diary
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9月30日 (木)  ときの忘れもの、UIA / 建築洋書談義

大学へ。
2限目、2年生の「建築の環境構成」の授業。
午後、研究室にて仕事。
17時すぎ、青山の「ときの忘れもの」ギャラリーへ。「マン・レイと宮脇愛子展」を鑑賞。同ギャラリーオーナーの綿貫不二夫さんと、いろいろ歓談。
その後、建築家協会会館へ。UIA(国際建築家連合)のフォーラムジャパン部会に出席。五十嵐太郎さん、国広ジョージ先生ほかのメンバーほかのみなさんと、企画をいろいろ検討。

(みなみ)


午前、知合いの出版社の方が来室。来週のフランクフルトのブックフェアに行かれるので、建築洋書について予習したいのとのこと。さまざまな建築洋書のうち、まだ翻訳されていないものを打合せテーブルに積み上げて、書籍談義。

午後は、UBCのスタジオにて設計課題のエスキース。2時から8時まで行ったところで、まだ待っている学生がいたが集中力が切れてギブアップ。

(イマム)


9月29日 (水)  授業ほか / 北山恒さん受賞を祝う会

大学へ。
2限目、院生ミーティング。
3~4限目、3年生の「設計スタジオ4」の授業。
5限目、南ゼミナールBの授業。
その後、研究室にて仕事。

難波和彦さんより、『東京大学建築学科 難波研究室 活動全記録』(角川学芸出版)が届く。

(みなみ)


午前、芝浦工大にて、モスクワ建築大学とのワークショップの中間ピンナップ。どのグループも作業量が多いし、プレゼも見事で、グループワークが順調に行っていることにまずは安心。だが、八束はじめさんがたびたび指摘していたように、そもそものこの場所にカジノを作るということに応えられておらず、ほとんどのチームは根本的に方向修正する必要あり。

午後は、モスクワ建築大学のマリノフ教授を銀座のいくつかの建物や池袋のライトの自由学園にお連れする。

夜は、国際文化会館にて、北山恒さんの建築学会賞を祝う会に出席。こうした大きな賞の集まりともなるといくぶん儀礼的なものとなりがちですが、北山さんを慕う方々が集まった感じに満ちた、北山さんらしい会でした。

(イマム)


9月28日 (火)  architectura education in the global age / オープンデスクについて

午前、講義のスライドの準備。

午後、工学院大学にて都市デザインの授業のエスキース。建築の設計では皆自由勝手に振る舞うのに、既存の街を対象とするととたんにおとなしくなって、当たり障りのない提案しか出てこないことが退屈。客観的な調査の次の段階に進み、もっと暴れるようにとはっぱをかける。

この授業では、非常勤が順番に1時間ほどのショートレクチャーをすることが求められており、今日は僕の当番。architectura education in the global age というタイトルで話をする。タイトルは、いくぶんおおげさだが、内容はここ一年の、モスクワ、ロンドン、バンクーバー、チューリッヒでの授業や日本でのいくつかの国際ワークショップを紹介し、各地の都市問題、建築学校の様子やそこでもプログラムなどの話し。内向きといわれる学生に対し、少しでも外に目を向ける関心を持ってもらえればと思って組み立てた話しです。

(イマム)


アトリエにて仕事。
東京理科大学3年の、やないさんがオープンデスクで来所。

オープンデスクの学生は、これまで合わせて100人以上の人が来ているが、その全体的な傾向として、とてもはっきりしていることがある。
それは、コミュニケーションの勘所を押さえるという意味で、男子よりも女子の方が、圧倒的に能力が高い、ということである。
これまでのオープンデスクの女子学生で、その部分で的をはずしている子は、実際問題として、見事に一人もいなかった。不思議である。
男に関しては、9割がたはちゃんとしていたものの、残り1割ぐらいは、ごく一般的な常識やマナーが欠落していて、唖然とするような学生が若干いた。
その結果として、本来、設計事務所で教える必要もないような基本的なマナーを諭したり、怒らざるを得ない必要が出てきたりして、うんざりすることも多々あった。
クリエイティブな貴重な時間を、1秒でも確保したいと思っている身にとっては、本当に、こんなことは、時間の無駄である。
設計事務所は仕事の場なので、そんなことをやっている暇などないのだ。
これら1割の男子学生は、社会に出てからも、いろいろと、大きくつまづき、痛い目に会うことは必至だろう。
それらを考えると、やはり学生でも早いうちから、最低限の基本的なマナーや礼儀を身につけるよう、トレーニングしておくことは、きわめて重要だと思う。
不況の昨今、こんな常識的なことがマスターできてないようでは、社会に出れば、どこに行っても通用しない。

