しびれ 2
脳出血や脳梗塞
 出血した場所によって身体のしびれる所も異なってきます。上肢の方が強い場合、下肢の方が強い場合、手と口にしかしびれがでないなど、様々です。脳硬塞のうち脳塞栓といわれるものは、心臓の病気がある場合に多くみられます(脳の図はCLINICAL SYMPOSIA, illustrated by Frank H. Netterを引用)。
          
             
胸郭出口症候群
 首の正面で、左側の部分を模式 図にしたものです。茶色が前斜 角筋といわれるもので、黄色が 神経、赤が動脈、青が静脈を示 していますが、鎖骨と前斜角筋 とに神経や動脈が圧迫されて、 しびれが出現してきます。写真のようなところがしびれてきます。


手根幹症候群
 写真は手のひらを示しています。黄色い線の部分が手根幹と呼ばれている所 で、トンネルのようになっていて、この中を正中神経と呼ばれる神経が通って います。このトンネルが狭くなると、神経を圧迫してしびれが出てきます。
親指、人さし指、中指が障害されます。ジンジン、ビリビリといっ異常感覚ではじまり、病気が進むと筋肉も痩せてきて力が入らなくなります。糖尿病のひとや女性に比較的多い病気です。

           

末梢神経障害
 図のように、障害される末梢神経によって、しびれ(感覚障害)のでる部分がちがってきます。
      

坐骨神経痛
 坐骨神経は図のような経路を通っています。そのため痛みもこの経路に沿ってでてきます。何でも坐骨神経痛という診断にしてしまいがちですが、この領域の痛みを坐骨神経痛といいます。                   
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