diary
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7月29日 (日)  芸術祭オープニング

大地の芸術祭2012 越後妻有トリエンナーレのオープニング。十日町のキナーレにて。その後オーストラリア・ハウスの建築家アンドリュー・バーンズさんとオーストラリアの写真家ブレット・ボードマンさんと一緒に、蕎麦を食べに小嶋屋に。その後、内藤廣さん設計〈十日町情報館〉(写真左)、ドミニク・ペロー設計の能舞台(写真中)、みかんぐみ設計の駅舎?(写真右、面白い)、ジェームズ・タレルの〈光の館〉を見学してから帰路に。

(イマム)

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7月27日 (金)  オーストラリア・ハウス

新しいオーストラリア・ハウスが完成しました。明日の夕方、オーストラリア大使、十日町市長、北川フラムさん臨席の、オープニングに行ってきます。
オーストラリア・ハウスは、オーストラリアのアーティストが滞在し、作品制作や地元の方々との交流を行う場として、3年前に十日町市の松之山地区浦谷に完成しました。古い民家を改修したもので、その際の改修工事は私が手掛けました。
その後、昨年3.11の次の日に新潟南部を襲った余震により、旧オーストラリア・ハウスは崩壊。しかしその直後に再生委員会が発足し、国際コンペで新しい案を募集することになり、新しい敷地も決まり、コンペ要項の作成やコンペ運営などを、建築家の山本想太郎さんと一緒に進め、関係者の方々と慌ただしい日々を過ごしました。9月に、安藤忠雄審査委員長の元、無事一等案が決まり、その後も選出された建築家アンドリュー・バーンズさんと意見交換しつつ、彼が基本設計を年内にまとめ、その後私たちが実施設計を引き受け、公共工事のため入札があり、春から工事が着工し現場監理を行い、そして先週完成、と相成りました。
1年数カ月の中で、事業計画、コンペ開催、設計、工事が行われ、途中どの段階で遅延が生じても、このプロジェクトは完成に至らなかったでしょう。そのことを思い返すと、強い達成感を感じますし、これまで一緒にこのプロジェクトを進めた方々とのコラボレーションがとてもうまく行ったことに深い感謝の念を抱きます。

このオーストラリア・ハウスの詳細や、再生の経緯につきましては、オーストラリア大使館文化広報部作成のサイトをご覧ください。
http://echigo.australia.or.jp/

また、このオーストラリア・ハウスは、今年の〈大地の芸術祭2012 越後妻有トリエンナーレ〉の目玉の一つです。夏休みの期間に、ぜひ足をお運びください。
http://echigo-tsumari.jp/

(今村)山本君、よければ写真載せてください。


7月25日 (水)  千葉工大 設計製図 ゲストクリティーク

千葉工大の3年生の設計製図に、ゲストクリティックとして呼んでいただく。私以外のゲストは、堀越英嗣さん、寺田直樹さん、Stuart Munroさん。課題は、美術館と小学校。それぞれ、すでに選抜された6名が発表するという形式。

(イマム)


7月24日 (火)  桑沢講義 日本建築

午前、桑沢にて、今年最後の授業。今日は、日本建築について。

(イマム)


7月23日 (月)  千葉工大特別講義

午後、千葉工大にて、3年生向けに特別講義。メタボリズムとレムについて。公開講座ということで、こんなに立派なポスターを作っていただきました。

夕方、建築学会ギャラリーにて、ブータンの建築展を見る。

夜、芝浦工大にて、研究会。本日は、吉村靖孝さんと西沢大良さんの発表。

(イマム)

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7月21日 (土)  新国立競技場コンペ開催

噂に聞いていた、新国立競技場の国際コンペが、ついにリリースされました。
朝日新聞の2面をカラーで使う大掛かりな宣伝。建築的話題が社会的関心を惹くことは好ましい。
 応募資格のハードルの高さが顰蹙(ひんしゅく)を買うであろうことは、想定内ですが、世界の一流の建築家が日本で競い合うというのは、このところぱっとした話題がなかった、日本の建築界においていいことでしょう。
 審査委員長は、安藤忠雄さんですが、これは頼まれて審査員長になったわけでなくて、安藤さんは仕掛けているサイドでしょう。安藤さんは、前回のオリンピック誘致の際から、国際コンペで競技場を作ると公言していましたが、さて続きの第二弾、第三弾は、いつアナウンスされるのか。あるのかないのか。
 これは、東京再編成構想の中の一つであって、この後もいろいろな動きがあるはずです。今回応募資格がなかった中堅、若手建築家は、この次の機会のために準備すべきです。
 それにしても、応募資格のハードルが高いだけではなく、国際的建築賞の受賞者である事がまず挙げられていることには、権威主義の影が見られます。国が権威主義であることは当たり前ですが、エリート主義でいくのか、熟議主義でいくかの、分岐点でもありそうです。今回の枠組みに異議がある人は、大学などのワークショップで同じ課題を取り上げて、カウンタープロポーザルするといいでしょう。
 それにしても、この規模で応募期間が2カ月というのは、短くはないか。特にヨーロッパにおいては夏のバケーションシーズンで、一月ほど事務所が機能しない建築家は多いはず。日本の建築家にアドバンテージを与えたということだろうか。
ちょうどロンドン・オリンピックの時期に合わせたのも、うまい仕掛けですね。オリンピックでスポーツへの関心が高まっている時期であれば、こうした巨大公共事業も批判が減ることでしょう。消費税が公共事業にまわされる可能性があると報じられたのが数日前ですが、この新国立競技場の財源もまだ決まっていないようです。スポーツへの関心が高まる時期であれば、民意を得やすいということでしょう。

