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1月16日 (土)  ブルジル・ニューヨーク都市建築研修

来年2010年の3月8日〜18日に、下記の形でブラジル・ニューヨーク都市建築研修ツアーを企画します。
その追加募集を行いますので、下記にご案内します。
学生、教員、社会人を問わず、誰でも参加できますので、関心ある方がいましたら、ご一緒にいかがでしょうか。

http://www.luchta.jp/information/events/index.aspx?EC=250

旅行団長は、国士舘大学教授の国広ジョージ先生です。ブラジルでは、オスカーニーマイヤーの建築を始め、様々な都市や建築を訪れる予定です。僕も参加します。また、他大学の建築の先生や建築史家、社会人、学生のみなさんなども参加予定です。
今のところ、訪問予定の都市は、ニューヨーク、サンパウロ、ブラジリア、クリチバ、リオデジャネイロです。
お誘い合わせの上、どうぞ。お問い合わせは、上記の案内に掲載されている、近畿日本ツーリストにご連絡・ご相談下さい。
なお、申し込み期間は、1月25日まで延長されましたので、まだ間に合います。

(みなみ)


1月15日 (金)  国士舘大学スーパージュリー&町田まちづくりフォーラム

今度の1月27日(水)に、国士舘大学世田谷キャンパスにて、スーパージュリー(学生の建築設計課題の公開講評会)を開催します。
これは、2年生、3年生、4年生、大学院生の設計課題作品を、ゲストの建築家・建築評論家、非常勤講師の建築家、および専任教員によって、横断的に一気に講評するイベントです。
参加無料でどなたでも聴きにこれるので、よかったらどうぞ。下記です。

・国士舘大学理工学部 建築学系 スーパージュリー

・日時:1月27日(水)、10時〜16時(途中参加もok)
・場所:国士舘大学世田谷キャンパス 8号館5階、8503教室
      http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html

・ゲスト:倉方俊輔(建築史家)、堀越英嗣(建築家、芝浦工業大学教授)、原田麻魚(建築家、マウントフジ)

・非常勤講師:丸山洋志、保坂猛、鯨井勇、都留理子、ミシェル・ヴァン・アカー、木島千嘉ほか多数

・専任教員:伊藤哲夫、国広ジョージ、南泰裕

それから、来週末の1月23日(土)に、町田市の町田市民フォーラム3階にて、町田まちづくりフォーラムが開催されます。
これは南研究室が、以前より町田市からお話を受けてかかわり、町田のまちづくりに関して調査・研究を行っているもので、この日に、町田市に関するまちづくりの提案・発表を行います。
当日は、照明家の角舘政英さんによる講演の他、町田市に関わりのある大学が、それぞれ発表・展示を行います。
こちらもどなたでも参加できるので、お越し下さい。参加には予約が必要です。下記をご覧下さい。

http://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/toshikei/t_07/matidukuriforamu/index.html

(みなみ)


1月14日 (木)  井上章一著『伊勢神宮』

井上章一さんによる500ページを超える意欲作『伊勢神宮』を読了。伊勢神宮およびその関連する建物をめぐる様々な学説が披露されている。しかし、歴史とは新たな発見とともに常に書き換えられるものであり、また研究者にとって様々な解釈があることは当然と思っていたが、これほどまでと驚かされることの連続であった。建築史家の不明や学会の閉鎖性などといった糾弾が何十回と繰り返されるのには少々疲れたが、建築史に興味がある人には是非お薦めしたい一冊。それにしても、これほど歴史解釈に幅があるとは、定本といわれる建築史の本でもそれを鵜呑みにできないということであり、そのことには戸惑っている。ときどき大学で建築史の話題に触れることがあるが、数冊の本を読んだだけで、それをそのまま学生に伝えることは危なっかしい。

その他、最近読んだ本としては、中村昌生著『待庵』。数日前にここで告知した〈香りのかたち〉展の準備のため。待庵がどのような素材でできているかも確かめようと思っていたのだが、実物が残っている建物ですら、その素材を確証することは難しいようだ。堀口捨己著『利休の茶室』もこの機会に読もうと思い近くに置いてあるのだが、こちらも700ページの研究書、展覧会前に読み切るのは難しそうだ。

