脊髄空洞症
下の左の図のように脊髄の中に穴あるいは空洞ができてしまう病気で、無症状のこともありますが、症状がでてくると、右図のような感覚低下(ただし温かい冷たい痛いを感じる感覚のみで、触った感じはわかる)によるしびれや、左図のように手の筋肉が萎縮して、力が入らなくなるしびれがでてくることがあります。
(図はCLINICAL SYMPOSIA, illustrated by Frank H. Netterより引用)
後縦靱帯骨化症
図は向かって左が頚部の前側で頚部を横からみた時の脊椎の模式図です、うす茶色の部分が後縦靱帯とよばれる靱帯が骨のように硬くなってしまい、脊髄を圧迫します。そうすると、感覚低下によるしびれや筋力低下によるしびれが出現してきます。ひどくなると写真のように筋肉の萎縮がとても強くなり、力がほとんど出なくなってしまうこともあります。
(図は
(写真は
悪性腫瘍の転移
図は、上の方は肺癌が脳に、下の方は乳癌が脊椎に転移したものを示しています。脳や脊椎に転移した部位によっては、感覚低下や運動麻痺によるしびれがでてきます(図はCLINICAL
SYMPOSIA, illustrated by Frank H. Netterより引用)。
しびれる病気はこれ以外にもたくさんあります。だいじなことは、しびれが長く続くようであったり、段々悪くなっていくようであれば、はやめに医師に相談することです。きちんと診断して、きちんとした治療をするようにしましょう。
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