diary
   多次元直列日記 2009. 5 メニューに戻る
5月28日 (木)  下蝦の空き家改修 / 『ユリイカ』レム特集、ついに発売

日帰りで、妻有出張。下蝦の空き家の改修工事は順調に進んでいて、天井や床を取り払った、一室空間の展示スペースが出来上がっている。

(イマム)


『ユリイカ』のレム・コールハース特集が、ついに発売。下記。

http://www.nanyodo.co.jp/php/detail2.php?book_id=79170194

この号では僕は、「傾いた柱」という論考を執筆。
ちなみにここでは、表紙を含めたイラストの多くを、南研究室の石川亮君が描いています。

(みなみ)

20090528-1.jpg



5月25日 (月)  フィリップ・ジョンソン / エジプト、アーキソフィアほか

芸術新潮の最新号は、フィリップ・ジョンソンの特集号です。このいくぶんトリッキーな建築家で一冊特集を作ろうというのは、なかなか面白い決断をしたものだと思います。フィリップ・ジョンソンは、傑出した人物であることは疑いなく、と同時にいくぶんの胡散臭さもあります。編集の方に、「黒川紀章のように」と説明したところ、「そう伝えたら建築に通じていない編集部の皆に分かってもらえました」と言われました(黒川紀章さんすみません)。

この特集にあたっては、ジョンソンの伝記の読み込みなど、英語の資料にあたってその内容を伝えるという形で、協力をしました。それも去年の4月、5月の話ですから、1年以上前のことです。こうした企画をほぼ2年に渡ってじっくり取り組めるというのは、建築雑誌に慣れていた身にとっては羨ましいことです。やはり、発売の数か月前に目次を決めて、一月で原稿をなんていう作り方をしていたら、その場しのぎで書いた原稿しか集まらないでしょう。

(イマム)


建築系ラジオが更新されました。下記。

http://radio.tatsumatsuda.com/

今回のコンテンツは、下記ほか、合計4本。


1、エジプト、オールドカイロ現地レポート

出演者:国広ジョージ+南泰裕+原英嗣+角田知世+高橋アンナ+石原弘之+大日方幸治+松本雅伸

学生プロフィール(ただし、下記は2008年度の学年になります)
角田知世(国士舘大学修士1年)
高橋アンナ(国士舘大学3年)
石原弘之(国士舘大学2年)
大日方幸治(国士舘大学2年)
松本雅伸(国士舘大学2年)


2、アーキソフィア・ダイアローグ編 第4回「台湾をめぐって、その1」

出演者:南泰裕+入江徹+林はるか+定廣初華

学生プロフィール(ただし、下記は2008年度の学年になります)
林はるか(名古屋市立大学1年)
定廣初華(信州大学1年)

(みなみ)

20090525-1.jpg



5月24日 (日)  私もあの良き騎士のように蔵書を減らすべきだと決めたからです

引越に伴い荷物(特に本)を整理する話を先日書いたが、同じころ弟も研究のためにシンガポールに一年滞在していたあと引き払う際に送った段ボールはたったの4個だったそうだ。彼は僕とは違って、それこそ文献と向き合う職能なのだが、やはりかなり意識的に本を減らす努力をしているそうだ。そんな彼のメールにあったエピソード。

アメリカにいたときに、ぼくの友達で非常に聡明(後に奨学金をとってオックスフォードで英文学を学んだ)なのがいましたが、彼は殆ど全く本をもっていませんでした.お父さんも文学教授だったそうですが、彼もあまり本をもっていなく、家にはシェークスピアぐらいしかなかったそうです。しかしお父さんは、キャンプなどに行くと、たき火を前にシェークスピアやミルトンの『失楽園』などを延々と暗唱したそうです。

リベスキンドは20年ほど前のテキストにこんなことを書いている。

このプロジェクトをやったのも、私もあの良き騎士のように蔵書を減らすべきだと決めたからです。本を処分するのは難しいものです。教会や図書館に寄付することはできるけれど、本を処分するというのは実は倫理的な問題です。自分でその本を書きなおすまで本は処分されないからです。今でも家には8冊以上の本がありますが、だんだんとドン・キホーテの紳士に近づいてきてはいます。

