自作菌糸瓶







菌糸瓶飼育は非常に効果がある反面、死亡率が高く、また高価である。
私は、費用はかからず、死亡率は低く、非常に効果がある菌糸瓶を自作し、「巨大成虫の大量涌き」を実現しようと考えた。
下記にそのレシピ及び秘伝を惜しげもなく公開する。




<用意する物>
1.ガラス瓶
ボトルじゃぁ駄目。堅く詰められて、熱のこもらない瓶に限る。
私は先ず、我が家になぜか大量にあるワンカップ瓶で作成し、次にマヨビン 900で同様に作成し、幼虫を入れ替える作戦を取ることにした。
2.マット
安いやつ。クヌギ大王。ミタニから直接90リットル購入した。 長野の中島氏は、北研で生オガコを仕入れている。
3.小麦粉
普通の薄力粉で充分。
長野の中島氏は、生オガコを使っている為、 ふすまを用いている。
4.おまじないの粉
味の素とエビオス錠。
エビオス錠はアサヒビールで出している乾燥酵母
中島氏はおまじないは無しである。生オガはそれほど威力があるらしい。
<マットの準備>
  1. 先ずワンカップ瓶に対して2錠のエビオス錠を砕いて粉末にして マットにまぜる。

  2. 次に小麦粉を全体の3パーセント位ブレンド。

  3. 更に味の素少々加えて拡販し、適度な湿り気になるまで水道水を加える。 中島氏は味の素は入れない。生オガコにふすま10%添加のみである。
    それからおいしい水とかはもったいないだけだから使わない。
    加湿しすぎないようにしよう。
    このときの湿り気は、一つのポイントとなるだろう。

  4. 最後にマットを瓶に入れて堅く詰め込む。
    柔らかく詰め込んだらそこらの粗悪品菌糸瓶とあまり変わりなくなってしまう。
    堅く詰めたら中央に瓶の底まで穴を空けよう。酸素が底まで行き渡り菌が早く廻る

<滅菌>
  1. 電子レンジ滅菌
    瓶に隙間が空くように大きくラップして、マヨビン900なら1本。
    ワンカップなら5本ほど入れてレンジで5分加熱して少しして又10分加熱する。
    電子レンジの場合は、マットの加湿を多めで行い、加熱時間もワット数はもちろんの こと、機種などによっても差が出るはずなのでいろいろ試す必要があるだろう。

  2. 圧力鍋滅菌
    我が菌糸瓶の師匠中島氏直伝の技。
    電子レンジでは滅菌しきれなかったり、加熱しすぎなどでマットが 部分的にぱさぱさになる。
    しかしこいつは水分量も一定で、絶対滅菌できる。
    先ず、アルミホイルで蓋をして、マヨビン900なら普通の家で 持っているやつでは、たぶん入りきれないだろうから斜めにして 1本だけ突っ込み、ワンカップなら適当に隙間を埋めて入れる。
    後は40から1時間加熱しよう。心配ならもっとやればいい。


<接種>
  1. 滅菌された瓶と種菌、ティッシュペーパーなどバスルームに持ち込む。

  2. アルコールをそこら中に噴きまくる。

  3. 種菌に軽くアルコールを噴いて表面をスプーンでほじって捨て、 いいとこだけ取り出す。このとき、箸のような物でほじってもいい。
    当然スプーンや箸はアルコールで消毒しておく。

  4. 瓶のラップやアルミホイルを取り除いてアルコールを軽く噴いてから 菌を埋め込む。ほじったやつを培地にふりかけてもいい。
    量は適当。
    埋め方も適当だが種のオガで表面が隠れている方が表面の雑菌が 繁殖しないように見え、菌壁もすぐ出来る。

  5. 埋め込んだら蓋をして、その上から念のためキッチンペーパーを かぶせて輪ゴムで止める。これはコバエ防止の為に考えた。


<ポイント>
  1. ガラス瓶を使って堅く詰められて、熱が発散され、幼虫は快適。

  2. 堅く詰めるから羽化不全も怖くない。

  3. 気に入った菌が埋め込めて安上がり!

  4. 水分調節(少な目)が出来て死亡率激減。

  5. より大きくする為、ワンカップに初齢をぶち込み、無駄な体力を 使わない分更に大きくなっていただく。
    3齢になったらマヨビン900に入れ替える。

  6. 出来立て菌糸瓶を用いる為、効果抜群!保ちもいい。

  7. 余った瓶からキノコが生えたら食える。

  8. もう種菌は買わなくていい。


以上、参考になりましたでしょうか?
これやって幼虫死んでも責任はとれません。
申し訳ない。


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