新国立競技場
http://www.jpnsport.com/

(イマム)



7月20日 (金)  未来エレベーターコンテスト2012

 今年の未来エレベータコンテスト応募がはじまりました。今回のお題は「スマートエレベーター」。今年で6回目となるこのコンペは、単なるデザインアイデアコンペではなく、現在の社会的状況や技術的予想を組み入れた、アクチュアルな応募案を求めていることが特徴です。エレベーターという、限定されたモチーフで繰り返し開催されていますから、都市における移動装置のこれからのあり方については、議論の蓄積がこれまでにかなりなされています(これまでの受賞作や、審査経過参照のこと)。ですから、ちょっとした思いつきでは入賞しない、あるレベルを求めるものとなっており、私を含め審査員にとってそれが毎回刺激的で面白い。皆さんの応募をお待ちしています。大学で教鞭と取られている方々、ぜひ学生さんへのアナウンスをお願いいたします。

http://www.toshiba-elevator.co.jp/elv/newsnavi/volumes/contest/2012summary.html

(イマム)


7月18日 (水)  世界建築学校ランキング

 芝浦工大で、3年生向けの特別講義として、世界の建築教育について話しをする。AAスクール、ETH、ストレルカなど、ここ数年の間に訪れた、各校について説明。また、かつての留学と、今のグローバルな時代では、海外に行く意味、世界とどう関係するかが、異なることも強調。

帰宅して、フェースブックを見ていたら、世界の建築学校ランキングというものを見つけた。僕もシェアしたところ、すぐにいろいろ反響があり、このランキングそれほど根拠のない大雑把なものだが、それなりに皆さんの関心が高いことがわかる。

http://www.graduatearchitecture.com/ARCHSCHOOLS/archschools_en.html

ランキングの左側にある、大学のアイコンをクリックすると、その学校のサイトに飛べるのも便利。海外情報を得たい学生さんは、重宝するでしょう。

(イマム)


7月16日 (月)  ロンドン・オリンピックまであと10日くらい

イギリスは第二の母国だから、やはりロンドンでのオリンピックともなるとわくわくしますね。オリンピックは、毎度結構TVで見るのだけれども、今回は、マラソンでよく知っている街の中を選手が走るとか、とても楽しみ。バッキンガム宮殿の前に、モールという大通りがあって、そこがマラソンのスタートとゴール時に使われるようなのだけれども(きちんと調べてないので違うかもしれない)、モールには、インディペンデント・グループがたむろしていたICAが今でもあったりとか、そんなあの場所やこの場所でマラソンなんて、もう二度と見れない。
そんなこともあって、このところちょっとイギリスへの関心がぶり返していて、机のまわりには、モリスやらラスキンやら、ロバート・オーエンの本がいつの間にか集まっていて、仕事の合間の息抜きにそうした本を読み進めている。
マルクスの『資本論』が、日本にはじめて紹介されたのは、モリスの書評の翻訳だったとか。リバティ・プリントしか知らない人には、かなり意外でしょう。
マルクスも、一度きちんと勉強したいけど、そんな時間は一生ないだろうなあ。写真は、モスクワは、ボリジョイ劇場の前にあったマルクス像。

(イマム)

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7月3日 (火)  シドニー訪問 新しい都市のあり方

昨年の5月に、山本君と一緒にオーストラリアに行きました。

遅ればせながら、その時のレポートを書き、オーストラリア大使館のページに掲載いただきました。

シドニー訪問 新しい都市のあり方
http://culture.australia.or.jp/articles/sohei_imamura

10日間のオーストラリア滞在は、あまりにも盛り沢山で、そのすべてを報告することは、とてもかなわず、そのうちのシドニーでの一日を記しています。現代都市論にもしたつもりです。

この日記の昨年5月の最初の10日に、その時の写真を日々アップしていますが、その時には後に文章も書きますとして、結局そのまま。今回のレポートで、その一端に触れていただければと思います。

(イマム)


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