれに類するもの)、防寒着(フリースなど)、タオル1本、食器(カップ1、はし)、ヘッドランプ、軍手、レジ袋(ゴミ・濡れたもの用)、水(飲用1ℓ、炊事用500ml)、ポケットティッシュ。
【登山用個人装備=支給品】携帯トイレ、レスキューシート
【共同装備=分担して持っていく】テント、コッフェル、ガスカートリッジ、ガスバーナー
【食料関係=個人へ支給】夕食セット(アルファ米、レトルトハンバーグ、マグヌードル)
 朝食セット(植村パン、魚肉ソーセージ、さけるチーズ、粉末レモンティー)
 行動食(どら焼き・白樺ようかん、ゼリー飲料、スポーツ飲料、マルキャラ)、非常食(ソイジョイ、ビスコ、ココア)

 
 写真をクリックすると拡大します 


パッキング

登山口で


登山中!

登山中


登山中

小休止


頂上目前

頂上目前


頂上目前

頂上目前


頂上目前

頂上目前


頂上目前

頂上目前


登頂バンザイ!


テント設営

設営完了


夕食

夕日


朝日

朝日


感動?

朝日


日高の眺望

頂上


下山直前

無事下山、乾杯


チャンチャン焼き

天体講座


朝食

閉校式



 『自然探験学校2013』参加メンバーの感想文

二度目の秋の自然探験学校

伊藤 萌林(帯広市 中2

 今回は、ぼくの二度目の自然探験学校でした。
 一日目、ぼくは3.5ℓの水をしょっていたので、頂上まで行けるかどうか不安でした。しかし、初参加の前回よりもずっと楽に登頂できました。運動部でもなく、いつも運動していない自分がこんなに楽に登頂できるのがとても驚きでした。その夜のご飯は「ハンバーグ定食」でした。夕やけを見ながら食べたので、よけいにおいしかったです。
 二日目、下山は登山より楽でした。しかし、次の日はひざがものすごく筋肉痛でした。立つのもつらいし、座るのもきつい状態で、ひざが腫れているようでした。二日目の夕食はチャンチャン焼きといくら丼で、とてもおいしかったです。チャンチャン焼きは、家ではあまり登場しないメニューなので、とてもうれしかったです。家でも作ってもらいたくなりました。イクラ丼も家ではあまり出ないので、とてもうれしかったです。

 今回の自然探験学校は、とても楽しめた三日間でした。次回の自然探験学校は来れないけれど、いつかまた来たいと思いました。


二回目の自然探験学校

竹内 皇喬(芽室町 中1

 今回で僕が自然探験学校に来たのは二回目です。自己紹介が終わり、いよいよ野外学校がスタートしました。まず装備のチェックをし、登山する伏美岳に行きました。
 昨年登った時は、装備が多くて大変でしたが、今年は重い荷物を背負って山に登るトレーニングをしたので、かなり楽に登れました。登るのにかかった時間は三時間十六分でした。重い装備を背負い、山に登り、頂上に立った時には、すごく達成感がありました。記念写真を撮って、頂上から少し行ったテントを張れる場所に行きました。近くでウンコのにおいが漂ってきて、テントがつぶしていないか心配になりました。
 苦戦してテントを張り終えると、次は「ハンバーグ定食」(夕食)の準備をはじめました。作り始めてから少し経つと、スタッフの「ポールが折れた!」という声が聞こえました。風が強かったので折れたんだと思います。風の力のすごさがよく分かりました。
 夕食を食べ終えるとかなり暗くなり、夜景が見えました。太平洋側まで夜景を見ようと頂上に行き、夜景を眺めました。夜景を眺めて少しすると、矢満田先生のくだらない恋愛の話が始まりました。あまりにもくだらなくて眠たくなってきました。
 二日目。朝の五時三十七分くらいに起きて日の出を見ました。下はずーっと雲海で、感動しました。でも、海が見えなくて、ちょっと残念でした。
 朝食(植村パンなど)を食べ終えると、装備をパッキングして下山しました。下りている時は、ずっと高柳さんと山の話をしていました。色んな山にたくさん登っている高柳さんはかっこいいと思いました。とても楽しかったです
 下山にかかった時間は二時間六分。けっこう良いタイムでした。
 下には炭酸飲料があり、ガブ飲みしたかったですが、二、三口飲んだだけでかなりきつかったです。
 野外学校基地に帰ってくると、少し休み、それから薪割りをして、チャンチャン焼きを作りました。チャンチャン焼きももちろんおいしかったですが、梶さんの作ったイクラも絶品でした。
 夜は、散歩に行って矢満田先生の天体講座があったあと、アジャカナックをしました。針葉樹は、すぐに燃えつきてしまうことがわかりました。アジャカナックが終わると、テントで寝ました。テントで寝たのは僕と空知だけでした。 最終日。朝起きて散歩に行きました。楽しい散歩でした。
 朝食を作り、食べ終わると、基地周辺を片付けました。大変でした。
 今回の自然探験学校は六人全員が経験者で、何事もなくスムースに行き、とても楽しかったです。また冬も楽しみにしています。


