佐倉本探索日記 2004年(1)
満開佐倉文庫だよりに掲載した日記のうち、佐倉本の収集に関した記述を、佐倉本探索日記として収録しています。
(2004年1月1日〜6月3日) 6月3日 Kさんより、メールをいただく。 開館4周年、おめでとうございます。 また、文庫だよりにご紹介いただき、ありがとうございました。 先日、メールに書いた野田宇太郎さんの印旛沼の詩は次のとおりです。 「文学散歩」という語が、みなが自然に使い始めたものではなく、 ある特定の個人の造語だったということに驚きました。 あるいは、そこに遡れたということが驚きでした。 印旛沼 野田宇太郎 たそがれの電車の窓から 印旛沼は年古りた銀 のように 雨の中に鈍くながくひかつてゐた 村びとのため死に就いた義民宗吾の 伝説のような道を 夜の落葉をふみしめながら 村に宿屋を捜した 真夜中に雨はひとしきりはげしくなり 宿屋の軒を叩きつけ その雨は 印旛沼にも降りつづけてゐた わたくしはいつしか夢の中で 一枚の銀の落葉を踏みつづけてゐた 『屋根の上のサワン』の話など、少しまとめてみたいと思います。 まとまったら、お目にかけたいと存じます。 では。 〈返信メール〉 ありがとうございます。なんとか4周年にたどりつきました。 これからも多くの人に支えられながら、文庫をやっていき たいと思います。 よろしくお願いします。 「文学散歩」の話、知りませんでした。 別な視点でみると、また新しい発見があるのもですね。 『屋根の上のサワン』の話、楽しみにしています。 6月2日 佐倉市にお住まいのTさんから、佐倉本情報をいただきました。 長尾剛『幕末・明治匠たちの挑戦』 (2004年4月 実業之日本社) 「純国産の革靴を造る」という項目(25頁〜40頁)に 西村勝三のことが記されています。 藤森照信監修『家物語』 (1995年2月 日本テレビ放送網株式会社)に、 旧堀田邸のことが記されていました(64頁〜67頁) ありがとうございます。 あと一冊、佐倉本情報が掲載されたら司書資格ができます。 がんばってください。 5月31日 印西市にお住まいのKさんからメールをいただく。 『房総の文学風土』(坂本哲郎・笠間書院1980年)では、 「房総とプロレタリア文学」という章があり、立野信之という作家が、 佐倉の兵営での経験を元にして書いた『軍隊病』他の作品がある と紹介されていました。 私はこの作家の作品を知りませんでしたが、これらの中に佐倉に ついての記述がありそうです。 野田宇太郎『詩歌風土記上』(中央公論社1973年)に、印旛沼 の吉植庄亮、橋田東聲の歌が紹介されていましたが、 「印旛沼」というズバリその題の野田宇太郎氏自身の詩が出ていま した。 野田宇太郎氏とはどのような人物であったか、それを知りたくて、 『現代詩鑑賞講座第十巻・現代の抒情』(角川書店1969年)を見ま したら紹介記事があり、作家幸田文などを発掘した人物、実証的で 啓蒙的な近代文学研究に専念し、いわゆる「文学散歩」という語を 発明し流布させた人物と書いてありました。 「印旛沼」という詩は、詩集『黄昏に』に載せられているとのことです。 『房総の文学めぐり』菅谷泰夫他(富士出版1967年)に、 「吉植庄亮と印旛沼周辺」という章があり、北原白秋、古泉千樫が 来遊したとありましたので、中央公論社『日本の詩歌』で調べてみま したら、『同9、北原白秋』P352、『同6、古泉千樫』P139、142に 「沼畔雑歌」として数首が出ていました。 これらは抄ですので、全集をひもとけばもっとたくさん発掘できるかも しれません。 ありがとうございました。それにしても、一気にこのような佐倉本を教えて いただけるとは、・・・知っているつもりでも、知らない本がいかに多いかと いうことですね。私の読みが、まだまだ足りません。 あ、そうそう、これだけ教えていただいたのですから、Kさんにはりっぱな 司書資格ができました。ぜひ、これからは司書として佐倉本の発掘を し、紹介していただきたいと思いますがいかがでしょうか。 