diary
   多次元直列日記 2012. 9 メニューに戻る
9月21日 (金)  竹中工務店本店訪問

一昨日の金曜日は、UBCの学生とともに東陽町の竹中工務店本店へ。

まずは、ギャラリー・エークワッドにて「数寄屋大工 美を創造する匠」展を鑑賞。館長の川北さんと主任キュレーターの岡部さんにご案内いただく。小ぶりな展示ながらも密度があり、また貴重な実物が満載の展覧会。例えば、名席蓑庵(さあん)の実物大展示や、土壁や襖の制作の工程がわかる展示、さまざまな樹種の床柱の見本など、私にもとても勉強になった。この展示一式、自分の事務所に欲しいものです。今週末までですのでお早めに。

会議室に移動し、設計部トップの荻原剛さんに、竹中工務店について、また大手町の〈東京サンケイビル〉、来年大阪に完成する日本一の超高層ビル〈阿倍野橋ターミナルビル〉、今年台湾に完成したばかりの〈台湾客家文化センター〉、〈竹中工務店本社ビル〉についてレクチャーをしていただく。続いて、社内を一通り見学。感銘を受けた学生の一人が、「どうすれば入社できるのですか」と聞くと、萩原さんいわく「いいポートフォリオ持って来なさい」。

 以前は、見学会では、アトリエ系の建物ばかり見せていたが、それでは片手落ちと思うようになり、また彼らの大半は将来バンクーバーやシアトルで中規模以上の事務所に勤めるので、今日のような見学の方が、実際のところ役に立つとも言える。(そもそも、日本的なアトリエ事務所の状況は、世界の中では不思議な現象です。)

ギャラリー・エークワッド http://www.a-quad.jp/exhibition/053/p01.html/

(イマム)


9月18日 (火)  工学院都市デザインスタジオ@恵比寿

今日は、工学院大学の都市デザインのスタジオ2週目。対象エリアは、恵比寿駅南側。今週は、まずはファーストインプレッションというところで、この一週間の間に歩きまわって、気付いたことをグループごとにまとめる作業を行う。次のステップとしては、データを集め、印象を裏付ける調査を行い、それを視覚化する。

日替わりで、違う大学で、異なるエリアについてディスカッションしている。この授業も、担当するようになって8年目くらいで、毎年違うエリアを扱っている。東京のいろんな場所に詳しくなる。

(イマム)


9月17日 (月)  The repertoire of Metabolism in Akihabara

祝日ですが、ブリティッシュ・コロンビア大学のデザインスタジオ。中間のレヴューを行い、17人の発表に休みなく5時間。課題は秋葉原にて、XLの環境に中にXSの施設を設計するというもの。参考テキストとして、レムの『プロジェクト・ジャパン』の中のOn the Land, on the Sea, in the Air : The repertoire of Metabolism、(手元にある人は見てみてください)。カナダから来て、秋葉原に連れていかれて、レムのメタボリに関するテキストが配られ、さあ何か提案せよと言われたら、あなたならどうする?私にもいい思考実験になっています。

(イマム)


9月16日 (日)  バックアップ・シティ

日曜日ですが、モスクワ建築大学と芝浦工業大学の国際ワークショップのエスキース。〈バックアップ・シティ〉というお題ですが、スタディが進んでくると、〈バックアップ・シティ〉には何が重要か、わかってくることがある。
1. 非常時に機能すべき都市なので、交通やエネルギーといったインフラやライフラインは、ツリー構造ではなく、ネットワーク化されている必要がある。一部が壊されても機能するようにするため。
2. 同じ理由で、通常の都市以上にエネルギーの問題は重要。エネルギーが来なくなる可能性があるため、エネルギーを生産する必要があり、またエネルギーの使用を極力押さえるには、どのように建物のヴォリュームや配置をするかが問われる。

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9月14日 (金)  国会議事堂ほか

本日のUBCの建築ツアーは、きわめてオーセンティックなものであった。東京駅で集合し、皇居、国会議事堂、最高裁判所、東急キャピタルホテル、ホテルオークラメインロビー。皇居以外は、それぞれ内部も見学。国会と最高裁は、僕もはじめての訪問。

写真左から、国会、最高裁、ホテルオークラ

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9月13日 (木)  豊田講堂

(coming soon! imamu)

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9月12日 (水)  スマートシティとサステナブル建築デザイン

本日から、2012年度日本建築学会大会が、名古屋大学にて開催されます。私は、13日(木)午前の、「スマートシティとサステナブル建築デザイン」という、パネルディスカッションに登壇します。
サステナビリティは、昨今の大きな、また必須の話題ですが、設備やデータだけの世界にとどめるのではなく、いかに建築をデザインを変えるかに私の関心はあります。また、都市的状況の中で、エネルギーの観点から見た建物の適切な集合の仕方は、まだ検証がほとんどされていません。
この領域に関するすでにある情報を確認するだけではなく、何が課題なのかを探る発見的な場になることを期待しています。多くの方々が、強く関心を持たれているテーマであると思います。ぜひご来場ください。

地球環境部門―パネルディスカッション
9月13日(木) 9:00〜12:30 名古屋大学 工学部3号館321室
司会   太田浩史、金子尚志
主旨説明 大野二郎
主題解説 小泉雅生、田島泰、太田浩史、高井啓明、川島範久
討論   上記各位、安原幹、今村創平
まとめ  小玉祐一郎

さて、本日は前日名古屋入りし、犬山に足を延ばして、如庵(写真中)とライト設計旧帝国ホテル(写真右)を見学。


(イマム)

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9月11日 (火)  『20世紀建築の発明』鼎談

すでに2カ月ほど前ですが、アンソニー・ヴィドラー著『20世紀建築の発明 建築史家と読み解かれたモダニズム』(拙訳)の刊行を記念し、南洋堂書店にて、八束はじめさん、難波和彦さんと、この本についてトークをしました。その記録が、10+1 WEB にて公開されましたので、お読みください。論客のお二方をお招きしただけあって、とても読みごたえのある内容になっています(私はもっぱら聞き役)。当日は、都合があり来られなかった方。人数制限で締め切られた方、こちらで当日の模様をお楽しみください。

http://10plus1.jp/monthly/2012/09/20-1.php

写真左から、ヴィドラー、カウフマン、ロウ

(イマム)

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9月9日 (日)  在日オーストラリア大使館バイク・シェッドの写真

在日オーストラリア大使館バイク・シェッドの写真を、アトリエ・イマムのホームページに掲載しました。
http://www.atelierimamu.com/

(イマム)


9月7日 (金)  ウラジミール・シューホフ

今日は、上野あたりをUBCの学生とツアー。先週は、東京を俯瞰してもらうために、江戸東京博物館からはじめたが、今週は、日本の近代建築史のはじめからということで、ジョサイア・コンドル設計の旧岩崎邸からはじめる。ランチは、芸大の音楽部の方の食堂でとって、午後は上野公園内の美術館建築ガイド、最後の締めは国立博物館法隆寺館。

夕方から、豊洲の芝浦工大にて、モスクワ建築大学のオルガ先生による、ウラジミール・シューホフに関するレクチャー。その後、関係者で築地の寿司屋へ。

(イマム)


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