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過去にお寄せいただいた

質問と回答

このページをお読みいただき、ご意見や訂正などご指導いただければ幸いに存じます。

 

1)右膝の痛み  2)オスグット・シュラッター病  3)小指の骨折〜骨は繋がったが曲がらない

4)オスグット・シュラッター病について教えてください   5)ジャンパーズ・ニーの外科的処置について

 

質 問;右膝の痛みについて


28歳女性です。「右膝の痛み」で去年の8月から半年、整形外科に通っています。
そもそも、7年まえにスキーでこけて膝をひねった事から始まるのですが、その時は、「レントゲンに異常はないので半月板をちょっとひねっただけでしょう」。といわれ、サポーターをして生活し3ヶ月間で痛みもとれ、普通に生活できるようになりました。

運動も普通にできていましたが、年に3,4回、雨に日に膝が痛むことや、高いヒールをはいて歩き回ると痛むことがありました。怪我をしてからこの7年間、この程度の後遺症だけだったので、病院にいくこともありませんでした。

ところが、去年の8月、やはり雨がふって膝が痛みだし、それまでは晴れると自然に治っていたのが、痛みがどんどん増し、2週間続きとうとう足が痛みで曲がらなくなったので、病院にいきました。(以前とは別の)レントゲン、MRI検査をしましたが、「靭帯、半月板、骨」に以上はありませんでした。

そこで、(棚障害の疑いと、痛みで交感神経が敏感になっている)との診断をされました。
そして、毎日超音波の発生するお湯で膝をあたためるリハビリと、鎮痛剤を飲むことをつづけました。
そうして、8月から11月まですごしましたが、一向に良くなる気配がなく、今度はCTスキャン検査を受けました。すると、疑っていた棚障害ではなく、(膝蓋骨が外にずれている)ことがわかりました。

そこで、今度は、いつものリハビリにうち太ももの筋肉を鍛えるリハビリもプラスされました。
担当医は「ずれている膝蓋骨をずらすを手術しても、さらに痛くなる場合もあるのでリハビリしながら様子をみます。筋肉が鍛えられ、ずれが解消されれば痛みが無くなることもありますので。
もちろん、痛みがあまり続くようなら手術も考えましょう。」と説明されました。

それから、12、1月と筋トレも加えリハビリをすすめました。
ところが、痛みはおさまるどころではなく、ひどくなっていくようでした。膝を曲げようが(痛いが十分に曲がることは曲がります。)、のばそうが、座ろうが、立ってようがいつも痛くてつらくなりました。
そして、2月にはいって、さらに足の異変に気づいたのですが、右の足首のうえ、20センチくらいから、足の甲の真ん中あたりまでまだらに血管の模様がうきでていたのです。

そこの場所に痛みはないものの、先生に見せますと、「毛細血管が浮き出てますね。寒いとなることがります。膝の痛みに関係があるとすれば痛みが続くことによって交感神経が過敏になり、血管が収縮したりすることによりこのようになることがあります。ビタミンEを飲めばなおります。」とのことでした。

私は痛みがひどく、もう我慢がならないことを言いました。すると担当医は、「では間接鏡での検査をしましょう。」と言われ、膝蓋骨のずれがどのくらいか、わかりるようにもう一度レントゲンをとりました。
レントゲンをみると膝蓋骨は11月にみたCTで映像よりずれは解消されていました。

先生は、「筋力がついてこうなっているかもしれないが、ここまでしても痛みがおさまらないのは他に何かひっかかるものがあるのかもしれない。中を直接みて調べましょう。」と言われ、私は3月に検査し、そこで何かあればそこで処置をしてもらうことになりました。

今も痛みを我慢しながら筋トレをつづけています。足首の血管の模様も広がってます。
私の膝の痛みの原因は、間接鏡で中をみないとわからないのでしょうか?
私の担当医の処置、方針はまちがっていませんよね?
先生は原因が何であるとおもわれますか?ぜひ、ご意見お聞かせ下さい。