5月27日 佐倉本情報。 インターネットのショッピングで「印旛沼」の本を探して、 購入した本です。 山根ひとみ+葦の会『ウォーキングBookA 街道を歩こう』 (平成11年2月 廣済堂出版) 「成田街道・印旛沼周辺」という項があり、印旛沼と周辺の見所が たっぷり紹介されています。 5月26日 佐倉本情報。 小倉博『成田の史跡散歩』(2004年4月 2,000円 崙書房出版)は、 成田市の歴史散歩ですが、成田山についての説明の中で、 「成田村の領主で成田山の大壇越(篤信者)である下総・佐倉藩主稲葉 丹後守正通が、老中職にあり後ろ盾になっていたからこそ、開帳ができたの であろう」(48頁)とあります。 増田明美『夢を走り続ける女たち』(2004年5月 1,700円 講談社) に、高橋尚子選手、千葉真子選手の話が掲載されています。 本の帯には「高橋尚子はこれからどうするのか?アテネで金メダルは誰の手 に?」とありました。 5月25日 佐倉本情報。 幌村海行『ずっと ひとりだった』(2004年5月 1,800円 文芸社)に、 「僕は国道296号線を佐倉方面へ走っていた。市内には三つの工業団地が 点在するが、僕が向かっているのは、東関道に近い第二工業団地である」 (59頁)とありました。 本書は590頁の大部で、読み応えがあります。 5月23日 司書のSさん(佐倉市在住)から佐倉本情報。 島田雅彦『彗星の住人』(2000年11月 新潮社)に 「もし、ジャイアンツの長嶋選手が父だったら、いわゆる一つの キャッチボールをして、サインをたくさん書いてもらい」(108頁) とありました。 ありがとうございました。 5月22日 昨日の続き。 井伏鱒二さんの『屋根の上のサワン』に出てくる沼が、印旛沼か 手賀沼かということについては、両者の意見があるそうです。 ただ、私の場合は、どちらの説が正しいとか間違っているということではなく、 講談社文庫「山椒魚・本日休診」の解説には、その沼が印旛沼と書いて あるという紹介であって、それ以上のものではありません。 どちらの沼と考えるかは、読者自身に任されているのです。 私の場合は、そのような判断に迷う本もあるのかと、かえって喜んでいます。 ほかにも、そのような判断に迷う本がないかと探してみましょう。 収集の新しいジャンルが増えそうです。 これからも、よろしくお願いします。 5月21日 印西市にお住まいのKさんから佐倉本の情報をいただく。 館主は佐倉や印旛沼に関する本を集めていらっしゃると書いてあったので、 条件に合うかどうか分かりませんが、井伏鱒二さんの『屋根の上のサワン』が 該当するのではないかと思い、メールを差し上げることにしました。 この話は、よく高校で使う教科書に出てきます。 本の中では「沼」としか出てきませんが、指導書の中で「この話にはモデルが あり、印旛沼で傷ついた雁を捕まえた友人の話を参考にして‥」と書いて あるのを読んだことがありました。 それを裏付ける資料として、 講談社文庫「山椒魚・本日休診」の解説で、小沼丹さんが 「印旛沼のほとりに椎名由己と云う友人がいて」と書いています。 ただ、この沼を手賀沼と考える人もいます。 このようなメールでした。さっそく、本を読むことにしましょう。 なお、Kさんも「万葉歌碑、植物、天文」というホームページを開設し ているので、リンクをさせていただきました。 Kさんは、植物に詳しいので、佐倉周辺の植物情報をいただけると ありがたいです。 これから、よろしくお願いします。 そのようなことで、我がホームページは成田線沿線の方もご覧になって います。 確かに印旛沼は、栄町や印西市の方にとっても、ふるさとの沼ですよね。 そこで、ホームタウン佐倉さん、鉄道の話を書くときには成田線の話もして ください。 