−第4章−

前回までのあらすじ
コーヒーぜんざいを食べた。
UCCに電話かけた。
名古屋に行った。

使用上の注意: 1.このコーナーは続き物です。前編までを良くお読みの上、お使い下さい。第1章へ
2.続けてお読みになると面白くない場合があります。食間程度にお読み下さい。
3.お気づきの点がございましたらメールでお知らせ下さい。

white 読者の声

 広島にコーヒーぜんざい買いにこないの? 広島県 Kさん(学生)
 千葉県にコーヒーぜんざいありました 千葉県 Rさん(会社員)
 写真スキャンしたんだからはやくつくってー 滋賀県 Uさん(耳愛好家)


white 再開

 私はコーヒーぜんざいの探索を再開した。
 まず最初は玉渕である。
 既に場所は押さえてあったし、定休日も確認している。
 もう逃げられない状態だ。
 私と連れは左右から玉渕をトレースし、見失わないようにした。
 何かを感じて玉渕が立ち止まったその瞬間、我々は同時に突入した!
 玉渕は入り口のドアを閉める猶予もなく、我々の支配下に置かれることとなった。
 そして。
 「あんコーヒー二つ」
 とうとう、オーダーしてしまったのだ。
 ときに平成8年、10月であった。(*1)

 オーダーからの時間を使って、店を紹介しよう。
 まず、ここは喫茶店ではない。
 和菓子屋さんの喫茶コーナーである。
 入り口の横に和菓子の小売り店舗もある。

 喫茶店舗の中には4つのテーブルがある。
 それぞれ4人掛けだが、それでも収容人数は20人に足らない小さな店舗だ。
 クラスの半数も入れないことになる。(*2)
 調度は純和風でまとめられ、「ほっこり」する店内であった。

 連れが「あっ。それ」と私の頭を指さした。
 カーラーが残っていたのかと驚いたが、0.13秒後(世界タイ)に後ろの壁を指さしていることに  気付いた。
 振り返った私は、脈拍が5秒ほど止まった。

 そこには。
 10年以上前からのテレビでの紹介がまとめられていた!
 関西テレビ。讀賣テレビ。朝日放送。
 関西キー局のすべてが、ここ玉渕を紹介していたのだ。
 しかも「ほんわかテレビ」や「ワイドABCDE〜す」といった有名番組ばかり。
 テレビ大阪の「ララバイク」だけは結構ローカルだったけど。

 そして。
 とうとう私達の前に「あんコーヒー」が出されたのである。


white 感激

 ここで確認しておきたい。
 「あん」と「ぜんざい」の違いである。
 どちらも小豆を煮て、砂糖を加えたものである(基本的な手順モデルとして)
 しかし、粘度が違うのだ。
 つぶあん(*3)であれ、こしあんであれ、あんは粘度が高くそのまま放置しても形状は変わらない。

 しかし、ぜんざいは違う。
 製法や好みによって変わりはするが、ほとんど液状である。
 この粘度の違いが、大きく関わることになる。

 さて、あんコーヒーに話を戻そう。
 ここのあんコーヒーはアイスではなかった。
 ホットコーヒーなのだ。
 出された商品はなんら代わり映えのない、コーヒーにしか見えなかった。

 私はスプーンを手に取り、あんコーヒーの中に入れてみた。
 スプーンですくわれた「あん」を見て、あれ?と思った。
 それは、あんではない。
 粘度から言っても、小豆の状態から言ってもそれはぜんざいだった。

 入り口に書いてあった「元祖あんコーヒー」の文字。
 私は、こってりとしたあんがコーヒーの底に沈んでいるものを想像していた。
 コーヒーぜんざいの亜種だと思いこんでいたのだ。
 しかし、これは「コーヒーぜんざい」だ。
 ネーミングに「あん」を使うのが店主の意であったと思われるが、裏付けは出来なかった。

 で。味はどうか気になるところだ。
 ほとんどかきまわさずに一口含んでみた。
 そして、はじめてコーヒーぜんざいの底力を見たのだ。


white 到達

 普通、コーヒーは砂糖、ミルクを好みで加える。
 ブラックが好きな私でも、朝一番や胃腸の調子が悪いときは砂糖とミルクを入れる。
 コーヒーの刺激が和らぐからだ。
 ブラックで飲めない人も多い。

 しかし、このあんコーヒーには砂糖は入れない。
 ぜんざい(あえてあんと言わない)が糖分をかなり含んでいるからだ。
 ついでにあんコーヒーにミルクを入れることは大変気持ち悪く、ぜんざいをぼうとくする行為であると思う。

 そう、気付かれただろうか?
 ぜんざいは砂糖の代わりの調味料となっているのだ。
 糖分を加えるのに、砂糖を使うのではなく、ぜんざいを使っているのだ。

 甘さをコーヒーに足すために、砂糖とぜんざいではどう違うのか。
 実は、大変違う。

 砂糖は糖分としてはもっとも多く使われる調味料だ。
 料理にみりんしか使わないと言う家も多いが、それでもジュースに甘みを加える場合は砂糖を使う。

 それに対して、ぜんざいは使用フィールドが限られる。
 そのまま食したり、お餅を加えたり。
 和風おやつのソースとして使われる場合もあるが、一般家庭ではあまり利用されない。
 砂糖が調味料であるのに対し、ぜんざいは製品であるからだ。

 双方の甘みは全く違う。
 しかし、砂糖が甘さだけの味覚を刺激するのに対し、ぜんざいは小豆の味に甘さが加わっている複雑な味である。
 そして、ここが大切なのだが甘さだけでも違うのだ。

 ぜんざいは家庭で作ると砂糖を使う。
 だが、火力によって熱せられる課程で砂糖の甘さがまろやかになってくる。
 確かに、ぜんざいの甘みは、元の砂糖の甘みが変化している。
 また、店舗で売られているようなぜんざいは普通の砂糖ではなく、和菓子用の砂糖が使われていたりするので甘みにかなりの差が出
 てくるのだ。

 ここで一旦報告を休もう。
 あまりの新発見の多さに、紙面がつきた。(*4)
 すぐに5章を作成するので待っていて欲しい。

 続いてかわりコーヒーについて情報を求めたい。
 送り先は[ここ]である。
 ハンドル、年齢、性別、職業、年収、家族構成を記入の上、せいぜいお送りいただきたい。
 特に凄い情報にはおーきにを送りたい。

 であであ(*5)


コーヒーぜんざいの謎−第5章−

注釈
(*1)…多分10月。のはず。かも。ぱーはっぷす。連れに確認しておこう。。。
(*2)…私の小学生時代、クラスは45人だった。勉強しに行ってるのか、座りに行ってるのかわからない。
(*3)…つぶあん状にすることを、大阪では「半殺し」という。ちょっと乱暴だね。
(*4)…っていうか、入力に疲れた。このページ1枚で2時間もかかってる。。。
(*5)…「ではでは」の変形。間違っても実生活では使用できん。
97/05/19