diary
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8月4日 (土)  ブータン伝統住居

古市徹雄さんからいただいた、ブータン伝統住居の本2冊。古市さんが、千葉工大の教員や学生さんたちと現地調査してまとめたものです。力作。ブータンの伝統住居については、これまでほとんど知りませんでしたが、見れば見るほど興味深い。
 ブータンの伝統住居の要素はシンプルで3つ。ぶ厚い土壁と、木造の壁と床と、木造の屋根。土壁は、ブータンの大地から連続し、その素朴な表情には安定感がある。立面の木造部分は、細やかな細工が見事で、目を楽しませる。土壁はずっと使われ続け、木造部分は経年変化で変えられるというメタボリズム。屋根がまた見事に軽くて、壁から切り離されて薄―く、宙に浮いている。全体として、いわばコンセプトが明快であり、また品格がある。懐かしさを覚えさせながらも、現代的感覚も共存している。
 第三巻も準備中なのだそうです。いつか是非訪れてみたい。とりあえず、本を眺めて、ヴァーチャルな夏休み。

(イマム)

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8月3日 (金)  JIA 新人賞 授賞パーティー

横浜BankARTNYKにて、JIA新人賞受賞記念合同交流パーティーに出席。受賞者は、乾久美子さん、西田司さん+中川エリカさん、宮晶子さんの四名。乾さんのフラワーショップHと西田さんと中川さんのヨコハマアパートメントは、それぞれご本人に案内していただいて見ており、ともに受賞に相応しい名作。宮さんのhouse Kは、住宅のこともあって拝見していないけれども、構成がユニークかつ明解で面白いと、以前にもご本人に直接お伝えしたことがある。皆さん、受賞おめでとうございます。

JIA 新人賞 http://www.jia.or.jp/member/award/newface/

写真右、フラワーショップHにて、乾さんとピーター・アイゼンマン
写真左 ヨコハマアパートメント、右階段上に西田さん。小さくて見えないでしょうが。

(イマム)

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8月2日 (木)  施餓鬼会

本日は、鎌倉の浄妙寺にて施餓鬼会(せがきえ)に参列。施餓鬼とは、餓鬼に施すという通り、死後餓鬼道に落ちたものに対して食べ物を施すという法会です。(僕も今回知ったのですが、この一年何かと仏事に詳しくなっています。)浄妙寺では、一年に一回、檀家が声を掛けられて参加する行事です。お寺に到着して、まず受付を済ませると、昼御飯が振る舞われます。写真左のように禅寺らしい質素な食事、炊き込みご飯、ミョウガとなすのお吸い物、漬物、お茶です。法会では、普段は閉め切られている本堂の四方の障子が開け放たれ、普段とは異なった開放的な空間となります。方丈の中心の間に、建長寺系のお坊さん数十人が2列向かい合って、読経。お堂がお経で満たされます。最後に、参列者がみなご焼香などを行いました。(葉のついた木の枝を水に浸し、ご飯などに振りかけるようなしぐさも行いましたが、何と呼ぶのかわかりません。)

(イマム)

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