(イマム)


5月23日 (土)  眼高手低 / トップページのプチ・リニューアル

高校時代の友人が新しい詩集を送ってくれた。彼は近代文学が専攻であるが、近代日本画と文学の関係がこのところの研究の様子。最初の方をいくらか読み進めたが、一番気に留まったのは、挨拶状にあった次の下り。

文学研究の論文では、最もらしく作品の批評をしていますが、実際に自分で詩を作ってみると、眼高手低は免れません。創作する側の楽しみ苦しみを味わいつつ、研究の戒めにしております。

眼高手低は、その字面からも意味は想像つくが、辞書にはこうある。批評は上手だが、実際に創作すると下手であること。私も戒めとしたい。

友人の詩は、失礼ながら、また当たり前だが、一流の詩人とされる人の手によるものに比べれば落ちる。しかし、同い年の知り合いの紡ぐ言葉は、他人の言葉よりも伝わるものがある。

(イマム)


このプロスペクターのHPの、トップページを少しリニューアルしました(http://park16.wakwak.com/~prospector/)。現時点では各メンバーのアトリエのHPへリンクを貼っただけですが、サイトの考え方はこれから結構、変化させていきたいと思っています。いままで各アトリエのHPとプロスペクターのHPは特に連携していなかったのですが、今後はもう少し情報を整理して、一体的な構成にできればいいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(山本)


5月19日 (火)  建具打ち合わせ

朝、町田キャンパスへ。
2限目、21世紀アジア学部にて、「都市デザイン」の授業。
この日は、ヨーロッパの中世都市について講義。
授業終了後、アトリエへ。
15時、建具メーカーみなさん来所、進行中の物件に関する打ち合わせ。
夜遅くまで仕事。

(みなみ)


5月16日 (土)  3大学合同ゼミ / しばらくは本の整理

大学にてもろもろ、仕事。
18時、昭和女子大および日大の学生が、大学の建築スタジオに来訪。
以前より継続して行っている、昭和女子大学杉浦研究室、日本大学山中研究室、および国士舘大学南研究室による、3大学合同ゼミ。某企画についての発表およびディスカッション。
各大学の先生および学生が参加してのこのプロジェクトは、毎回、なかなか面白く、このときもふとしたきっかけで、ユニークな合同企画が提案されて盛り上がる。
20時半、終了。
その後、研究室にてもろもろ仕事。

(みなみ)



今週無事、自宅と事務所の引っ越しを終える。終えると言っても、荷物の移動が終わっただけで、続いて荷ほどきと整理に追われている。

想定していた通り、やはり問題は本。数か月前から引越は決まっていたので、建築雑誌などかなり捨てたつもりではあったが、それでも越してみると全然収まらない。それでも、今回自分の蔵書をひと通り眺められたのはよかった。

20代、30代のころと異なるのは、以前はまだ時間がいくらでもあるような感覚があり、将来読むために本を買っていたようなところがある。このところは、もう読める本の数は限られているという自覚があるし、また暇つぶしの本に時間をとられるのはもったいない。

いずれにせよ、引越をしたことで自分の蔵書をどうしようかと考えざるを得なくなり、それはよいことのようだ。ここしばらくは、いらない本を捨てることをがんばる。

ここ数週間、重い荷物の持ち運びで、筋力がついたようだ。昨日測定したら、体脂肪率12.3%。しばらくプール通いが出来ていないが、体調は良好。

アトリエ・イマムのHPに、新しい住所などの連絡先と地図を掲載しています。
http://www.atelierimamu.com/

住宅街の中なのでとて静か。近くに小学校があるので、朝は思いのほか多くの子供たちが登校する声が聞こえる。

(イマム)