5月18日 佐倉本情報 佐倉市教育委員会編『風媒花』第17号(2004年3月) 目次 八百万の神 市立美術館 新収蔵作品紹介 青い目の人形 埴輪が語ること 写真にみる戦時下の佐倉 オランダゆかりの地巡り 佐倉日蘭協会事務局 登川誠仁と椅子 市民音楽ホール 甦る古の記憶 文化課埋蔵文化財班 今年度実施の2つの講演会から 「戦国時代の本佐倉城を考える・井野長割遺跡を知る」 頒布価格 300円 5月14日 佐倉本情報 国立歴史民俗博物館編『佐倉城跡発掘調査報告』 第1冊分、第2冊分 (2004) 本書は国立歴史民俗博物館の施設増設に伴う事前調査の正式報告書です。 目次 歴博第1次〜第8次発掘調査 佐倉城跡本丸地区発掘調査 佐倉中学校給食室建設に伴う発掘調査 天神曲輪の発掘調査(歴博宿泊棟予定地) 椎木曲輪の発掘調査(歴博研究棟予定地) 佐倉城跡研究成果論考 1、佐倉城の歴史と構造 千田嘉博 2、旧佐倉藩の武家屋敷 濱島正士 3、「匠庁録」―天保改革と住居の制― 山本光正 4、佐倉と江戸 藤尾慎一郎 5、城から兵舎へ 塚本 学 佐倉城の変遷をを知る上で、たいへんに参考となる本です。 5月7日 司書の八谷さんから、佐倉本情報をいただきました。 風薫る5月、いかがお過ごしでしょうか。 さて、昨夜『その時歴史が動いた』という番組の再放送を見てましたら、 日本の女優第1号マダム貞奴の話をしてました。 1903年、貞奴がはじめて日本で舞台に立ったときの観客の中に、 坪内逍遥・森鴎外などに交じって依田学海もいたそうです (たぶん三人誘い合って来たんじゃないでしょうか)。 貞奴の演技に対する学海のコメントも紹介されてました (内容は忘れましたが、褒めてたような気がします)。 番組が本になるときは、この部分も活字化されるかも知れませんね。 ありがとうございました。 Hさんから、佐倉本情報をいただきました。 5月1日朝日新聞朝刊26面、成田在住の作家初の単行本出版、 県内各地が舞台と言う記事に舞台の中に佐倉ものっているのを見つけました。 作家幌村海行さん、小説「ずっと ひとりだった」文芸社、1800円 一度、ご確認ください。 ありがとうございます。 4月26日 佐倉本情報 斉藤多喜夫『幕末明治 横浜写真館物語』歴史ライブラリー175 (2004年4月 1,700円 吉川弘文館) 万延元年に横浜で、アメリカ人フリーマンによって撮影された、 佐倉藩士大築尚志の写真の話がありました(25頁)。 4月21日 司書の八谷さんより、佐倉本情報をいただきました。 ひさびさに佐倉本情報です。 山口宗之『橋本左内(新装版)』(吉川弘文館、昭和60年)で、 越前藩の軍制改革について語る段(32ページ)にこんな記述がありました。 「(1858年)三月爆発馬上銃百五十挺・爆発槍銃五百挺のとり寄せを幕府に乞い、 堀田正睦の家臣木村軍太郎の西洋馬術を採用し、藩士をフランス流打鼓師に入門させ、 馬上銃百五十挺・爆発銃五百挺のオランダへの注文を幕府に届け出でた」 越前藩が軍制改革の一環として、 「木村軍太郎の西洋馬術を採用した」そうです。軍太郎が著書か何かで紹介した西洋馬術 を採用した、という意味でしょうか。 詳細は分かりませんが、このころ軍太郎の名声は、他藩にまで知れ渡っていた、 ということはいえそうですね。ほかの箇所にも、堀田正睦の名があちこちに出てきます。 本書はどちらかというと専門書っぽい伝記かもしれませんが、面白い記述なので紹介 申上げました。 ありがとうございました。 4月11日 佐倉本情報 中村哲夫『千葉の建築探訪』(2004年3月 2,000円 崙書房出版) 写真と文。 佐倉市では、県立佐倉高等学校記念館、佐倉武家屋敷、 佐倉順天堂記念館、旧川崎銀行佐倉支店が紹介されています。 4月6日 佐倉本情報 『Weeklyぴあ』 4/12号(4/5発売 320円 ぴあ)に、 BUMP OF CHICKEN、地元千葉県佐倉市にて 凱旋フリーライブ開催の詳細がグラビアで紹介されていました。 風車や、印旛沼、佐倉市民体育館、中学校、佐倉市の地図などが カラーで紹介されています。 すごいですね。