一年以上前に著者の方に送っていただいた、大久保美春著『フランク・ロイド・ライト』も読了。これはミネルヴァ日本評伝選の中の一冊なので、一般向けに書かれたライトの入門書ということであろう。著者が建築の専門家ではないため、建築家の僕としてはもう少しライトの建築についての記述が欲しいところだが、ライトと日本とのかかわりがくわしく書かれていてそれは勉強になる。このところ、ライト関連の本の出版が相次いでいるが、そのうちの一冊の訳者である山形浩生さんによると、ライトの著作権が切れたためという出版事情があるようだ。多くの出版がされるのは喜ばしい半面、半世紀以上の本をそのまま訳しても、なかなか読者はついて行きにくいのではないだろうか。それらをもとにした、新たなライトの研究所の出版が望まれる。

(イマム)

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1月13日 (水)  現場など / 彦坂尚嘉さんのアトリエ

大井町の集合住宅の現場へ。完成間近(写真)。

新宿のビューロへ。簡単な書類を出しに行ったが書式が違うといわれ、明日また行くことに。あーあ。

夜は、六本木ヒルズにてトキオロジーの集まり。松田達さんの地下空間に関する発表を聞いたりする。

(イマム)


彦坂さんのアトリエにて、1月4日に彦坂さんと僕が、建築系ラジオの収録を行ったときの写真が、下記の彦坂さんのブログに公開されています。MCは天内さんです。

http://hikosaka2.blog.so-net.ne.jp/index/8

とてもユニークなアトリエ空間でした。
彦坂さんのアトリエでは、現在、1月30日まで、アーティストの栃原比比奈さんが展覧会を開催中です。下記。

http://www.kitaibunshi.com/exhibition/index.html

(みなみ)

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1月12日 (火)  香りのかたち展 / 宮城大学での建築系ラジオ公開収録

昨年の和菓子展に引き続き、今年も2月の頭に柿傳ギャラリーにて、foro08のグループ展を行います。今年は〈香り〉がテーマで、昨年同様、foroのメンバー、

西森陸雄(建築家)
橋本夕紀夫(インテリアデザイナー)
松下計(グラフィックデザイナー/アートディレクター)
皆川明(ファッションデザイナー)
今村創平

の5名で、展示を行おうという試みです。今年は日本におけるアロマセラビストの第一人者である日下部知世子さんの全面的な協力を得て、まずはそれぞれのテーマに合った〈香り〉を調合し、それを展示してみせるという趣向です。

開催概要
「香りのかたち」展
会期:2010年2月5日(金)〜7日(日)<11時―19時開場予定/詳細は問い合わせください。>
場所:柿傅ギャラリー(JR新宿中央東口徒歩1分/1Fはあおぞら銀行/03-3352-5118)
入場無料/会期中無休

foro 08 http://www.foro08.com/
柿傳ギャラリー http://www.kakiden.com/gallery/index.html
日下部知世子 アロマテラピー総合研究所 http://aroma-school.chiyokokusakabe.com/

というわけで、本日は日下部さんの研究所にて、僕の香りの調合を行う。いろいろなエッセンシャルオイルを混ぜて、僕好みの香りを作るわけですが、かなり満足度の高いものができたと思います。もちろん僕のテーマは、空間ネタです。当日その香りを実際に経験できますので、是非足をお運びください。

今日は、午前中もろもろの資料づくりに没頭し、午後は新宿で一件、原宿で2件、品川で2件、宝町で1件、築地で1件と用事をこなし、まあ我ながらよく動いた一日でした。

(イマム)


朝、東京から仙台へ。
仙台の宮城大学へ向かい、同大学准教授の中田千彦先生の研究室に伺う。
今回は、同大学の「インタラクションデザイン」という中田先生の授業にて、建築系ラジオの公開収録を行うことに。
5限目、学生約60名ほどの前で、僕と松田君がレクチャーを行う。今回は僕は、「The cube is cut out 」というテーマで、純粋立体としてのキューブをモチーフに、建築をデザインする思考プロセスについてレクチャー。
その後、仙台建築学生会議の学生のみなさんや中田先生と、建築系ラジオの収録。
終了後、仙台市内にて懇親会。先生方や学生たちと、建築系ラジオの番外編の収録。宮城大学の学生のみなさんも、なかなか頑張っていました。

