diary
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10月18日 (日)  山種美術館

(coming soon! imamu)

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10月17日 (土)  R&Sie / アトリエ・ワン

(coming soon! imamu)

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10月16日 (金)  yjp

(coming soon! imamu)

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10月15日 (木)  パエリア

午前、富士にて幼稚園の打合せ。一昨年新園舎ができたばかりで、その際も当初より一部屋多めにしておいたのだが、すでにスペースが足りないのだという。少子化および不景気の中、この幼稚園は評判が良いようで素晴らしい。(僕たちの設計した園舎もその評判にプラスになっていることと思う。)

午後、修善寺にて改修の打合せ。スペイン料理専門のオーナーシェフの谷田部さんが、パエリアを作ってくださる。見慣れたものと違って、泡立てた卵が全体に乗っているパエリア。しまった、移動中におにぎりなど食べなければよかった。

夕方、有楽町の読売ホールにて隈研吾さんのレクチャーを聴く。村野藤吾さん設計のこのホールは中に入るのは初めて。建物も、とりわけ薄いガラスブロックをストライプ状に施した外観が、東京での屈指のモダン建築であったが、残念ながらビックカメラに改装されてしまって見る影もない。隈さんのお話は、打ち解けた口調で、創意あふれる数多くのプロジェクトを、エピソードたっぷりに披露する、まったく飽きさせない内容。

このレクチャーのレポートを仰せつかったという乾久美子さんが前の席に座っていましたが、レクチャーの詳細は乾さんのレポートが後日ギャラリー間のサイトで読めるはずです。

(イマム)

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10月14日 (水)  隈研吾さん展覧会

大井町の集合住宅の現場へ。コンクリートの建物なので、壁と床の配筋をチェックしに行くと、ちょうど2週間に一度現場に足を運ぶことになり、それはなかなかいい頻度である。ようやく最上階の住戸の床ができたので、そこのテラスからの眺望を確認できた。

夕方、ギャラリー間にて、隈研吾さんの展覧会のオープニング。展覧会は無数のスタディー模型が所狭しと並べられており、かなり見ごたえあり。また、今海外で15のプロジェクトが動いているというが、その隈さんの今の勢いが感じられる内容で、会場にもなんだか高揚感が漂っている。

写真は、パーティにてスピーチをする伊東豊雄さん。本日は、石上純也さんの学会賞受賞を祝う会も原美術館で開かれていたようで、ハシゴした建築関係者も多かった模様。

(イマム)

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10月13日 (火)  ロジャー・ゾゴロヴァースさん講演会 / 遠藤勝勧 講演会

午後一杯、毎週の工学院の都市デザインの授業。さ来週の提出に向けていよいよ佳境か。

夕方、太田浩史さんにお誘いいただき、太田さんが企画をしたロジャー・ゾゴロヴァースさんのレクチャーを東大にて聴講。工学院の授業のあと駆けつけたのだが、半分過ぎてからなので話の流れが最初つかみにくい中で聴いていると、イギリス人にありがちな話術はあるけど中身がないといった感じで(失礼ながら)やれやれと思う。つまりエピソードは満載だが、ロジックが深まらないので、聞いていて物足りない。

しかし、その後焼き肉屋に場所を移し、直接話を交わすと、いろいろな話題に当意即妙にレスポンスがあり、さすがに経験豊富な方、話が盛り上がる。ロジャーさんは、AAスクールを70年代の頭に卒業し、その後AAの役員も務めているようで、僕の大先輩にあたる。ロンドン再生のタスクフォースのメンバーを務めるなど、現代都市に関する専門家でもある。

太田さんの意図としては、彼の関心がある、都市におけるスペクタクルとしての建築の役割をロジャーさんに語って欲しかったのだろう。建築のイコノロジーについてもレクチャーの中で何度か言及された。金融危機でさんざん話題となったドバイにもケチがついて、パフォーマティブな巨大建築はすっかり話題にするのも憚られるような昨今だが、でもまた各地でぼこぼこ出来てくるのでしょうね。レムは、反イコノロジーを前面に立てた、ニュートラルなビルをいくつか提案しているが、このあたりの議論、太田さんが整理してくれると助かります。

(イマム)


今月の10月25日(日)に、国士舘大学世田谷キャンパスにて、建築家の遠藤勝勧さんの講演会を下記の形で行います。
遠藤さんは、長らく建築家の菊竹清訓さんの事務所にて、チーフスタッフとして活動されていた方です。
参加無料でどなたでも参加できるので、よかったらお越し下さい。

遠藤勝勧 講演会

http://www.eg.kokushikan.ac.jp/tech-j/Ug/arch/index.html

日時:2009年10月25日(日)
   開演:14:00-15:30 
   開場:13:00

場所:国士舘大学世田谷キャンパス世田谷校舎 8号館8503教室
http://www.kokushikan.ac.jp/access/setagaya.html

定員:100名
入場無料

(みなみ)


10月12日 (月)  トレパット

9月の連休、シルバー・ウイークはモスクワでのワークショップがぴったり重なってしまいなかったので、この連休が僕にとって初めての秋の連休。芸術の秋というわけで、妻とサントリーホールに出かける。

日本フィルによる演奏で、指揮者はロシア人のアレクサンドル・ラザレフ。ロシア人の指揮者ということもあって、プロコフィエフとチャイコフスキーのバレエ音楽という演目。偶然ながら先月モスクワの劇場にて、くるみ割り人形の舞台を見た。ロシア人の太っちょのおばさんたちが友達と連れ立ってという客層の、またダンサーも素人目から見てもミスばっかりの、しかしモスクワの人たちの日常をうかがい知れたほほえましい舞台であった。(写真右)