ぴあって雑誌は多くの若者に読まれていますから、 佐倉が知られますね。ありがとうございます。 これは貴重な佐倉本、お買い得です。 どうも、私は4月5日発売と、4月5日号を間違えていたようです。 4月3日 『Weeklyぴあ』 4/5号(3/29発売 320円 ぴあ)に、 BUMP OF CHICKEN、地元千葉県佐倉市にて 凱旋フリーライブ開催の詳細が掲載されるとあったので、購入しましたが、 どこに出ているやらよくわかりません。 いや、雑誌の見方がわからないといった方が正解でしょうか。 そのようなわけで、若い人に探してもらっています。 3月31日 司書のIさんから佐倉情報 JR東日本発行の『駅からハイキング&ウォーキングイベント』(Vo1・19 4・5・6月号)に 「文化・歴史をめぐるコース」が紹介されており、その中に 「城下町佐倉お花見ハイキング」として、佐倉の散策コースが紹介されていました。 実施日時は4月3日。募集人数は2,000人。 応募締め切りは4月1日。 ありがとうございました。 佐倉城址公園の桜は満開です。 どうぞお越しください。 3月22日 今日も寒いですね。何か季節が逆戻りしてしまったようです。 佐倉本情報 東町史編纂委員会編『東町史 通史編』(平成15年 東町編纂委員会発行) 茨城県稲敷郡東町で発行した町史に、佐倉藩領の話が掲載されています(517頁)。 別冊歴史読本特別号『鳥の日本史』(平成元年 新人物往来社) は、シリーズ自然と人間の日本史 第1期全6号のうちの1冊です。 いろいろな鳥の図譜を紹介してありますが、田中芳男が明治8年〜12年に編集した 『博物館禽譜』には、オウムの図があり「津田仙ヨリ来る 甲戊三月写」とありました。 津田仙は佐倉藩士の家に生まれ、後に幕臣津田家の養子となりました。 3月18日 佐倉本情報 山口昌男『経営者の精神史』(2004年3月 1,800円 ダイヤモンド社) は、明治・大正期のユニークな経営者を取り上げた本ですが、佐倉にゆかりの ある人として製靴業をおこなった西村勝三が取り上げられていました。 3月17日 S司書から、佐倉本情報 檜山良昭『幕末の官僚』(1998年 光文社)に堀田正睦が出てきます。 「この本は阿部正弘と堀田正睦の許で巧みに日本を開国に導いていった 革新官僚達の危機管理の物語である」とありました。 堀田正睦を理解するのに、読みやすい本です。 3月16日 音楽好きのSさんから、佐倉本情報 『Weeklyぴあ』 3/22号(3/15発売 320円 ぴあ) 写真グラビアに「BUMP OF CHICKEN、地元千葉県佐倉市にて 凱旋フリーライブ開催!!」と、大きな文字でありました。 さらに、 「メンバー4人が生まれ育った街、千葉県佐倉市でBUMP OF CHICKEN のフリーライブが開催されることが決定した!」とありました。 5月29日に会場となる佐倉市民体育館の写真も掲載されています。 すごいですね。ぴあの読者数からいったら、小説よりも圧倒的に読まれるもの と思います。 思わず、「そうだ!1年間のユニーク・おもしろ佐倉本ベストテンがあっても いいなぁ〜」と思いました。 して、フリーライブの詳細は? 4/5発売のぴあに掲載されるそうです。うーん、お主やるな、です。 また購入しましょう。 3月4日 司書のホームタウン佐倉さんから佐倉本情報メール。 司馬遼太郎「坂の上の雲」(文芸春秋刊、1997年第20版) を図書館から、借り出して読んでいます。 まだ全巻読んだわけではありませんが、その「四」の117 ページに下記のような記述がありました。 「児玉(源太郎のこと)はまだ数えて二十九歳のとき千葉県 佐倉の東京鎮台歩兵第二連隊長をつとめていた。 この時期,乃木(希典のこと)も東京鎮台に属し、歩兵第一 連隊長をつとめていた」 わずか、これだけの文言ですが、「満開佐倉文庫」にも採り 上られていないようですから、ご参考までに。 ありがとうございました。 3月3日 八谷司書からの佐倉本情報メール。 