
この世に涙と唄がなかったら、私の頭はパンクして心は何処か遠くに行ってしまうだろう。はじめちゃん子だった私が何とか3年間生きられたのも涙様のお陰だ。それと「荒城の月」を歌い続けたお陰だ。
春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして
千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいずこ
「栄枯衰退、嘆く事はないのだ。そうして人類は進んでいるのだ」なんてー思うと少し気が楽になった。彼が癌と宣告されてからも涙と唄で乗り切った。しかし何を唄っていたのか未だに思い出せない。私の脳は良くしたもので辛さがマックスになると記憶が飛ぶようになっているみたいだ。彼の病気が治らないと言う事実と現実は、毎日私を奈落の底に追いやり、這い上がれない地獄を毎日私に見せつけた。ジタバタしても仕方がない。嫌だ嫌だと駄々もこねられない。タダタダ泣き続けてタダタダ唄い続けて彼の宿命を受け止めるしか道はないのだ。泣いて泣いて泣き疲れて眠れば今日は終わる。シンプルだけどそれをただ繰り返せば良いのだ。
そうしたら3年生きられた。
3年間はまあそれでも良いけど、
これからはそうはいかない。
もうそろそろはじめちゃん離れしな
いと58歳なのにまだフワフワしてる。
「何かカッコ悪いなー」っと思
う。かといって「人ってそうそう変わ
れるのかしら」なんても思う。
そんな軽い考えで過ごしていたら
罰が当たった。口に出せない悲しい
事が遣ってきた。涙と唄でも
乗り切れない苦しい思いがやってきた。
これが大人の第一歩かも。
甘える事の無意味さ。
ダラケル事の無意味さ。
今日を生きて行かないと
時間は待ってはくれない。
忘れてはいけない事もある。
逃げてはならない事もある。
それってメチャ大人やん。
つー事は私成長出来るかも。
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