回 答

 

辛い毎日を送っていらっしゃること お見舞い申し上げます。

先ず、膝蓋骨が外側にずれている症状ですが、これは元来女性に多く見られることが多いものです。

◆1)膝にはQ角といわれる角度にて、膝蓋骨が外側に牽引されております。(誰でも です。)
しかし、女性の場合 膝蓋骨及び大腿骨の形が「外側にずれやすい形」をしている場合が多いようです。ですから、膝の屈伸や 高いヒールの靴などにより膝蓋骨にかかる
力が大きい場合さらに外側に引かれてしまいます。

◆2)また、その場合 膝蓋骨と大腿骨の接触が「狭い範囲での接触」になりますので、膝蓋骨軟骨の磨耗が激しいことも考えられます。このような状態を 「膝蓋軟骨軟化症状」といいます。
タナ障害が関係ないとすれば、軟骨の磨耗状態が悪いのかも知れ
ません。

1)膝蓋骨が外側に変位していることから考えますと、大腿部内側の筋力をつけることは理にかなっていると思います。

2)しかし 大腿部の筋力アップを図る場合、膝蓋骨にかかる負荷が大きくなりますので、膝蓋骨の軟骨の症状には良くないことが考えられます。(さらに磨耗させ痛みを増幅することも考えられます。)

3)また、血管との関係ですが、医師のおっしゃる通り 交感神経による血管収縮状態が考えられますが、その他に 「静脈の栓塞」なども考えられますね。ただ、ビタミンEで効果が十分発揮できるかはよく判りません。ただ、医師は「カウザルギー」という症状を少し考えていらっしゃるかもしれません。(全く無関係かもしれません)

4)症状の経過から 膝蓋骨の位置が多少戻ってきているとのことですが、膝を曲げた状態から伸ばす動作の時の膝蓋骨の位置が大切になると思います。伸ばしきってしまえば膝蓋骨は普通の位置に戻るのが一般的です。
ですから膝関節を伸ばした状態での撮影は膝蓋骨の位置が正常な位置に戻った状態を撮影していることも考えられます。

5)また、関節鏡での検査は 膝に3箇所くらいの「穴」を開け、検査する方法です。
膝蓋軟骨の状態、半月板、十字靭帯などを直接見られますので、症状の改善が思わしくない場合は、必要と思います。

6)私の経験ですが、過去に習慣性膝蓋骨脱臼の患者さんを一名だけ経験しております。(中学生女子)
その方は 両膝が悪く、開業医さんで発見できず、当院にて発見し専門病院にて 手術を受けました。
その症状は、「椅子から立ち上がる時に痛く、力を入れられない」という状態でした。レントゲン検査では発見できませんでした。
私のところで 痛む動作をさせたとき、膝蓋骨の位置異常を発見し専門医を紹介した次第です。

◆◆結論的には◆◆

佐藤様の 主治医のお考えは、間違ってはいないと思います。
膝蓋軟骨の状態について もう少し調べていただくと良いと思います。
但し、血管の状態に関しましては 私も良く判りません。

私の個人的な心配は 膝蓋骨の軟骨の状態です。
この状態を詳しく知るには関節鏡検査が必要になるとおもいます。
そして、膝蓋骨の位置の状態を改善するための筋力アップの
リハビリの方法です。いかに軟骨に負担をかけずに行なうかですね。

的を外した 記述でしたらば 再度ご連絡ください。
また、判らないことがございましたら お気軽にご連絡ください。

(この方とは、その後1年間にわたり指導しさせていただきました。受診中の医師の説明の解説や、治療方法についての疑問、生活上の注意その他について気軽にご質問いただき、「一緒に治す」という感覚にもなっておりました。)

【2001/02】

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オスグット・シュラッター病

質 問

 

