ぬかホッケ                 
                     ・・・簡単ですよぉ〜?・・・・苦節6年目σ^^;)
        ヌカホッケ造ってる方、どんな風に造っているか教えてください・・・・
みんな作ってるのかなぁ〜と思って聞いてみたら、案外作り方、知らないひとが
多いのですね。
「野菜のヌカ漬け」となんら変わらないんでしょ。って思っていたんだけど・・・
↑これ、1袋200円くらいだったかな。
ちゃんと作り方も載ってるし・・・
(1袋800g)
こんなに丁寧に説明書きまでしてありますし、「簡単ですよぉ!」って、取りようによ
ってはケッコウ挑発的な呼びかけまでされると、「やってやろうジャン!^^」って気に
なりません?

でも実際やってみると、ヌカホッケは野菜を漬けるような訳には・・・
まず、ヌカ床は上の説明書きの通り作ります。
(タカのつめが入っていないタイプの物は、とうがらしを適量入れてください。)
体長30〜35pのホッケを20本ヌカ漬けにするには、熟練者は2袋(1600g)、初心者は
出来れば3袋分のヌカ床が必要です。
問題は、ホッケの処理なんですよね、実は・・・
1)頭と内臓を取った後、塩水に漬けてヌメリを取る。
2)ホッケを水洗いして腹の部分にもタップリぬかを入れて、容器に並べ、ぬかを入れる。

一口に言うとこれだけのことなんですけど、実際にやってみると、1)はちょっとした作業
行程や方法があり、それによって、出来上がりの塩加減や風味が違ってきます。
(自分流の方法ではありますが・・・)

説明書の塩加減では、漬けるものが野菜じゃなく魚ですから、ちょと足りません。
ただ単純に
塩水に漬けながら、ヌメリを取ってすぐにぬかに漬けて冷蔵庫に1週間く
らい保存した後、容器を開けてみたら、ほんのりと
とっても香ばしい腐敗臭がしました。
最初の失敗の教訓
塩加減が少なかったのもそうですが、腐敗臭がしている部分が腹の血合いのところか
らで、そこには血が溶けてドロドロになったヌカが・・・


そこで今度は、ホッケを捌いた後、包丁でガシガシと腹の血合いを取り除いたのですが、
魚が新鮮な分、血合いをきれいに取り除くのに手間がかかりました。

また、ヌカに入れる塩を3倍にしてみました。
1週間後冷蔵庫から取り出してみると・・・
ほのかにですがパンを焼いた時の香ばしい香りがします。
酵母菌がうまく繁殖しているようです^^

1匹取り出して焼いてみると・・・・
外側の皮の部分がかなりショッパイ!・・・けど、身の部分は塩気なし。
素焼きのホッケって感じ。まだ熟成していないようです。
・・・って事でさらに2週間放置。

2週間後・・・おやぁ〜なんかヌカ床がかなりユルユルになったような・・・(ヌカ2袋)
取り出したホッケは水分が抜けてシワシワになっています。
焼いてみると・・・・
かなりシワシワだった魚体はピンとなります。
食べてみると・・・
ウン!ヌカホッケだあ〜^^・・・
でもしょっぱい!
それに、身の中心が心もちアンモニア臭い?気のせいかなぁ〜・・・・・
一旦腐ってから熟成した?・・・・・神経質になりすぎかなぁ〜・・・・
熟慮の末、方針変更〜
血合いを取り除いた後、濃い目の塩水でほっけを洗い、ヌメリを取った後、
ホッケを半日「塩水浴」してみる。
ホッケ20本(体長30p位)に対して水2.5リットル、塩、大さじ6杯(150g強)
ヌカに入れる塩を1袋あたり100gにし、ヌカも2袋から3袋にする。

↑の方法で造ってみて、やっとなんとか満足なヌカホッケが出来るようになりました。
・・・・・が!それでもやっぱり
ショッパさが気になります。

 
                   
1ヶ月位で食べごろでしょうか。
←は漬けて2ヶ月位の物です。
この後冷凍保存しました。
今後の課題
やっぱりショッパさが気になり「塩水浴」の塩加減を変えてみたり、ヌカに入れる塩を少なく
してみたり、いろいろ工夫してみていますが、春の脂肪の乗ったホッケと、放卵後のホッケ
とでは、
同じ塩加減でも当然脂肪の少ない放卵後のホッケの方が塩分が沁みやすいと言う
問題があります。
また、ヌカの塩分を少なくしすぎたり、水分が少ないと、1ヶ月そのまま冷蔵庫に放置してい
ると、ヌカにカビが発生したり、酵母菌?の塊が出来たりする事があります。(これは、野菜
のヌカ漬けのようにヌカ床をかき混ぜる事が出来ないのが原因なのでしょうが・・・)

それと、タカのつめが入っているものと、入っていないヌカがありますが、タカのつめが入って
いない方が塩分が少ないと腐敗しやすい事が判りました。


腹の血合いも「塩水浴」した後に取った方が簡単に取り除けます。
冬の寒い時期ならヌカの塩分を少なくして、こんなふうにベランダの日陰や物置に安置して
おくのも冷蔵庫のなかよりも低温ですので良いかも。(日向はダメですよ。日中かなり温度が
上がっています。)

苦節6年、まあ〜なんとか、それなりに
ヌカホッケ、造れるようになりましたが、
いまだに風味や塩加減が一定ではあり
ません。

「これだ!」というヌカホッケが1度だけ出来た
事がありましたが、それ以後、何度造ってみても
その味、風味、塩加減が再現できません。

まだまだ創意工夫の余地がありそうです。
みなさんはどのように造っているのでしょうか?
・・・うまく造っている方、ぜひ教えてください。
おねがいしますー・・・・^^