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 第100回 植村直己・帯広野外学校
サバイバルキャンプ 2022の記録
  
 3年ぶりのサバイバルキャンプ。6名のメンバーを迎え、4泊5日の全日程を無事に終えました。

開催日

 2022年8月4日(木)〜8日(月)

参加メンバー
 酒井希望(白糠町・中3)、石橋 太(帯広市・中1)、岩瀬壮輔(帯広市・小5)
 松下剛士(芽室町・中3)、古谷 岳(甲府市・中1)、合歓垣依吹(帯広市・小6)
スタッフ
小貫耕喜(校長)、高柳昌央、山本義明、佐柄啓二、酒井伸吾、米満 泉、北沢 実、宮谷恵美子、
大橋 毅、米満知見、中島 明、土田和世、守田和美、岩瀬早苗、宮谷架代
  
         
 ◆はじめに
 
今回のサバイバルキャンプはコロナ禍による開催見送りが相次ぎ、2019年以来の開催となりました。
 登山は今回も見送りとなりましたが、トッタベツ林道沿いの「トッタベツヒュッテ」周辺を前進基地とし、「サバイバル生活に挑戦」を中心とした例年より少し短縮の4泊5日のプログラムを実施しました。期間中は、ほとんど陽ざしはありませんでしたが、暑くもなく寒くもなく降られることもなく6名の参加者で充実したプログラムとなりました。
    
◆1日目(8月4日=木 曇り)
 今回は10時スタート。野外学校に集ったのは小学5年〜中学3年の男子6名。希望くんを除く5名は野外学校初体験ということで、やや緊張の面持ちで開校式に望んだ。タワーの下で校長から開会のあいさつ、参加者からの決意表明、スタッフの紹介があり、その後はログハウスに移動して行事中の注意事項、持ち物チェックなどが行われた。各自持参の弁当の昼食ののち、「野外活動基礎学習その1」としてテントの張り方、たたみ方の実技。天候に不安があったため、その夜の寝場所はシンボルタワーの2階とした。テントが設営できたら「ロープワーク」「ナイフの正しい使い方と手入れ」などを身に付けた。15時ころからはマサカリや手斧を使って食事や風呂焚きに使うマキ割り。みんな上手く割ることができた。
 16時ころからは、カマドを作って焚き火の仕方を学習。その後は「カレー作り」「飯ごうでメシを炊く」「ごえもん風呂を沸かす」に分担して、それぞれ作業に当たった。18時前に飯ごうメシとカレーが完成、ペロッと完食!上出来でした。
 19時からログハウスで研修会。最初に校長から植村直己さんのこと、続いて前進基地での生活について(クマ、クマよりこわいスズメバチ、携帯トイレの使い方など)。20時過ぎにごえもん風呂で汗を流し、反省会ののち就寝となった。
   

開校式

タワーの2階でテント設営

マキ割り

飯ごうでメシを

 カレーも完成!
◆2日目(8月5日=金 曇り)
   6時に起床、テントの整理、洗面などののち、朝の体操、散歩など。7時からコンロを使って朝食つくり。食材はバターロール、ベーコン、卵、キャベツ、レタス、キュウリ、ミニトマト、シーチキン缶と油、塩コショー、マヨネーズ、牛乳。8時には食事も終わり、あと片付け、テント撤収など。テキパキと進んだので丸太でシーソー、さらに学校林でキノコや野草のミニ講座も。11時30分に昼食(マルちゃんWラーメンと、チャーシュー、メンマ、煮たまごのセット)を作って食べ、前進基地へ移動準備。
 12時30分ころ自動車に分乗して前進基地へ出発。基地(戸蔦別林道沿いのトッタベツヒュッテ前庭)に到着したのは13時。まずは、テントの設営、周辺の偵察で、魚の釣れそうな場所の確認と食べられるキノコ・野草の調査など。タモギダケもゲットできた!戸蔦別川の河原でまったりする時間もあった。
 16時には夕食準備。山中では洗い物を極力減らすメニュー、夕食はメシをポリ袋で炊いて、レトルト丼の具をかけたモノ。インスタントみそ汁には周辺で採取した野草を少々とトマト。暗くなったらたき火を囲んで反省会。のちに就寝。

