ここは『秋山郷』と呼ばれる秘境。鈴木牧之の『秋山記行』で有名です。秋山郷は中津川に沿って点在する集落の総称で、新潟・長野県境に位置します。
 新潟県側は『越後秋山』長野県側は『信州秋山』と呼ばれ、東を苗場山、西を鳥甲山にはさまれた谷間の村々です。各集落ごとにと言っていい程、たくさんの温泉があります。また東北日本の秘湯にたいていあるように、この地にも『平家落人伝説』があります。
 萌木の里は越後秋山の結東
(けっとう)集落近くにあります。
結東集落では小正月行事の『どうろく神』
(さいの神・どんど焼きのこと)に、厄年の男女が雪の上で盛大に銭を撒き、皆が我勝ちに拾いあいます。この時ばかりは親も子もないそうな・・・。
結東神社前には江戸時代後期の悲惨な飢饉の際、片貝町佐藤佐平治翁からの救援を受けた実情が書かれています。

 津南方面に向かって下ってみましょう。

見倉橋(みくらばし)
 新潟の橋五十選に選ばれたゆらゆら揺れる吊り橋です。中津川を渡って結東集落と見倉集落とを結ぶ生活道路でした。現在は遊歩道として、中津川渓谷の美しさを尋ねる旅人がたくさん訪れています。国道405号線から結東集落内の看板を目印に中津川に向かって下ると、駐車場もあります。萌木の里から車で3分。
結東温泉 宿泊
かたくりの宿
中津峡小学校の校舎だった建物が温泉宿になっています。グラウンドもプールもあって初めて来たのになつかしい、不思議な感覚を味わえます。 宿泊定員 31名
025-761-5205

猿飛橋(さるとびばし)
 こちらも新潟の橋五十選に選ばれた橋です。中津川本流で最も狭いところにかかった猿飛橋を渡ると逆巻(さかさまき)に着きます。翡翠色の深淵と切り立った岩壁は、厳しくもまた美しい表情を季節ごとに変えて見せてくれます。
萌木の里から車で7分。
逆巻温泉 宿泊
川津屋
文豪 吉川英治が「新平家物語」を執筆したことで知られる逆巻温泉の一軒宿です。洞窟風呂『瞑想の湯』でリラックス。 宿泊定員 20名
0257-67-2001

http://www.tsunam.com/kawatsuya/
2004.5月撮影
トレッキング
石垣田コース
 結東←→逆巻(萌木の里←→かたくりの宿←→川津屋)
河岸段丘を中津川が削り込んだ岸壁がそそり立っている屏風岩、ていねいに積み重ねられた結東の石垣田、ブナ林などを見ながら歩きます。運がよければ天然記念物ニホンカモシカに遭遇することも。
片道所要時間
1時間〜1時間30分
トレッキング
見倉コース
 結東←→見倉←→風穴(萌木の里←→かたくりの宿←→見倉橋←→見倉←→風穴)
結東集落から見倉の吊り橋で中津川を渡り、急な坂を登って東秋山林道へ。見倉からの眺望は最高。かたくり群生や栃林を見ながら風穴へ。足を伸ばして森の巨人『大栃の木』に会いに行くこともできます。
片道所要時間
1時間10分〜1時間30分

 長野県側に向かって上ってみましょう

はちみつ おみやげ
せいほうえん
生蜂園
自家製の純粋はちみつを直売しています。一度食べたらもう忘れられないおいしさ。『とちみつ』なら、やわらかい食パンに薄く塗って食べるのがオススメ。あっという間に表面で結晶し、パリパリの繊細な食感に。ここに来ないと買えないというところもまた魅力。 前倉集落入口
0257-67-2065
前倉橋(まえくらばし)
 こちらも新潟の橋五十選に選ばれています。赤いアーチが印象的な美しい橋です。特に紅葉の季節は秋山郷一の絶景とも言われ、写真撮影の対象としても人気があります。
萌木の里から車で10分。
お食事 おみやげ
へいけ茶屋
中津川渓谷の絶景を楽しみながら山菜料理と炭焼きの岩魚をどうぞ。秋山郷らしいお土産もいろいろあります。秋には山採りのなめこや舞茸などが並びます。 大赤沢
前倉橋近く
席数60 駐車場15台
0257-67-2266
伝統木工芸
お食事 おみやげ

山源木工
この地に受け継がれてきた伝統の木工芸の技。材となるそれぞれの木が持つ面白みを生かしたテーブルやつい立は力強く、また自然の不思議さまでも感じさせてくれます。製品の展示販売のほか、お食事・休憩もできます。 大赤沢
席数80 駐車場40台
(大型バス可)
0257-67-2091

http://www.otochi.com
蛇淵の滝(じゃぶちのたき)
 猟師と大蛇にまつわる伝説がある谷間の滝です。山源木工の脇からあぜ道を入り、段々を下っていくと滝を眺められる小さな展望台に着きます。紅葉のシーズンは言わずもがな、新緑の季節もまた清々しい。水の音という物は何故こうも心に直にはたらきかけるのでしょうか。
萌木の里から車で12分、さらに歩いて5分。

 ここで新潟長野県境を越え、信州秋山へと入ります。