(みなみ)


9月27日 (月)  お茶会

大学へ。
午後、大学院の入試判定会議。
終日、研究室にて仕事。

10/2(土)の12時〜14時に、浮立庵にて、茶道部のみなさんとお茶会を開催。
どなたでも参加できるので、良かったらどうぞ。

(みなみ)


9月26日 (日)  <浮立庵>

project b2における、レッドキューブの茶室が、ついに姿を見せ始める。
<浮立庵>(ふりつあん)、と名付ける。
下記、国士舘大学南研究室のツイッターにて、進行状況を随時、掲載中。

http://twitter.com/minamilab

建築系ラジオが、もろもろ更新。下記。

http://www.architectural-radio.net/

(みなみ)


9月25日 (土)  土曜オープン・アトリエ

朝、大学へ。大学院入試の口頭試問および面接試験を行う。
その後、研究室にて仕事。

14時、アトリエへ。15時過ぎから、いろいろな人が順次、アトリエにやってくる。
15時30分、土曜オープン・アトリエを開催。今回、参加したのは、下記の10名。

石山知明さん(芸術新聞社)
天内大樹くん(美学研究者)
片田江由佳さん(東京理科大学大学院修士1年)
中村有理沙さん(日本女子大学研究生)
今野未奈美さん(東海大学工学部建築学科4年)
圓道寺ゆみさん(東海大学工学部建築学科4年)
江藤靖子さん(東北芸術工科大学4年)
松岡成美さん(日本女子大学家政学部住居学科3年)
押本雄大くん(米子高等工業専門学校4年)
南泰裕(建築系ラジオコアメンバー)

今回のテーマは「茶室」で、茶室についてのレクチャー終了後、茶室と和の空間をテーマに、建築系ラジオの収録も行う。
その後、中村有理沙さんに3331アーツ千代田を案内してもらい、秋葉原にてみなさんと懇親会。

(みなみ)



9月24日 (金)  村野、ヌーベル、黒川 / コンパクトシティ

(coming soon! imamu)


朝9時、横浜の某所へ。某プロジェクトの打ち合せ。
その後、渋谷を経て神田のアトリエへ。もろもろ仕事。
16時、所用で、東京・世田谷某所にある、建築家の伊丹潤さんのアトリエへ。
初めてお会いするにもかかわらず、伊丹さんがとても歓迎して下さり、フランクにいろいろなお話をして下さった。感激する。伊丹さんは、学生時代からのファンでもあったので、ようやくお会いすることができて、とても嬉しかった。
その後、実は伊丹さんのアトリエと大学が偶然にも徒歩圏内という、とても近い距離にあることから、徒歩で19時ごろ、大学の世田谷キャンパスへ。キャンパス内の、project b2の現場確認、および研究室のメンバーとの打ち合せ。
その後、研究室にて仕事。

昨日の話の続きになるけれど、特別な無理をしなくても、一日でクライアントと打ち合せをし、アトリエで仕事をし、プロジェクトの現場に訪れてミーティングを行い、大学の研究室に行って仕事もできるというのは、よくよく考えてみると、それらが集約的に集まっていて、高度機能都市が成立しているからだろう。
そういう視点から考えれば、ある意味、逆説的に、巨大都市東京こそが、もっともリテラルな意味でのコンパクトシティと言えるのかも知れない。

(みなみ)


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9月22日 (水)  INAX GINZAへ

大学へ。
2限目、研究室会議。卒業論文の進行状況チェックや、プロジェクト・ミーティングなど。
午後、京橋のINAX GINZAへ。3年生の設計スタジオの秋期課題が、INAXのショールームを設計するという課題なので、学生達と一緒に、実際にINAXショールームを訪れ、INAXの方に館内をご案内いただく。INAXのみなさん、どうもありがとうございました。ちなみに、去年の設計スタジオの学生作品は、下記のルフタのHPにて紹介いただいています。

http://www.luchta.jp/collection/conc-itemlist.aspx?cc=028&cy=2009

その後、所用で銀座に寄ってアトリエへ。もろもろ仕事。
それにしても、都心にアトリエがあると、いろいろな施設が集約的に配置されていて、一度に多くの場所を訪れ、多くの人に会い、多くの事柄を見聞きできることのすごさを実感する。
この日は世田谷→渋谷→京橋→銀座→神田と動いたが、その移動時間はわずかでありながら、意図することなく、その途中で相当数の現代建築の傑作を見ている。菊竹清訓、妹島和世、青木淳、乾久美子、前川国男、レンゾ・ピアノ、坂茂、その他・・・
東京での活動は、それなりに長いが、今更ながらに改めて、東京という場所のすごさを痛感。