中田先生、どうもありがとうございました。中田研究室の学生および仙台建築学生会議のみなさん、どうもお疲れ様でした。
このときの模様については、そのうちに、下記または10+1webのいずれかのページにて配信される予定です。

http://radio.tatsumatsuda.com/

(みなみ)

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1月11日 (月)  Carina store

昨日に引き続き、本日はキャサリーンさんを表参道と銀座に案内。毎度の建築ツアーのコースなので、僕には見慣れたものばかりですが、妹島さんの新作〈Carina store〉(写真)は初見。雑誌の写真よりも、実物の方がよかった。 アルミのエキスパンドメタルが、微妙な存在感を生み出している様は、実際に見ないとわからないものでしょう。このエリアにある、ディオール、hhstye と続けてみると、妹島さんの関心が継続してあいまいなファサードにあることにあらためて気付く。〈Carina store〉はコムデ・ギャルソンの裏あたりにあります。

毎度のコースといいながらも、ブティックであればディスプレイが変わっているし、また一緒に行く人によって話題は異なるから、それなりに新しい発見もある。例えば、キャサリーンさんな美術館の専門家なので、昨日の美術館にしても今日の根津美術館にしても、ライティングに関して議論になる。それにしても、表参道も銀座もたいそうな人ごみで、訪問者からすればどこが不況なのといったところです。
(イマム)

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1月10日 (日)  キャサリーン・バルテール 

来日中のヴァンクーバー・アート・ギャラリーの館長キャサリーン・バルテールさんと、彼女の宿泊先のグランド・ハイアットでお会いする。まずは、2週間滞在するする間のスケジュールの確認と、いろいろ見学についてのアドバイス。共通の知り合いも何名かいるので、話しが通じやすい。彼女はヴァンクーバ―で活躍している女性としてメディアにもたびたび取り上げられているようで、会ったことはないがヒラリー・クリントンさんのような雰囲気と言えばいいだろうか。スマート(知的)で活動的。

その後、一緒に木場の東京都現代美術館で、レベッカ・ホルンの展覧会と「ラグジュアリー・ファッションの欲望」展を観る。ともに小規模ながらよい展覧会。レベッカ・ホルンの作品をまとめてみるのは初めて。どちらの展覧会もとても賑わっていて、こうした展覧会にも、人が多く訪れるようになったのだなーと、時代の変化を感じる。この美術館は、企画も見せ方も、以前よりずっと良くなっていると思う。

大西麻貴+百田有希によるプロジェクト《夢の中の洞窟》もとてもよかった。(写真)

その後、移動して国立博物館法隆寺館へ。まあ、ここは誰を連れてきても、たいへん感心してくれますね。明後日、谷口さんとの会うお約束とのことで、今日見ておいてよかったでしょう。明日の予定を確認して、本日は解散。

ヴァンクーバー・アート・ギャラリー http://www.vanartgallery.bc.ca/
キャサリーン・バルテール http://www.vanartgallery.bc.ca/press_releases/pdf/Kathleen%20Bartels%20Bio.pdf

(イマム)

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1月9日 (土)  仙台でのラジオ収録

4日、大学にて仕事の後、某企画の打ち合わせのため、美術家の彦坂尚嘉さんのアトリエへ。彦坂さん、美学研究者の天内大樹くん、アーティストの白濱さん、栃原さんとともに、同アトリエにて建築英ラジオの新春座談会の収録。
5日、アトリエにて仕事。
6日、大学へ。2限目、研究室会議。3~4限目、設計スタジオ4の授業。5限目、ゼミナール。その後、研究室にて遅くまで仕事。
7日、大学へ。2限目、「建築の環境構成」の授業。その後、研究室にて仕事。夕方、某敷地調査へでかける。
8日も敷地調査。その後、アトリエへ。もろもろ仕事。

ところで来週の1月12日(火)に、仙台の宮城大学にて、建築系ラジオの公開収録が行われます。下記。
http://radio.tatsumatsuda.com/2010/01/event-100112.html

また、10+1webにて、南研究室研究生の石川亮君による、エジプト+ドバイの写真がアップされました。下記HPの右部分NIにある、フォトアーカイブスをご覧下さい。
http://tenplusone.inax.co.jp/

