サバイバルキャンプ2008 植村直己・帯広野外学校

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第70回 植村直己・帯広野外学校
冬の冒険学校の記録


参加者の感想文は、こちら
 第70回野外学校『冬の冒険学校』が、帯広市郊外の野外学校基地をベースキャンプに1月10日~12日に開催しました。初日から2日の未明にかけて80センチの豪雪にあいましたが、自然の厳しさを実感しながら、楽しく2泊3日を過ごしました。
◆参加者
 佐柄千鶴(音更町・中2)、柳谷祐市(紋別市・中1)
 椎名岳大(帯広市・中1)、井上一樹(帯広市・小6)
 佐藤 楓(帯広市・小6)、宮尾 純(札幌市・小5)
 稲島七海(札幌市・小5)
◆スタッフ
小貫耕喜(校長)・山本義明・北沢 実・佐柄啓二・平林結実・近藤由佳・梶美恵子
1日目(1月10日=土)
 降りしきる雪の中、野外学校基地に集ったのは、地元、帯広・十勝の4名と札幌・紋別からはるばるやって来た3名。このうち3名は野外学校の経験者、4名は初参加。
 13時からログハウスで開校式とオリエンテーションが行なわれ、いよいよ「冬の冒険学校」の始まりだ。開校式では参加者一人ひとりが決意表明を行い、その後プログラムの説明、諸注意(とくに凍傷の予防など冬の野外活動の注意点)、装備のチェックなどが行なわれた。
 このあと、いよいよ外で「雪洞作り」が始まった。あらかじめ用意してあった雪山に、3~4名が横になって休める横穴をスコップなどを使って掘る作業。雪が降りしきる中頑張ること約2時間、なんとか完成にこぎ着くことができた。
 このあとは夕食作り。スベア(灯油コンロ)やコッフェル(キャンプ用の鍋セット)の使い方などのレクチャーがあった。冬の冒険学校の食事作りは「雪をとかして水を作る」ことから始まる。コッフェルに雪を入れ、これが溶けるとまた雪を追加、この繰り返しで料理用の水を得ることができる。ちなみに雪の降り方が強かったため、シンボルタワーの下での食事作りとなった。
 夕食のメニューは「煮込みうどん」。沸いたお湯に具材とうどんを入れて煮込んだら出来上がり。味はまぁまぁだったかな…。
 夜はログハウスで植村直己さんを紹介したビデオを見て、その生涯や考え方、数々の冒険のようすなどを学習した。その後、夜食の「あんまん」を食べ、一日の反省会を行ない、いよいよ雪洞へ。
 外は相変わらずの雪。雪洞への出入りが少々たいへんだったが、中は静かな世界。多少の寒さはあったようだが、午後9時半ころには全員雪洞におさまった。
 スタッフは大雪で入口がふさがる心配があったので、終夜の除雪体制で朝を迎えた。

2日目(1月11日=日)
 午前6時半に起床。昨夜からの雪はおよそ80センチも積もり、まわりの景色も一変していた。スタッフの「朝だよ~!」の声に、参加者は雪洞から這い出してきた。みんな元気! 朝のつどいのあと散歩へ出かけた。途中で雪合戦もあったもよう。
 基地へ戻ってからは朝食作り。メニューは「レトルトごはん、缶詰、カップめん」の山の定番。ここでも作業は「雪をとかして水を作る」ことからスタート。