娘のことですが小3からバレーボールを始め小6の時、歩いても膝が痛むようになり接骨院でオスグットと診断されました。現在中学1年ですが接骨院に通いながらバレーを続けています。まず、骨の出っ張りは治るのでしょうか。

主治医の先生は治るとおっしゃいますが、痛みもまだ続いています。
治療はアイスパックと患部の 指圧?とテーピングです。テーピングは練習中も巻いているので、痛みのある方の大腿は全然、筋肉がつかないようです。最近、腰痛やわき腹の痛みも出てきて、体中テープを貼って練習を続けています。

先生は「スポーツ選手は故障はするものなので練習しながら治療をしましょう。腰痛他は膝の不具合からくるものなので全体のバランスを考えて調整します。」とおっしゃいます。今インフルエンザにかかって5日、練習を休んでいますが、わき腹の痛みは取れないようです。

このままバレーを続けてもいいものなのでしょうか。また、こんなに故障の多い体で将来影響はないのでしょうか。(大人になってからの痛みやバレー選手をめざしたときの事など)

近くの病院はいろいろ行きましたが整形外科では「やめなさい」と言われて湿布をもらっただけでした。他にきくところもなく先生にお尋ねしたような次第です。

意見お聞かせください。

回 答

  先ず、率直に申し上げて私の判断するお子様の現在の状態では 運動は休むべきであると考えます。

 また、隆起してしまった骨はそう簡単には元には戻りません。なぜならば、その部分は骨の産生が活発な部分だからです。
しかし、最近の研究では、例えばお風呂上りに骨の隆起部を強く10秒ほど押圧することにより、隆起を少なくすることができると言われてもいます。(毎日)
試してみる価値はあると思います。しかし、押圧する時の痛みは我慢しなければなりませんが・・・・

  また、患部をかばって運動を続けることは、身体のバランスを崩しさらに運動フォームも崩してしまいます。このことが身体中の痛みに繋がってきます。さらにそれをかばうためさらにフォームを崩し・・ と言うように悪循環に陥る可能性もあります。

 お子様の現在の状態はまさにその状態と考えます。 
 一度崩したフォームを元に戻すことはなかなか難しいと思います。

  当院では、ある高校の野球部の皆さんのケアを監督から頼まれて行なっていますが、中学の時に肘や肩を壊してそれをかばうためにフォームを崩してしまっている選手の多くは高校野球では使い物にならない位フォームの矯正に時間が掛かっていると聞いています。

  また、中学生の年代は基本的な身体の構造が形成されていく時期ですので、このまま障害を抱えて運動していますと、その成長にも悪い影響を与えかねません。さらにバランスの崩れた体になってしまうことも心配しなければなりません。そういう意味から動は控えるべきだと考えます。

  また、いわゆる名選手と言われる方々は身体の手入れを十分に行なっています。
  私が指導を受けている医師の中に、Jリーグサッカーチームのチームドクターがいらっしゃいます。その方のお話ですと、障害、故障のある選手の場合、練習前2時間かけて患部の手入れを行い、その後2時 間の基礎的運動療法を行なう。障害、外傷の経過とともにサッカーの練習を再開する、とのことです。

  お話の状態ではそれ程身体の各部分に障害があって練習してもはたして何が身につくのでしょうか?ただ闇雲に身体を苛めているだけではないのでしょうか?それまでして果たして何の意味があるのでしょう?

  徳島大学医学部の研究ではオスグット病の平均治癒期間は18.7ヶ月と言われています。また、治療開始時期の早いほど治癒率もよいという結果が出ております。そして、その期間は激しい運動を休止した状態でのことです。

【2001/02/23】

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小指の骨折〜骨は繋がったが曲がらない

質 問

 

3月末に左手小指を骨折いたしました。
近くの整形外科で全治1ケ月半と診断され現在仕事を休んで治療にあたっております。

最初はプレートで固定してくすり指と一緒に包帯で巻かれておりましたが、今はそれも外れてプレートを小指にかぶせている状態です。

骨折箇所は第一関節というのでしょうか。手のひらと一つ目の節の間を骨折しました。
車椅子を操作していて、ブレーキをかけ損ねたところにおまけに状態を起こしてしまったんです。

先日、おそるおそる指を曲げようと思ったのですが全然曲がりません。
4月20日ごろのレントゲン撮影では「骨はつながってるようだ」と言われいたので安心していたのですが、曲がらないというのはどこか他に異常をきたしているのでしょうか?