(みなみ)




1月8日 (金)  ロンドンでのトーク

今月27日に、ロンドンにてトークイベントに参加します。〈ホワイター・ザン・ホワイト〉というタイトルで、日本の建築とデザインの最近の動向について、ブループリント編集長のヴィッキー・リチャードソンさんと対談するというものです。場所は、ラッセル・スクエアにあるジャパン・ファンデーション(国際交流基金)にて。ラッセル・スクエアは大英博物館のすぐ裏手にあり、AAスクールからも至近。僕にとってとても懐かしい場所で、こうした機会があるというのは嬉しいものです。

詳細、申し込みは、イギリスのジャパン・ファンデーションの以下のサイトをご覧ください。
http://www.jpf.org.uk/whatson.php?department=art#211

ラッセル・スクエアの一角にホテル・ラッセルというヴィクトリアン風というのか、とても趣のあるホテルがある。そこのかつてのライブラリー・ルームは喫茶室になっており、伝統的雰囲気を濃厚に醸し出している割には、リーズナブルな値段でお茶ができたので、ロンドンに住んでいた時には、日曜日にそこで読書をするのを一時期習慣としていた。ホテルはまだ残っているようだが、その部屋はどうなっているのか。今回訪ねてみようと思う。

本日も大井町の現場に寄り(写真)、消防署に書類を届けたり。幼稚園の検討を進める。年初から一週間で、早くも労働の疲れが出て、午後ペースダウン。

(イマム)

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1月7日 (木)  t-sa forum 2010, Japan

午前中は、税務署に行ったり(祐天寺まで片道徒歩20分)、いろいろ書類を作ったり。ここ数日作る書類が多い。

午後、島崎君を大井町の集合住宅の現場に案内。その後、引き続きt-sa forum 2010, Japanの打合せ。途中から、編集者の内田さんも加わり、出版の打合せ。

t-sa forum は島崎君か彼のロンドンのオフィスで毎夏に一月に渡って行っているワークショップで、これまでに3回行われそれぞれ素敵な本としてまとめられている(南洋堂で入手可)。あちらのメディアでは注目すべき建築ワークショップとして、何度か取り上げられている。

今年は、その2週間のヴァージョンを春に東京で行うことが決まり(3月29日から4月9日)、その打合せ。僕も参加する予定です。

島崎君の設計事務所のサイト http://www.t-sa.co.uk/news.php

その中の t-sa forum のページ http://www.t-sa.co.uk/forum.php

上記サイトに、春のフォーラムの詳細および連絡方法なども掲載されています。

彼らは、設計事務所としても着実にキャリアを積み(最新作のサセックスの眼のクリニックが、ドムスの昨年の12月号に掲載されています。)、一方で建築の探究のために自ら学校を作った。とても羨ましい。学生に自分たちが考えてきたことを伝え、一緒に手を動かすことで、自分たちが建築を考える糧としている。

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t-sa forum 2010 Japan

コンテクストとクラフト ワークショップ

ロンドンの建築事務所Toh Shimazaki Architectureが実務と学術的研究の融合を目的として2006年から毎夏ロンドンで主催している建築ワークショップt-sa forum。
5年目を迎える2010年の春、ついに東京での初の開催が決定しました。
期間中はロンドンで活躍中の建築家や前回のt-sa forum参加者達が日本を訪れます。参加者は彼らと共に、手作業を重視した実験や現場でのドローイングなど「コンテクストとクラフト」というテーマに基づいた手法を用いて、実際の敷地に対するデザインを行います。
その他、昨年度のテーマであった「Adaptable System & Tactile Details」に基づく共同リサーチ、レクチャーやクラフトワークショップ、エスキス、プレンゼンテーション、討論会など多彩なプログラムを準備しています。
各参加者の完成作品はワークショップ後にギャラリーにて展示した後、イギリスで出版される「t-sa forum book Vol.4」にも掲載する予定です。
学生に限らず、研究生や現在事務所で働いている方、建築専攻以外の方、どなたでも参加可能です。また、本ワークショップ参加者は次回の夏のロンドンでのワークショップに優先的に参加することができます。

(イマム)


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