『明日は我が身』
…世の中には、二通りの人間がいる。
それはどこでも野グソ出来る人と出来ない人だ。…
と、誰かが言っていたかどうかは定かではないが
野グソの出来ない人は、パンツの中でする羽目になる。
あれは90年代も始まりの頃。
親方と共に会社の2トン車で土場に向かう途中の真冬の出来事だった。
帯広市のゴミ処理場の裏の以外とクルマ通りのある畑の中の道
自分の運転で自慢の2トン車を快調にブッ飛ばしていたところ
前から来た対向車が急に停止した。
するとその運転手が降りてきて、いきなり雪の深い畑の中に
一目散に走り出した!
「コレはただ事ではない!」と、直感した自分は2トン車を減速させ
そのオヤジの行動を見ていた。
するとどうだろう、そのオヤジ、いきなりケツを出したではないか
白い雪原の中に、ケツを出したオヤジ。
あまりにもマヌケな光景だ。
そのオヤジ、しゃがむのかと思いきや、中腰で膝が“くの字”の状態、
角度にして120度位のモノだと思うが、
ケツに雪が付くのを恐れたのか、それとも、しゃがむ余裕がなかったのか、
パンツを下ろすなり、いきなりドバーっと
濁色の排泄物がみごとにアーチを描き
その汚物は雪面にまで繋がり、まさに地球と一体化。
白いキャンバスに絵の具をこぼしたかの如く
純白の銀世界を汚恥色で染めたのでした。…
そして、何事もなかったのかのようにその場を通り過ぎていったわけですが、
一緒に目撃していた親方は、あまりの惨劇にすでに仮死状態。
一つ残念だったのは…
最期まで見届けてやれなかったのが、今も心残りです。
この場所を通るたび、遠いあの日の出来事が、
まるで昨日の事のように思い出されますが
あの忌まわしい事件を風化させることなく“明日は我が身”と
自分の胸に刻み込み、これからの人生を、あのオヤジのように
人目に左右されず、強く生きて行けたらと思います。
もしも、あれが自分だとしたら
あの状況ではパンツの中にしていたかもしれません・・・