以前のように戻るのは実質どれくらいの時間を要するものなのでしょうか?
またリハビリというのも必要なのでしょうか?

回 答

 

メールを拝見し判断いたしますと、骨折部分は
1)第5中手骨頸部骨折
2)第5指基節骨骨折
のどちらかと判断いたします。

特に1)の骨折の場合に 「オーバーラッピングフィンガー」と言う状態が無ければ予後(今後の経過)については大きな心配は無いと思います。


> 先日、おそるおそる指を曲げようと思ったのですが全然曲がりません。
> どこか他に異常をきたしているのでしょうか?

これは、「拘縮」と言う状態でして、関節部を長期間動かさず固定していた為に、関節部に繊維性の組織が現れて、関節の動きが悪くなる状態です。

これの解消には、関節部にやや強めのマッサージを行い、繊維性組織を破壊し、可動域拡大訓練さえすれば回復いたしますので、大きな心配は要りません。

治療中の医療機関でのリハビリか、近くの整骨院などでリハビリを行って下さい。ただし、マッサージを強めに行いますので、その時は多少の痛みを伴う場合もあるかもしれません。
後は、自動運動療法といって、自分の力で曲げられるように力を入れて行う運動療法です。
入浴時などに関節部を温めてから行うと良いと思います。
しかし、リハビリ後は軽く冷やして起きましょう。シップ薬等でも良いでしょう。

リハビリの期間ですが、当院の場合ほとんどが2週間程度には終了いたします。個人差、年齢差が大きいかもしれません。

また、骨折後骨が繋がっても、その部分の骨が完全に硬くなるまで多少時間が掛かります(骨硬化期間と言います)ので、始めから強く行うリハビリは避けましょう。

以下は参考です。
「オーバーラッピングフィンガー」ですが、骨折治療中に骨の軸が回旋して骨癒合が行われた場合、指を伸ばしている状態では問題はありませんが、手を握る状態の場合に指が重なってしまったり、指が外を向いてしまう場合があり、上手く「グー」を作ることが出来ない場合をいいます。これは再度観血的処置を行いませんと治すことは出来ません。

【2001/05/05】

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オスグット・シュラッター病について教えてください

質 問

 

二十歳の女性、身長は158cm、体重は52キロです。
長年膝の痛みに悩まされてきて困っているのでメールさせてもらいました。
小学生の頃、縄跳びをしていたときに左膝に強い痛みを感じ、中学生になっても痛みが続くので、診察を受けたらオスグットシュラッター病だと診断されました。

その時、「手術で治す方法もあるが、高校生になれば自然に良くなる」と言われたのですが、二十歳になった今でも気温が低くなってきたり、長く歩いたりすると痛んだり、違和感があったりします。
膝の骨(?)が飛び出ていて、ほうっておいても自然に治るような気がしないのですが・・・

2年前に初診とは違う、別の病院で診てもらったときは、長歩き・正座・スクワット・激しい運動を避けて、痛むときは市販の痛み止めを飲めばいいとのことでした。
しかし、通う大学が駅から遠かったり、アルバイトが立ち仕事だったりと、なかなか
それも難しい状態です。

膝が痛むと、足をかばって歩くせいか、腰も痛くなってきて困っています。
手術以外に完全に治す方法はないのでしょうか?