外務省の英語ページを見ていたら、なんと頭の方に今村次郎橘の描いた(とおもわれる) 『東蝦夷図巻』の写真が紹介されているではありませんか! 北方領土問題に関心を もつ外国の方がこのページを見たなら、この図を目にしてその精緻なことにも驚くでしょうね。 ありがとうございました。 司書にホームタウン佐倉さんがなっていただけることになりました。 ホームタウンさんは、千葉県の鉄道に詳しい方です。 よろしくお願いします。 下段に、司書の情報コーナーをつくりました。 司書の方の得意な分野について、記してもらいたいと思います。 3月2日 小学校の同級生から郵便物が届きました。 本が入っています。 『第2回Woman’s Beat大賞受賞作品集 彩・生』(2004年2月 1,800円 中央公論社)で、 受賞した各氏の作品集です。 この中の1人に佐倉市在住の比留間典子さんがいます。文中に印旛沼という言葉が出てきます。 私は、先日、印旛沼の写真集を送ってあったのですが、手紙には図書館で私の写真集を 数日前まで借りていたとありました。 もし、自分が図書館から借りていた本を返したとたん、著者から本が送られてきたら驚いてしま います。そんな偶然もあるんですね。 3月1日 今日は雪。2月は暖かかったのに、いきなり冬に逆戻りのような一日でした。 佐倉本情報。 歴史群像シリーズ73『幕末大全』上巻(2004年4月 学習研究社)の 各所に堀田正睦が出てきます。執筆者の1人より情報提供あり。 2月26日 佐倉本情報。 『週刊新潮』 2月12日号(新潮社) 野口武彦「OH!EDO物語」第32回に 堀田正睦の文字が出てきました。 『いんば沼』第24号(1月20日発行 財 印旛沼環境基金) が発行されました。内容は ・藤崎健彦「印旛沼の思い出」 ・新島偉行「印旛沼と周辺水路の生き物」 ・太田勲「国際淡水年2003年にあたって」 郷土の新刊案内(平成16年)を開設しました。 2月24日 満開佐倉文庫の司書として、八谷 衣人(はちや きぬと)さんが 協力してくれることとなりました。 八谷さんは、幕末のころの小説が好きな方で、たびたび佐倉本の情報を 送ってくれました。これからは、さらに満開佐倉文庫の充実のためによろし くお願いします。 新選組のページを更新しました。 2月17日 メールあり。 いつも情報を提供してくれるHさんから、司書になってくれる という話がありました。是非、お願いします。 詳細は、後日、連絡いたします。 満開佐倉文庫を充実させていきましょう。 さっそく、下記のようなことを考えてみました。 満開佐倉文庫司書(あくまでもユーモアです) 〔資格〕 1、佐倉本、印旛沼、佐倉の自然、佐倉の有益な情報を年間3本以上、 我がホームページに採用された人。翌年、1年間の司書資格が与え られます。 2、無給。情報を提供した対価はありません。 〔特典〕 1、名刺を自費で作ることができます。 「電子図書館 満開佐倉文庫 司書 ○○○○ アドレス ホームページ「佐倉と印旛沼」 http://www3.ocn.ne.jp/~inba/」 この名刺を、図書館、資料館、美術館、公民館等の公共施設で 使ったときに、問い合わせがありましたら、館主が承認します。 2、ホームページに、執筆できる項目を作りたいと思います。 (構想中) 以上ですが、もう少し考えてみます。まだ決定ではありません。 2月16日 佐倉本情報。 志茂田景樹の『徳川慶喜と家族』(1997年 KIBA BOOK) に、堀田正睦が出ていました。ハリスと交渉。条約の勅許のために 上京という場面で描かれています。(P41〜) 私は題名から、以前、同じような題名の本があったと思い、慶喜の 内輪話と思っていましたが、そうではありませんでした。 典厩五郎の『張り子の虎』(1996年 新人物往来社)という小説 の中の、1編に「慶応四年の南蛮☆☆(はこべ)」があり、松本良順 が出てきます。