ホームゴッホの考えた「三幅対」とは?最後に

最後に

 最終的に、私は一時的にホームページでの、ゴッホのページを封印した。色々な人が心配した、損保ジャパン美術館の圧力とかはなかった。そういう意味では、負債を受けるということも全くなかった。ただ、自分の中では、一連のことで、沢山のネット上の友人を失ったことが、辛かった。体調もくずして、いつもにまして、思考回路はぐちゃぐちゃになった。あとのことは、助けてくれてたT氏に、全てまかせることになった。T氏からは、こまめに連絡します、というようなメールを頂いたが、その後、あまり連絡はなかった。


 そんな時に、ホームページの仲間であり、尊敬する人物であるTakさんから掲示板に書き込みがあった。それは、こんな内容だった。
こんばんは、maepiさん。

拙掲示版に「花子」さんが先日、損保美術館で観て来たゴッホ」展について書かれていらっしゃるのですが、三幅対の説明のボードの下に新たな解説が加えられていたそうですよ。maepiさんのご努力が為しえた事ですね。



私は、Takさんの掲示板(BBS)を見にいった。そこには、こう記載されていた。


三幅対の説明のボードの下に、「<ひまわり>と<ルーラン夫人>の作品は複数存在するため、三幅対の構成はいくつかの組み合わせが考えられます。本展ではその中から借用可能な作品で構成しました。」とありました。


最初に、最初に、この記載があれば何のことはなかったのに・・・、そういう思いが積もった。T氏の努力に感謝しながらも、損保美術館、しいては、日本の美術館にも、嫌気がさした。私は決して裕福な人間ではないが、体と時間がゆるす限り、自分が好きな作品を観るために、海外に足を伸ばすことにしたいと思う。今後、こういうことに気づいても、無視した方が無難だろう。日本という国は、自分が中心だと考えているが、本当は世界からみれば、つまらない国のような気がする。


咳と痰が中々治らない中で、自分はそう考えた。


55・フィンセント