回 答

 

さて、膝の痛み〜オスグット・シュラッター病との診断を受け他のですね。

医師のおっしゃるとおり、骨が完全に硬化する事により症状は軽快してくるものと考えます。(O・S病の場合です)

また、O・S病と似た症状の有るものを書いて見ますと膝蓋骨の下縁部に痛みがある場合や、膝蓋骨そのものの中央やや下部に痛みが有る症状などもあります。
前者を膝蓋靭帯炎(ジャンパーズ・ニー)、後者をシンディング・ラルセン・ヨハンセン病などと言います。

さて慢性的なオスグット・シュラッター病の当院での対応について書かせていただきます。

1)先ず、骨の突出についてですが、毎日お風呂の後、一番痛む部分や飛び出ている部分を10秒ほど強く押圧させています。

これは、膝蓋靭帯の負荷によって靭帯付着部が牽引され骨が浮き上がってくるため、その部分に骨が形成されて飛び出て来ますので、それを押さえつけるためです。
飛び出てしまった骨は凹む事は無いと思いますが、更なる骨の飛び出しは抑制できているようです。

また、症状の改善にも役立っているようです。
この方法は、あまり有名な方法ではありませんが、スポーツ医学の分野では良く行われております。お試しください。

2)次に痛みに関してですが、
完全に痛みが無くなるには、骨の硬化が完了しなければ消失しないと思います。
しかし、骨の飛び出ている部分、痛みを発生する部分を脛骨粗面と言いますが、その部分はかかる負担を軽減してあげる事が大切です。

ここへの負担は全て大腿部前面の筋力・牽引力です。ですから、スクワット、正座、長時間の歩行等を制限することになります。

その他、気が付かないものの中に、靴があります。
ヒールの高い靴は、足首を伸ばしますので、膝に曲げる様な力が加わります。しかし、同時に膝を伸ばす力が無ければ歩く事はできません。
つまり、脛骨粗面に負担を強くかけている事になります。

その他、階段の上下なども強く負担をかけます。

もう一度、大腿部に負担をかけすぎていないか再確認して見てください。
また、大腿部前面の筋肉の伸縮性が低下していますと脛骨粗面にかかる負担も大きくなります。

3)気温が低くなってくると痛む事について
脛骨という骨の周りには、いわゆる「肉」の部分が少なく 血行が悪い部分と言われています。
脛骨を骨折した場合など、骨癒合が上手くいか無い場合が良くあります。これも血行不良も原因の一つと言われて います。血行促進を計るために、ご自分での大腿部から患部周辺のマッサージなどをするのも良いでしょう。また、病院や薬局などで、例えば「ヘパリン」と言う成分を含んだ軟膏などを求めて塗布する事も良いと思います。

4)その他、
審美的には良くありませんが、専用のサポーターを利用するとか、立ち仕事のアルバイトのときだけテーピングを利用するとかの方法があります。

当院では、中・高校生などにはスポーツをするときだけテーピングを施行させています。良い結果を得ています。

以上、まとまりも無く書きましたが、ご理解頂けましたでしょうか。
オスグット・シュラッター病は長期の対応が必要になります。

1)患部の押圧 2)大腿部のストレッチ 3)患部周辺の血行促進 4)テーピング、サポーターなどの利用

などを行い、少しでも症状の軽減を計ってみてください。

【2002/10】

お 返 事

とても詳しく解説して下さって本当にありがとうございます。
病院では他の患者さんが大勢いらっしゃるのでなかなか聞きづらかったのですが、今回のご説明でとてもよくわかり、安心出来た部分も多いです。とても感謝しています。

振り返ってみると、少しヒールの高い靴で歩くと痛みが増していることにも気付きました。
マッサージやテーピング、早速試してみようと思います。

本当にありがとうございました。

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ジャンパーズ・ニーの外科的処置について

質 問

 

