diary
   多次元直列日記 2009. 7 メニューに戻る
7月6日 (月)  生コン工場

午前、豊洲の芝工にて八束件のゼミに参加。今回もいくつか刺激的な発表があったが(今回初めて参加したYさんは、感動的なまでに面白いと言っていた)、移民の問題は、笑ってしまうようなデータが出てきて唖然とするばかり。

午後は、大井町の現場でコンクリート打設後の状況の確認をした後、生コン工場へ。久しぶりに工場見学もさせてもらうが、4年前に新しく作ったというこのプラントは、なかなかのものでした。時代とともに新しいシステムとなっている様がよくわかる。

(イマム)


7月3日 (金)  妻有出張

一日妻有。

午前は、塩田千春さんが作品を製作する下蝦池の空き家にて打合せ。建築の改修は終わり、照明計画をどうするか検討。床や壁を取り外し大きな空間をつくったのだが、そこに塩田さんの繊細な作品が恒久設置されるので、あとから電球の交換などができるように考えなくてはいけない。

午後の、オーストラリアハウスは、工事がほぼ終わり、明日にはキッチンが入るという。来週頭にも、アーティストの方々はここで生活を始めることができそうだ。コンセントなど、最終的なこまごまとしたものについて、打合せ。

写真は、下蝦池の家の外壁。当初10ミリ程度はあった杉板が、今ではペラペラになっている。長い間風雨に晒されるとこうなるのだ。柔らかいところが摩耗し、少し硬い年輪の部分が残って盛り上がっている。今回の改修でも、取り壊した部分の外壁を他の部分で転用しようと思っていたが、あまりにももろくて再利用は不可であった。

このダイナミックな年輪も、この地方独特のものだ。若い木は、冬の間この地方の豪雪に潰され根元付近が曲がってしまう。そこはまっすぐな製材にはならないのだが、無駄にしないためにこうして外壁に使ったり、または昇り梁の根元の力がかかるところに使われたりする。豪雪地帯であるこの地方独自の、木の利用法というものがあるものなのだ。

(イマム)

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7月2日 (木)  2日目

昨晩は、のんびりと歓談しながら食事をし、12時ころそのまま眠りについた。おいしいレストランに出かけ、帰りのことを気にしないで飲食できるというのが、オーベルジュの売りでもあり、それは確かにいいシステムです。ただ、酔ってそのまま眠りについたため、部屋でも入れる温泉は体験できず。見学だけではなく体験しないと、なかなか設計には反映できないので、もったいないことをした。シェフの谷田部さんには、厨房の作り方などいろいろ伺う。

午前2つの案件の打合せを行い、そのまま車で東京まで送っていただく。昨日から移動が多く体がだるいが、明日は妻有日帰りだ。

(イマム)


7月1日 (水)  オーベルジュ・フェリス

午後、工学院の設計製図のために八王子に。本日は中間提出日。

今日は時間通りにエスキースを切り上げ、駅に急ぐ。ギリギリでJR八王子駅で乗りたかった横浜線に間に合う。途中、新幹線に乗り換え、修善寺へ。本日は、ある仕事でオーベルジュにて食事+宿泊。

オーベルジュというのはフランスのおいてホテルのルーツとも言われているようで、宿泊もできる旅先のレストランというのが、大まかな定義なようだ。どのホテルだって、食事して泊まれるでしょ、と普通思うでしょうが、食事がウエイトを占めるのがオーベルジュのオーベルジュたるものらしい。最近日本でもオーベルジュが急に増えてきており、単にペンションが名前を変えただけのようなところもあるようだ。

今回のオーベルジュは、オーベルジュ・フェリスといい、矢田部さんというシェフが、13皿からなるスペイン料理を供するのが売りだ。こうした方面のことにとても詳しい建築家西森陸男さんと矢田部さんとは面識があるんだろうかと思っていたら、何とお二人はとてもよく知る仲だそうだ。世間は狭い。

オーベルジュ・フェリス http://www.grupo-feliz.com/auberge/

夜景の見事なダイニングにて、ゆっくりとディナーをいただく。平日にもかかわらず贅沢な時間。

(イマム)


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