朝食を作る

なぜか丸太でシーソー

前進基地到着

周辺の偵察

夕食を作る
◆3日目(8月6日=土 曇り)
 起床は6時。体操ののち林道の散歩に出かけ、クマの落し物を発見!7時ころから朝食準備。コンロでお湯を沸かしてカップめし(カレーめし、ハヤシめしなど)とインスタントスープを作る。副食には魚肉ソーセージとバナナ。
 朝メシをしっかり腹に入れたあとは、いよいよサバイバル生活に突入!これから翌日の昼までは食材を自分達で手に入れなければならない!事前に各班に配給されるのは米大さじ2杯。あとは共同で油、メンミ、しょう油、塩などの調味料があるだけなのだ!手段は魚を釣る、野草(おもにフキ)を調理するかだ。まずは、釣りのための仕掛け作りをミッチリ学習し、10時ころに班に別れて釣りに出かけた。釣果はオショロコマ、カジカに混ざってニジマスも…途中でクロスズメバチの襲撃でスタッフを含む3名が被害に遭い、一時離脱(基地で2時間ほど安静と経過観察)するも幸い軽症で済んだ。
 16時には、それぞれ獲物を手に約束通り前進基地に集結。釣った魚は塩焼き・から揚げにして頭から骨まで残さず胃袋へ。フキは茹でて水にさらして皮をむいてサッと炒めておかずに。19時前に夕食終了。宮谷さんの野草調理の指導のおかげで、例年よりボリュームがある夕食とすることができた。
    

いざ、サバイバル生活に!

まずは、Fishing!

釣果のごく一部

食材調達に成功?

無事に夕食
◆4日目(8月7日=日 曇り)    
 起床は「釣りで頑張る」なら、明るくなったら指導員と一緒を条件に行動解禁と伝えたため、4時半ころには行動が始まった。魚釣りの主戦場は前日と同じピリカペタヌ沢だったが、釣果が芳しくなく隣のオピリネップ沢へ転戦… その甲斐もあり、そこそこの成果を上げることができた。8時ころの前進基地へ戻り、さっそく朝食の準備にとりかかった。朝食は前日配給されたわずかな米に下拵えをしたフキを混ぜて増量した主食?、副食は魚のから揚げなど。例年より質・量ともレベルアップしていた。
 10時過ぎには食事も終わり、撤収作業を開始。出発前に行動食のようかん争奪の大縄跳び大会も…。11時30分ころ、各自装備を背負って前進基地を出発。1時間ほど歩いてから自動車に分乗して野外学校基地へ到着した。
 基地に帰着後は、テントを乾したり、アジャカナックの準備をしたり、マキ割りをしたり、ジンギスカン用のカマドを作ったり・・
 17時ころ、すべての準備が終わった野外学校基地では、校長の「乾杯」の発声を合図に恒例のジンギスカン&焼きそばパーティーが始まった。開始から1時間もしないうちに、肉6s、焼きそば15人前、モヤシ15袋をはじめ、キャベツ2玉、玉ねぎ8個とペットボトル飲料が胃袋に収まり、宴は終了した。
 その後は、アジャカナック(キャンプファイヤー)で楽しいひと時、ごえもん風呂で汗と垢を流し、全員がログハウスで就寝となった。
早朝から食材を求めて
例年よりリッチな?朝食