探験学校で山に登って

酒井 大地(白糠町 中1

 ぼくは、自然探験学校に参加してよかったと思います。なぜなら山に登って、頂上でキャンプをするなんて、初めてのことだったので、とてもおもしろかったからです。
 登った山は伏美岳で、標高1792mの山です。頂上についた時、まるですべての山を一度に見たような景色でした。頂上は、風がとても強かったです。テントもたてて、夕食も食べたあとに、夜になって頂上で景色を見たり、先生と星を見たり、話しをしたりして、楽しい一夜をすごしました。
 下山は、登る時より楽でした。
 ぼくは、数少ない体験をしたと思いました。楽しかったです。冬も来れたらなと思います。

 

久しぶりの野外学校

増田 知見(旭川市 中1

 ぼくは、野外学校のイベントの中でこの時間が一番きらいです。たぶん他の人もそうでしょう。でも、しかたないので書きます。
 ぼくの一番の思い出は、山の上から見た雲海の景色です。十三年生きてきて初めて見ました。その景色はまるで天国のようでした。しかし、朝日にはおくれてしまいました。あと1分早く起きていれば見れていたんですが…。くやしかったです。
 一番うれしかった思い出は、下山している途中で会う登山者に笑顔であいさつすると、相手も笑顔で返してくれたことです。どんなに疲れて、つらくても笑顔であいさつすると笑顔が返ってくる。すると力がわき出てきて、「もうひとふんばりだ」と元気が出ます。しかし、「今、何合目かなぁ」と看板を見ると「八合目」だったりして、「何だよー」ってがっかりしちゃうんですね。
 でも、やっぱり山に登って思ったことは、風がヤバいってことです。もう本当にすごくて、ヒマラヤでも使えるテントの骨組みの一つが折れた程です。しかも自分勝手で、ふいたり、止んだり、コロコロ変わるんです。まあ、これも一つの思い出として心にきざんでおきます。またいつかぜひ登りたいです。冬も楽しみです。

 

頂上でのキャンプ

石井すが汰(帯広市 小6

 登山口について、集合写真をとって、いざ出発!!
 登り始めて約10分、1合目。するとスタッフが「もう1合目だ。あと9合ぽっちしかないっしょうー!」と言っていました。あと9合も…。伏美岳の登山道は険しくて、3合目ぐらいをすぎると、ものすごくつかれてきました。
 それから3時間ぐらいたって、やっと9合目、頂上が見えました。それから約16分。頂上につきました。頂上は風が強くて、寒かったです。そしてすぐに着がえをして、集合写真をとって、テントをたてて夜ごはん。夕食はハンバーグ定食、作るのにかなり時間が…。
 夕食を食べ終わり、頂上で星空を…と思ったが、あいにくのくもり、少ししか見れなかったです。でも夜景はすごくきれいに見えてよかったです。
 テント(6人なのできつきつ)に入って、いろいろな話をして楽しかったです。でも、ねようと思ってもきついのでなかなかねれず…。
 朝は「日の出だよ~」と言われて起き、いそいで頂上へ。するときれいな日の出が見れました。すごくうれしかったです。頂上から下を見おろしても雲海があって、すごくきれいでした。頂上で食べる朝食はすごくおいしかったです。

 

自然探験学校にて

酒井 空知(白糠町 小6

 夏のサバイバルキャンプをふくめて2回目の野外学校。知らない顔は知見だけでした。でも、知見ともすぐ仲よくなりました。
 登山口までは車でいきましたが、16㎞ほどあったので、着くまでひまでした。登り始めると、やっぱり荷物が重いということを感じました。10分ほどで1合目に行けたので、その時は「楽勝だな」と思ったけれど、そこから道も急になって足も痛くなりました。7合目くらいになると、もう登りたくないと思いました。そして9合目を通りすぎて、まだかなと思ったときに、やっと頂上に着きました。登頂したときの達成感は、カチポロ以上でした。
 それから記念写真を撮ったら、すぐにテントをたてます。何度も風にとばされそうになりました。夕食のハンバーグとポテトを食べて、温かいココアを飲んだら、1日目は終わりです。
 冬も来たいです。