本日のくるみ割りは、ダイジェストであるが、曲目を見ると〈トレパット〉が入っていない。えー残念だなーと思いつつ、演奏を聴いていたのだが、ふと〈トレパット〉はアンコールのために取ってあるのではと思っていたら、案の定アンコールでかかった。確かにリズムよく陽気な〈トレパット〉はアンコールの曲目としてとても相応しい。

われわれが出かけるコンサートを決める時には、どのホールに行きたいかが大きな要因となる。久しぶりのサントリーホールは、近年の改修を経て、華やかさと安定感がうまくバランスされた、優れたホールとの印象を新たにした。今行きたいのは、閉館が決定となっているお茶の水のカザルスホール(磯崎新設計)。また、吉田五十八の歌舞伎座も、劇場空間の傑作として取り壊し前にもう一度体感したいのだが、さよなら公演ということで、例年以上にチケット代が高いのが悩ましい。

(イマム)

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10月11日 (日)  今後、建築の仕事はどうなっていくのか?

久しぶりに美学校にてレクチャー。2週間ほど前に早稲田大学1年生のツノダ君より連絡があり、「今後、建築の仕事はどうなっていくのか?」とのタイトルで話をしてほしいとの依頼があり、事前の打合せはそれだけであった。学校の企画というよりも、学生による自主企画のようだ。

この直球のタイトルに対してどのように話をしようかと考えたが、まずは話を始める前に集まった30名ほどの学生全員に簡単に自己紹介をしてもらうと、早稲田、芝工(それぞれ1,2年生)、建築学科を目指す受験生がほぼ3分の一ほどずつだということが分かる。つまり、「これから建築の勉強をするのだが、しかし建築の世界は今後どうなるのか」というところが彼らの関心だということが想像できた。

建築とは、建築家とは何かということを、歴史的にまた現代の状況下において話をする。建築/都市は、われわれの社会の鏡であるから、現状がうまくいっていない、社会が変わる時代にあっては、新しい構想が必要とされる。であるから、いろいろ困難な状況があるのは確かだが、建築/建築家には今できることがあるし、またそれはとてもやりがいのあることだ、というポジティブなメッセージをいろいろなエピソードを紹介しながら伝える。

みなモチベーションを持って参加しているだけあって、僕の話がひと通り終わった後も質問が途切れず、開始から4時間半たったところで、残念ながら強制終了する。久しぶりの美学校は相変わらずボロボロだったけれども、若い人たちがこうしたことに活用できる場として存続している様がみれて良かった。

(イマム)


10月9日 (金)  シージェイさんと会う

来日したシージェイ・リムさんにお会いする。写真は、お土産の、ハロッズのクリスマスプディングとバートレットの作品集。昨年の彼の展覧会のドローイングを預かっていたので、タクシーにそれらを乗せて彼のホテルへと向かった。

シージェイさんはこのところ、毎年秋に必ず来日しており、それはバートレットに留学希望の学生との面接をするためである。彼らは、同じようなことを日本だけではなく、世界各地で行っており、大学間競争が激しいといわれている中、バートレッドでは自ら世界各地に出かけ優秀な学生のハンティングに努めているというわけである。いい大学には自然と世界中から意欲的な学生が集まるわけだが、それに加えて積極的に学生確保に取り組んでいるわけであって、かくして大学間格差はますます進む。

まずは、一緒にランチを食べ、近況とともに建築教育の話題も出る。僕はちょうど先日東大の国際建築教育会議のレヴューをまとめたばかりだったこともあり(『建築ノート』に掲載されます)その話を披露し、シージェイさんからもバートレッド他の話をうかがう。(余談ながら、10+1ウエブに掲載された、松原慈さんによるスウェーデンで開催された建築シンポジウムのレポートはとても興味深い。http://tenplusone.inax.co.jp/ このイベントについてはシージェイさんもよく知っているようで、ヨーロッパでは有名なもののようですね。)

バートレッドでは、新しい校長を探しているそうだが、本体であるロンドン大学側が「バートレットには、すでに優秀な人材がたくさんいるのだから、その中から選んでは」と勧告したのに対し、「いや、われわれは、自分たちが行っている活動に対しクリティカルな人が欲しいのです。ですから外部から新しい校長を呼びたいのです。」という応答があったそうだ(つまり80年代のAAスクールの校長、アルヴィン・ボヤスキーのような人材ですね。)新たな活力を得るために、自分たちで慣れ合わない、そうした意気込みがバートレッドにはあるようです。

ランチの後、ICCギャラリーのコープ・ヒンメルブロウ展を見(シージェイさんは、壁に書かれたテキストをえらく気に入り、メモ帳に書き写していた)、その後工学院大学の藤木先生を一緒に訪問。

ロンドン大学バートレット校 http://www.bartlett.ucl.ac.uk/architecture/index.php

(イマム)

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10月8日 (木)  東京新地形論

鮮やかな赤い表紙の、建築学会誌10月号が届く。
この号では僕は、編集委員幹事として、特集「東京新地形論」を担当。また同委員の杉浦久子さん、山中新太郎さんとともに、昭和女子大学杉浦研究室、日本大学山中研究室、国士舘大学南研究室による三大学合同ゼミとフィールドワークを行い、それらの成果も発表しています。

また、この号では特別企画として、特集との関連で、編集委員の杉浦さん、芝田さんと僕による、タモリさんへのインタビューも掲載されています。今回は特別に、タモリさんにインタビューを受けていただけて、貴重な機会となりました。

タモリさん、関係者のみなさん、どうもありがとうございました。
偶然にも、10月からNHKで、「ブラタモリ」というタモリさんの東京歩きの番組も始まりました。
学会誌10月号は、神保町の南洋堂書店で購入できます。下記。

http://www.nanyodo.co.jp/

(みなみ)


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