前進基地をあとに

野外学校基地でジンギスカン

アジャカナック
◆5日目(8月8日=月 曇り) 
 この日も起床は6時。朝の体操、散歩ののち朝食の準備にとりかかった。メニューは「ぶた丼」「みそ汁」。この日は空き缶を飯ごう代わりに一人ずつメシを炊く。あとはフライパンで肉を焼き、タレをからめる。みそ汁の具は長ネギ、油あげ、豆腐、山から持ってきたフキ。ぶた丼もみそ汁も上出来だった。
 朝食も終わった9時ころから、あと片付けの開始。コッフェル・コンロなどのクリーニング、カマド、ごえもん風呂の後始末などを精力的にこなした。少々時間に余裕があったので、豪華景品?をかけた「班対抗 丸太の輪切り競争」が行われた。なお、景品はプチシュークリームだったとか…
 11時30分ころから感想文を書き、エンブレムに各自がサインし、昼食(ハンバーグ&ロングウインナーを挟んだホットドッグ風)を終え、12時30分から閉校式となった。
 式では校長から一人一人に修了証書が手渡され、各自が感想を発表。最後に記念写真を撮って(この時、突然の雨!)、無事に4泊5日の全日程が終了した。
 参加者のみなさん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
   
朝食は空き缶でメシを炊く 
朝食のようす

丸太輪切り競争

感想文を書く

記念写真!
 
参加メンバーの感想文 

野外学校で学ぶもの

ここには2〜3年ぶりに来て、4回目の野外学校でした。久しぶりのこのログハウスは少し小さく感じました。

この野外学校において大切なことは仲間だと思います。毎回同じ人がいるわけではないので、新しい仲間と仲よくなり、協力する。今回はいい仲間がたくさんいてよかったなと思います。全体的に班というわくを超えて、協力でき、たまに馬鹿さわぎできるいい仲間でした。火をつけたり、つりをしたり、ねぶくろでねること。これらすべては社会で必要とされませんが、人生で一回は体験してほしいことです。ご飯の大切さ、自然の偉大さ、安全な環境。それらすべて学ぶことができるのは野外学校だけです。みんなも感じていると思います。これを学べる素晴しい野外学校にもっといろんな人が来てほしいです。 

サバイバルキャンプ)

 僕は植村直己・帯広野外学校サバイバルキャンプに参加した。僕は、初めての参加だ。

お父さんがスキーヤーでその影響のせいか、山をかけめぐることは好きだし得意だった。でも、いざ参加してみると山をかけめぐることができても、他のことができなければ、サバイバルは成り立たないことを実感した。

 サバイバルキャンプのしおりをわたされてざっと目を通すと、僕ができることは、ずいぶん少なかった。逆に、普通の人は、できないことをスケジュールにつめこんでいるような気がした。ここで自分の位置が分かった気がする。ある意味、普通の人の部類に自分がいることが残念だった。

 サバイバル生活の中では、あたりまえのように料理ができなければいけない。僕は料理をしたことがないし、何も作れない。せいぜいご飯を炊けるくらいだ。このサバイバルでは、料理を少しでもできるようになるという目標があったので、何回も料理班に入って覚えるようにした。最後は、自分たちで調理しておいしく食べれたのでよかった。

 サバイバルをしている中でトラブルや食事などの出来事が沢山あった。この出来事をこれからも大切にしていきたい。

 

ハチに刺されたサバイバル

 八月四日から八月八日までサバイバルで料理やつりなどをして楽しかったです。@

 初めてのつりで魚を六匹つってうれしかったです。そのあとつった魚をみそ汁にしてのんだらおいしかったです。

 山をくだる時、と中まで歩きで足がいたかったです。

 ログハウスにもどったらジンギスカンパーティーで、焼きそばとジンギスカンをいっぱい食べれて良かったです。ついでにジュースもおいしかったです。

 ジンギスカンパーティーのあと、いろいろしてから寝るとき、くまがログハウスの近くに来てこわかったです。あと、夜中にログハウスがゆれてこわかったです。

 八月八日の朝にぶた丼を食べておいしかったです。

@つりざおの先が下にちょっと下がったら、つりざおを上げたら何匹もつれました。

 