(みなみ)


9月21日 (火)  茶道部を訪問

大学へ。研究室にて仕事。卒論生は、締め切りが近づき、佳境に入ってきた。
12時、Archi-TVの学生メンバー4人が来学。10月2日に建築会館で行われる、講演会イベントの打合せ。
その後、学生のみんなを、仮設建築博物館の現場に案内する。

15時30分、国士舘大学の町田キャンパスへ。キャンパス内のお茶室へ行き、茶道部を訪問。茶道部顧問の遠藤先生と茶道部のみなさんに、お茶を点てていただく。
その後、10月2日に行う、お茶会の打合せ。と同時に、遠藤先生に、いろいろとお茶の作法をご教示いただき、勉強になる。奥が深い。
いよいよ、お茶会が近づいてきた。

(みなみ)


9月20日 (月)  Archi-TV、アートスタディーズ

10/2(土)に、倉方さんと北川さんと僕の3人は、学会の建築文化週間の学生企画であるArchi-TVに、建築系ラジオのコアメンバーとして出演します。
時間は17時〜19時で、場所は東京・田町の建築会館です。ちなみにこの直前の時間帯で、石上純也さんが同じ場所で講演予定とのことです。

みなさん良かったらお誘い合わせの上、どうぞ。
まだ詳細は掲載されてませんが、HPは下記です。

http://architv2010.nobody.jp/top.html

また、10/4(月)には、INAX GINZAにて下記のアートスタディーズが開催されます。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『第18回アート・スタディーズ 』へのお誘いです。
10月4日(月)午後6時から京橋のINAX:GINZAです。

1970年〜75年、ベトナム戦争の最終段階の中で、ミニマリズムの還元主義を本質とする近代が終焉へと向かい、
同時に次の情報化社会の複雑系文化の台頭が準備されて行きます。

ディレクター・彦坂尚嘉
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レクチャー&シンポジウム 20世紀日本建築・美術の名品はどこにある?
第18回アート・スタディーズ

1970年〜1979 年 テーマ・ミニマリズムから複雑系への転換

【美術】テーマ 単純な美術から、複雑な美術へ

ゲスト講師  峯村敏明/李 禹煥の作品について

ゲスト講師  富井 玲子/彦坂尚嘉の《フロア・イベント》第一系列(1970-75年)について

【建築テーマ】 集落調査と個の空間

ゲスト講師  南泰裕/原広司の自邸(1974)をめぐって/有孔体理論から反射性住居へ

ゲスト講師 松崎照明/神代雄一郎の近現代建築の評価とその後先

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『アート・スタディーズ』とは?
アート・スタディーズは多くの人の鑑賞に資する、歴史に記録
すべき《名品》を求め、20世紀日本の建築と美術を総括的、通
史的に検証、発掘する始めての試みです。先人が残してくれた
優れた芸術文化を、多くの世代の人々に楽しんで頂けるよう、
グローバルな新たな時代にふさわしい内容でレクチャー、討議いたします。

◆ディレクター 彦坂尚嘉(美術家、日本ラカン協会会員、立教大学大学院特任教授)
◆プロデューサー 五十嵐太郎(建築史家、建築批評家、東北大学教授)
◆アドバイザー 建畠晢(美術批評家、国立国際美術館館長)

◆討議パネリスト
◇ 伊藤憲夫(元『美術手帖』編集長、多摩美術大学大学史編纂室長)
◇暮沢剛巳(文化批評、美術評論家)
◇ 新堀 学(建築家、NPO地域再創生プログラム副理事長)
◇ 橋本純(編集者)
◇藤原えりみ(美術ジャーナリスト)
◇南泰裕(建築家、国士舘大学准教授)

◆司会 彦坂尚嘉(アート・スタディーズ ディレクター)
◆年表作成 橘川英規(美術ドキュメンタリスト)
◆日時:2010年10月4日(月)
17:30開場、18:00開始、21:00終了、終了後懇親会(別会場)

◆会場:INAX GINZA 8Fセミナールーム
(東京都中央区京橋3−6−18/地下鉄銀座線京橋駅2番出口徒歩2分)
◆定員:60名(申込み先着順) ◆参加費:500円(懇親会参加費は別途)

◆お申し込み・お問い合わせは氏名、住所、所属、連絡先、予約人数を明記の上、下記e-mailアドレスへ
art_studies2004@yahoo.co.jp

詳細情報はこちら
http://artstudy.exblog.jp/

◆主催 アート・スタディーズ実行委員会
◆共催 リノベーション・スタディーズ委員会
◆後援 毎日新聞社 日本建築学会 日本美術情報センター

(みなみ)


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