diary
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8月21日 (土)  ジョージさんとの打ち合わせ

昨日到着したばかりのジョージサンと、目黒で打合せ。来週からはじまるブリティッシュ・コロンビア大学の東京スタジオについて。スタジオの準備、課題についてなど。彼らが来日する前にこの暑さも納まることを期待していたのですが、前年、バンクーバーからの人たちにとっては、酷い季節です。

午前中はその打合せの準備と、幼稚園の水飲み場の図面作成など。

(イマム)


8月20日 (金)  古谷先生訪問 / 土曜オープンアトリエ

菊竹事務所の塚本さんと森美術館の前田さんと一緒に、早稲田大学の古谷先生を訪問。大学院博士課程の山田さんも一緒に打合せ。古谷先生の事務所ナスカは、明治通りを挟んで理工学部の校舎と反対側の駐車場の中のビルの中にある。ナスカの移転祝い以来の訪問。

その後、塚本さん、前田さんと一緒に引き続き打合せ件歓談。前田さんと僕は早稲田の建築出身なのでこのエリアはとても懐かしく、ともに学生の時に来たというパブが残っていることを見つけ、そこにてビール。

(イマム)


今度の8月28日(土)に、アトリエ・アンプレックスにて土曜オープン・アトリエを開きます。下記。

http://www.atelierimplexe.com/openatelier.html

(みなみ)


8月17日 (火)  保土ヶ谷の住宅訪問

独立してからはじめて手掛けた「保土ヶ谷の住宅」を久しぶりに訪問。どこか問題となる不具合があるわけではないが、出来てしばらくすると、痛んだり劣化したりしている箇所がそこここに。こうして拝見させていただくと、どのようなディテールや素材が、これだけの時間で変化するかが良くわかり、勉強になります。中は本当にきれいにされているのでほとんど変わりなく、一方外は、自然環境というのはあらためて過酷ですね、どの部材、箇所とも、何らかの変化が見られる。

自分で設計するようになっていくつかの建物が完成し、以前思っていたよりも、熱や雨、湿度といった自然条件に、建物は大きな影響を受けることを実感しています。

夜は、六本木ヒルズにて定例の研究会。東京について考える集まりなのですが、今日は夏休みモードというか、東京と関係なく、数名が海外の都市の報告。ポルトガル、バルセロナ、ボゴタ、サンティアゴ、サンパウロと、偶然スペイン語系の都市が続く。皆さん都市の専門家なので、それぞれの都市政策の話など、興味深く話を聞く。

また、橋爪紳也さんが、有志で建設映像アーカイブという活動を始められたそうで、その第一回目の催しが大阪であるとのこと。大阪ガス、万博、東京カテドラルなどの建設中の映像が上映されるとのこと。興味深い活動で、盛り上がって欲しいですね。

(イマム)


8月11日 (水)  南洋堂ルーフラウンジ

夏休み。いろいろな雑事から開放されるこの時期に、普段、まとまった時間が取れずに、なかなかできないことをことを、集中的に進める。

このところ、某企画のため、ベルクソンの著作をまとめて読み返していた。ベルクソンは、これまで何度か、折に触れて繰り返し読んで来ているので、ほぼ内容を把握している。そのため、再読すると、かなり詳細まで理解できることが分かる。その意味でも、古典を早いうちに読んで、勉強しておくことは、重要です>学生のみなさん

13時、中央工学校2年の玉澤優子さんがオープンデスクで来所。
15時、東京理科大学大学院の片田江由佳さんが打ち合せで来所。UIA(国際建築家連合)の某イベントに関して、少し打ち合わせ。
16時、玉澤さん、片田江さんと一緒に、神田神保町の南洋堂書店へ。店主の荒田さんに許可をいただき、屋上の南洋堂ルーフラウンジを訪れる。
ここは、プロスペクターの今村さん、山本さんと僕の3人で共同設計した屋上スペースで、普段は非公開のため、入れない。が、特別に入れていただき、玉澤さんと片田江さんを案内する。
その後、4階のN+ギャラリーに3人でお邪魔し、荒田さんにいろいろと、お話を伺う。普通は聞けないような、様々な建築や出版のリアルな情報を聞かせていただくことができて、貴重な機会。一緒に行った片田江さんと玉澤さんは、タイミングが良くて、ラッキーでした。

荒田さん、どうもありがとうございました。

(みなみ)


8月10日 (火)  山田幸司さんのお墓参り

昼前、ホテルを出て名古屋の西尾へ。
ここは、故・山田幸司さんのご実家があるところ。
山田さんは、建築系ラジオの初代コアメンバーの一人で、いろいろな意味で、またとないユニークな才能の持ち主だった。
その山田さんが、昨年11月に事故で急逝し、関係者一同、衝撃を受けたが、それからほぼ1年近くが経ち、関係者のみなさんと、お墓参りに行くことに。