5月15日 (金)  大井町集合住宅いよいよ / エジプト報告パーティ、『ユリイカ』レム特集

本日、大井町の集合住宅の確認申請が下りた。これで予定通り近々着工となる。

毎度ながら、確認申請にははらはらさせられる。これまでにも何度もたいへんな思いをしたし、審査は厳しくなる傾向にあるので、より慎重に設計を進めるようにしている。とは言っても、うっかり見過ごしていたことがありうると思うと、審査中は気が気ではない。また、今回は詳細は省くが、事前打ち合わせの内容を、確認が降りる直前に覆されそうになり(そうするとこの敷地には集合住宅を建ててはいけなくなってしまう!)、かなり心配したが、結果としてはOKであった。

ただし、今回RC4階建の建物の審査が、約一月半ですんだ。一時期のような、審査にやたらと時間がかかるということは、なくなってきているのだろうか。

早速、来週から建設会社との施工打合せ。偶然担当の方が、われわれの事務所から徒歩数分の所の現場も現在見ており、打ち合わせも至極便利。

(イマム)


5/23(土)に国士舘大学にて行われる、エジプト・ドバイの報告会パーティが、下記のように詳細が決まりました。エジプト大使も来てくれることになり、盛り上がりそうです。
参加無料で誰でも参加できるので、よかったらお越し下さい。僕ももちろん参加します。

http://www.kokushikan.ac.jp/tagblocks/SE/news/Report03/0000001848.html

http://www.eg.kokushikan.ac.jp/tech-j/Ug/arch/studio/index.html#090523

また、僕も参加させていただいている、来月号の『ユリイカ』2009年6月号、レム・コールハース特集は、内容的にかなり面白くなりそうな気配です。南洋堂書店のHPにて、先行予約が始まっています。下記。
http://www.nanyodo.co.jp/

(みなみ)



5月11日 (月)  日本橋大伝馬町プラザビル / coming soon!

山本想太郎設計アトリエ+ランドビジネスが設計を担当しました「日本橋大伝馬町プラザビル」が竣工しました。地下鉄日比谷線小伝馬町駅のすぐそばに建つ、1464uのオフィスビルです。ビルの規模に対してかなり大きくとったエントランスホールとピロティが、都市空間にも寄与することを意図した建物です。建築基準法の改正などもあり、いろいろ大変な設計・監理でしたが、今日のテナント・オフィスビルの形についていろいろな考えを反映できたと思います。詳しくは作品ページ(http://park18.wakwak.com/~prospector2/works/OPB.htm)をご覧ください。
<写真1,2>
(山本)

今いるビルが近々取り壊されることとなり、今週自宅と事務所とをともに引っ越す。というわけで、ここ数週間は、片付け、ゴミだし、パッキングの日々。何とも落ち着かない状態が続いているために、この日記もすっかりご無沙汰となっています。今週末には復帰できると思うので、今しばらくお待ちください。

(イマム)

20090511-1.jpg 20090511-2.jpg



5月9日 (土)  椙山女学園大学レクチャー

午後、名古屋の椙山女学園大学に伺い、「建築を語る」というテーマにて、レクチャー+ラジオ公開収録。五十嵐太郎さん、山田幸司さん、松田逹くんととも出席。
ここでは僕は、最近の3つの住宅プロジェクトについて解説。
椙山女学園大学の学生のみなさんは、きちんと真面目にレクチャーを聴いてくれていて、なかなか良い感じでした。
企画をコーディネートして下さった、同大学教授の村上心先生、どうもありがとうございました。
下記。

http://www.sugiyama-u.ac.jp/daigaku/news/090509kenchiku.html

(みなみ)




5月6日 (水)  オープンデスクほか

建築学会誌5月号が届く。
この号では、連載小説「ヴォイス」の第二回目を発表。
『ユリイカ』(青土社)の次号6月号は、レム・コールハース特集になる予定で、ここで論考を発表予定。
住宅の現場は、順次、進行中。
この5月から、神奈川県立美術館およびパナソニック電工汐留ミュージアムで開催される「坂倉準三展」には、他の大学とともに、南研究室で展示模型の製作を担当し、参加。下記。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/press/2009r_sakakura.pdf

建築系ラジオが随時、更新。下記。
http://radio.tatsumatsuda.com/
http://tenplusone.inax.co.jp/radio/

その他、アトリエにて、オープンデスクの学生を随時、募集中。

(みなみ)


| 1 | 2 |