初めまして。突然ですが、専門的なアドバイスを頂ければと思い、メールさせて頂きました。

私たちのチームに長年にわたりジャンパーズニーを患っている選手が一人います。

昨年10月に膝蓋靭帯の肥厚部を切除する手術を行いましたが、状態は悪化していま
す。復帰の目途も立ちません。先日、某医師(スポーツ外科医としてはかなり有名な方)から内側及び外側膝蓋支帯の切離手術を勧められました。この手術は某先生のオリジナルな手術法だそうですが、支帯を切離することにより、膝蓋骨の安定性が損なわれる可能性は無いのでしょうか?某医師によると、「支帯を切離する事により、膝蓋靭帯への負担が軽くなり、痛みは軽減する。」との事で、膝関節への負担の大きいスポーツでも大丈夫であるとの事です。

参考ですが、この選手は先天性High Patellaで、オスグッドもあります。

この手術法に対して「ウクレレおじさん」の意見を聞かせて頂けないでしょうか。

回 答

 

メールアドレスから判断いたしますと、在阪のプロ野球球団の方ですね。私の知識がお役に立てますれば幸いです。

さて、お尋ねのジャンパーズニーについてですが、 文面から推察いたしますと、相当な重症であることが伺われ 更にHigh-Patellaであるとの事ですね。
そして内外側膝蓋支帯の切除についてのご心配ですね。

 浅学の私の考えを述べさせていただきます。

 ★ 内外側膝蓋支帯の切除についてですが、私には術後どのようなメリットがあるのかが理解できません。

内側膝蓋支帯は大腿四頭筋の内側広筋の線維から形成されているものと記憶しております。また外側膝蓋支帯は同外側広筋の線維から主に形成されていると思います。 
いずれも膝関節伸展機構をつかさどる靭帯であると判断しておりますので、切除後の関節伸展機構への影響が大きく問題になると思います。現在ですら over-load である状態が切除によって膝蓋靭帯へどのような変化がおきるかが予測できません。

例えば外側膝蓋支帯を切除後、外側広筋を大腿直筋下部への移植縫合などが行われた場合、外側広筋の収縮力は全て膝蓋靭帯へ作用することになります。内側膝蓋支帯切除に対しても同様に考えられます。

 また、Hige-patellaであることから膝蓋骨が外側に牽引変位している可能性もあります。つまりQ角の増大に繋がりはしないのでしょうか。ご存知のここと思いますがQ角の増大は膝蓋骨脱臼に繋がりやすくなります。膝蓋軟骨などへの影響も心配です。

さらに、内外側膝蓋支帯切除により、膝関節のマルアライメントに繋がりはしないかという心配です。内外側膝蓋支帯は膝関節前方から脛骨の後方変位を予防していると私は考えています。つまり膝関節に於いて、大腿骨に対し脛骨が後方に位置するのを予防していると考えます。
 もしそのようなマルアライメントが存在した場合、膝関節伸展時のトルクがより大きいものとなり、膝蓋靭帯への負荷がより大きくなるものと思います。また、半月版、膝蓋軟骨などへの影響も心配です。

私の経験ですと、難治性のジャンパーズニーの場合、大腿骨に対して脛骨が後方へ変位している感じがしています。
この場合、前にも書きましたが伸展時トルクが大きくなりやすいので膝蓋靭帯へ大きく影響するものと考えています。それを予防するのに、ナカナカ上手くいかないのですが、テーピングなどを利用して膝関節屈曲時に脛骨を前方へ牽引するようなサポートをしております。

方法はエラスティックテープを利用し、下腿後方の脛骨粗面の高さよりやや下方から脛骨粗面部で交差するようにテープを張って大腿前側部中上1/3部くらいまでまっすぐ貼ります。
膝関節前側ではちょうど内外側膝蓋支帯を補強するような状態に貼っています。(有効性については不明ですが補強と言う意味では良いかとも思っています。)
また、この方法ではHigh-PatellaのQ角の増大の予防にも効果があるのではないかと思っています。その他、toe-outと下腿の外旋の予防のテーピングなどを併用しております。

【2001/06】

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