午後、五十嵐さん、松田君と合流し、山田さんの奥様と待ち合わせ、ご実家にお邪魔する。山田さんのご親族のみなさんと少しお話し、仏壇に手を合わせる。
その後、お墓参りに行った後、奥様に生前の山田さんの写真を、いろいろと見せていただきながら、お話を伺う。
こうしていろいろお話を伺いながら写真をみせていただくと、改めて、山田さんが本当に亡くなったのだな、ということを実感しないわけにはいかなかった。

ちょうど山田さんが亡くなった当日の、昨年の11月20日、僕は山田さんと東京で、飲む約束をしていた。のだが、その直前に亡くなられたので、約束を果たせないままで終わってしまった。
が、建築系ラジオはもともと、天才的な語りのうまさをもっていた山田さんがきっかけとなって始まったので、その遺志をついで、これからさらに展開していければ、と思う。

山田さん、安らかに眠って下さい。

(みなみ)


8月9日 (月)  大同大学スーパークリティック

朝、新幹線で名古屋へ行き、大同大学へ。五十嵐さん、松田くんと合流。
大同大学の宇野享先生にお招きいただき、3年生の設計課題を講評する、スーパークリティックに出席。
10名ほどの学生作品を講評後、優秀作品を決め、五十嵐さんと松田君と僕によるショートレクチャー。
終了後、キャンパス内にて、懇親会。
その後、名古屋市内のお店にて2次会。名古屋工業大学の北川啓介さんや学生、椙山女学園大学のみなさんも合流し、大勢の人が集まって、賑やかな会に。

(みなみ)


8月8日 (日)  太宰府、美術手帖、現代思想

来週の8月23日〜25日に、九州の太宰府にて、下記の建築ワークショップを開催します。

http://www.kenchiku.co.jp/event/detail.php?id=2104

『美術手帖』最新号、9月号が届く。
この号はSANAA特集で、ここでは僕は妹島和世さん、西沢立衛さんにインタビューしています。

また、来月発売予定の『現代思想』9月号は数学特集ですが、ここでは僕は、数学と都市・建築をめぐって、論考を執筆しています。下記。

http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B8%BD%C2%E5%BF%F4%B3%D8%A4%CE%BB%D7%B9%CD%CB%A1

(みなみ)


8月7日 (土)  江華島をめぐる

朝9時すぎ、ホテル発。この日は一日、江華島をめぐる。
午前中、ヤンさんが建築活動の一貫として作られている、環境共生型住宅のモデルハウスを見学。その後、江華島でもっとも古いお寺を訪れる。
ここで、僕や琉球大学の入江さんら一行は、椙山女学園大学のみなさんと分かれて、仁川国際空港へ。帰国。
夕方過ぎ、成田着。そのままアトリエへ。もろもろ仕事。

(みなみ)


8月6日 (金)  空間社、パジュ、ヘイリ

朝9時、ホテル発。
午前中、故キム・スグン氏の事務所であり、キム氏自身が設計した空間社へ。許可を得て、内部見学もさせていただくことができた。増築も含め、きわめて見応えのある空間。
その後、空間社設計の郵便局のビルや、金重業設計の自由会館などを見学。

その後、ソウル北部へ向かい、パジュ出版都市へ。デザインに特化した街で、様々な実験的デザインによる建築博覧会のよ
う。ここに創られた、アルヴァロ・シザの新作が、とても見応えあった。
その後、ヘイリ芸術村へ。ここも建築デザインワールドが展開されていた。韓国は、建築デザインに対する支援の度合いが、日本よりも遥かに高いことを、折りに触れて実感。

芸術村を見学後、何人かの人は分かれて帰国。われわれは残り、そのまま江華島へ。ここで、島内にて建築活動をされている、村上先生の東大大学院時代の同窓生であるヤンさんに、いろいろ案内いただく。
島内の役所にて、島の歴史や文化を紹介いただいた後、近くで懇親会。韓国の関係者のみなさんや、先生方、学生たちと、遅くまで飲む。

(みなみ)


8月5日 (木)  ソウル市内の建築、アンニャン芸術村

朝9時、バスにてホテル出発。学生、教員、社会人を含め、総勢30名余り。
江南キョポタワー、リベスキンド設計のi-parkタワー、タワー・パレス、アクア・アートブリッジ、五輪村アパート、金重業設計の平和の門、UNスタジオのギャラリア百貨店west、ソウル一の高級集合住宅、円をモチーフにしたk-ringなどを訪問。通りに多数設置された、デジタル・サイネージがユニーク。

午後、アンニャン芸術公園へ。地域の中にちりばめられた、mvrdvや隈研吾、アルヴァロ・シザの作品などを続けて訪問。
夕食後、夜のチョンゲチョンを散策。多くの人が集まって、賑やか。
その後、ホテル近くの日本料理のお店にて、先生方や関係者とともに、懇親会。盛り上がる。

(みなみ)


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