野外学校

僕が野外学校で学んだことは、ロープワーク等いろいろなことがありますが、一番大きかった学びは、大人がまじめに遊ぼうとすると、同じ遊びを子どもたちだけでやるよりも何倍も楽しくなることです。僕の親はそういったことにあまりせっきょく的ではないので、こういったことがあまりありませんでした。他にも米のたき方や火のたき方、ガスのつけ方など生活でも使えることをたくさん学びました。

しかし、一つどうしても伝えたいことがあります。持ち物に「すいとう五百ミリリットル二本ていど」としっかりわかりやすく書いてほしいです。そうすると五百ミリリットルのペットボトル十二本も持ってくる人はいなくなると思います。

サバイバルキャンプでは、食べ物のありがたさがよく分かりました。そして、フキのおいしさが今までは分かりませんでしたが、今ではフキのおいしさが分かるようになりました。

 

初めての帯広野外学校

今年の夏、八月四日〜八月八日の間、僕は植村直己・帯広野外学校に行きました。初めて、家以外の所で五日間も暮らしてサバイバル生活をすることが決まった時、僕はうれしくて早くサバイバルキャンプに行きたくてうずうずしていました。

 そして、出発の日、僕は朝の三時十五分に家を出ました。予定より少しおくれたりして、僕は不安でしたが、空港には間にあい駐車場も空いていたのでよかったです。そして北海道にすぐつけると思ったら、そこで、まず一つ目の予想外の事態が起きました。雷によって飛行機が二十五分もおくれてしまい、キャンプにもおくれてしまいました。しかし、スタッフさんが皆優しかったのでよかったです。

 いよいよ植村直己・帯広野外学校が始まりました。最初の一日目は荷物整理や、基本的な道具の使い方などを教わりました。夕飯はカレーでした。皆で作った手作りカレーはおいしかったです。二日目は前進基地へ行きました。三日目から本格サバイバルキャンプが始まるので、ドキドキとワクワクがあわさっていました。そして三日目〜四日目の午前中までの間、いよいよサバイバル生活が始まりました。三日目は、僕は魚を釣れませんでしたが、山菜は集まり、おいしい料理を皆で食べました。とてもおいしかったです。四日目は朝四時からオピリネップ沢という少し遠いが魚がよく釣れる沢に行き、僕は三匹魚を釣ることができました。とてもうれしかったです。

 そして午後はジンギスカンパーティー、アジャカナックがあり、僕はとても食べ、とても楽しみました。いよいよ最終日、僕は少しねむかったですが、朝から食べた豚丼がおいしかったです。

 僕は、この植村直己・帯広野外学校を通して、サバイバルの楽しさ、かこくさ、皆と協力する楽しさ、物事を達成したうれしさを学び、とても良い貴重な経験ができたなと思いました。もしできれば、またこんども参加したいです。これで終わります。

 


植村直己サバイバルキャンプ

ぼくは、帯広野外学校に参加しようと思ったのは、最初「植村直己」さんに興味をもって、お母さんに植村直己・帯広野外学校のことを教えてもらい野外学校に参加しようと思った。初めは、みんなと仲良くできるか、しっかり最後までやれるかなど不安なことがあったけど、一日目に野外学校に来て、この6人なら最後までやり切れるなと思い不安などがあまりなくなった。

三日目には本格的なサバイバル生活が始まって、みんなで山菜をとったり魚をつったりして、ほかのひとがハチにさされるというハプニングもありながらできた。四日目に備えることができた。四日目にフキをにて、つりにいった時いつもより少ない五人だったけれども魚をつって、フキをにて食べた。

とうとう最終日になって、四泊五日がいがいと早いなと思った。みんながテキパキ準備などができたおかげで、シーソーやノコギリ対決など時間があまったおかげでゲームなどをすることができた。四泊五日を楽しむことができた。