脳卒中

脳卒中とは、脳の血管に障害がおこって、突然意識がなくなり、手足が麻痺したりする状態を
いいます。脳卒中には、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、一過性脳虚血発作などの病気があり
ます。

脳出血は文字通り脳の血管が破れて出血する病気です。

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまう病気ですが、脳血栓脳塞栓があります。

  脳血栓とは、脳の血管が動脈硬化などのために細くなって詰まってしまう病気です。

  脳塞栓とは、心臓や、心臓から脳まで来る血管の中に血液などが固まって血栓といわれる
   ごものようなものが、そこからはがれて、血液に流されて、脳の血管に詰まってしまう
   病気です。

脳血栓
脳塞栓
図はCLINICAL SYMPOSIA illustrated by Frank H. Netterより引用

脳卒中になりやすい因子
  脳出血になりやすい因子として以下のようなものがあります。
   高血圧
   コレステール低値
   低蛋白血症(栄養不良が関連します。)

  脳梗塞になりやすい因子として以下のようなものがあります。
   高血圧
   加齢
   ヘマトクリット上昇(脱水などで血液が濃くなる。)
   糖尿病
   痛風
   高脂血症
   喫煙

  上にはあげてありませんが、心臓の病気は脳塞栓をおこしやすくします。
脳卒中の予防
  あたりまえのことですが、上にあげた脳卒中になりやすい因子をさけ
   ること です。
 タンパク質、糖質、脂肪のバランスのよい食生活を心がけること。
 適度の運動をすること。
 過労や精神的ストレスをさけること。
 血圧を管理すること。
 年に1回は健康診断を受けること。脳卒中になりやすい病気を持って
   いる人や 危険因子のある人は、定期的に脳CT検査などの検査を
   受けること。