(P241〜 ☆印はワープロにない文字) 幕末の話から、近藤勇が京都から江戸に帰ってくる話。さらに 近藤勇が甲陽鎮撫隊として甲府に向かう話まで。ちょうど、 NHKの大河ドラマの筋書きを読むようでもあります。 佐倉在住の作家神渡良平氏が山岡鉄舟のことを描いた小説 『春風を斬る』(2000年 PHP研究所)に、老中首座となった 堀田正睦が天皇の勅許をもらうために上京する話が描かれてい ます。(P80〜) 「佐倉の辺り」という文字もありました。(P144) 我が家の梅が咲きました。 「梅一輪 一輪ほどのあたたかさ」 (どなたか名のある方の句でしたが肝心なときに失念してしまい ました。無断借用、失礼します) 2月14日 メールあり。友人のHさんから佐倉本情報をいただく。 メールに佐倉が出てくる部分が記されていたので、 そのままコピーさせてもらいます。 こんばんは。 長らく更新されていなかったので、何事かと心配致しておりましたが、 無事更新できるようになったようで、何よりです。 (ハイ、我がパソコンがウィルスにやられて、しばらくダウンしていました) さて、早速佐倉本情報をお伝えします。 今日読了した大岡昇平の小説(にしては難解ですが、小説に属するようです) 『堺港攘夷始末』(中央公論社、1989年)378〜379頁に面白い記述が ありました。紹介します。 「井上笠園は文学辞典類からはとっくに消滅しているが、福本氏の考証によ れば、当時は菊池幽芳と並び称された大阪文壇の花形であったという。 慶応三年、下総国佐倉生れ、慶応義塾卒業後、「都新聞」記者、 明治二十六年「大阪毎日新聞」に入社する前の一年半、不明の理由で ―高知市「土陽新聞」にいた。…(中略)…その作風は中国文学の影響が 強いという。明治三十三年没、強いて代表作を挙げれば、『玉胡蝶』 (「大阪毎日新聞」明治三十一年五月二十一日―八月十四日)であろう。」 ありがとうございました。このようなメールをいただけると、手間が省けます。 これからも、よろしくお願いします。 このように情報をくれる方が、何人かおります。 そのような方のために、「満開佐倉文庫友の会」でも発足させて、その会員とか 満開佐倉文庫の司書にでもなっていただこうかなあ。 いや、別になっていただいても、どうこうという特典などはありませんが、 「気は心」というやつですね。楽しみにしていてください。 今日、春一番が吹きました。暑さ寒さを繰り返しながら、春が近づいてきます。 別にこれといった予定はないのですが、春が近づいてくるというだけで、 心が明るくなってきます。 2月13日 松岡圭祐『千里眼のマジシャン』(1,600円 2003年3月 小学館) 「東関東自動車道を千葉北インターで降りたころには雲の切れ間から青空も 覗いていたが、ユーカリが丘に向かう国道を走行中にしだいに霧が濃くなり、 佐倉市の住宅地から外れた緑豊かな平地に行きついたころには、辺り一面 真っ白になっていた。この”佐倉ふるさと広場”と名づけられた一帯には四月か ら五月にかけてチューリップで埋め尽くされる広大な畑があると聞くが」(90頁) と佐倉の話が続きます。久しぶりに佐倉本として読みたい本を見つけました。 松岡氏の、この千里眼シリーズは195万部を突破したと、帯に紹介されて います。すごいですね。これで佐倉のことを知ってくれる人が急増するでしょう。 この本は佐倉本の必読書です。図書館で借りるだけでなく、是非、購入を勧 めたいですね。そして、さらにこの本の売り上げが伸びることを応援しましょう。 そうすれば、映画化されることも夢ではありません。そして、佐倉のロケ・・・。 いいなあ。 夜、地域の会合がありました。帰りは雨。でも、寒さがいつもと違っていました。 もう、春がそこまでやってきているのではないかと思いました。 2月12日 薬局から佐倉本情報をいただく。 江戸時代の医(漢方)に、和田東郭(わだ とうかく)という人がおり、 『蕉窓雑話(しょうそうざつわ)』という本(弘化3年正月)に、 「下総ノ国佐久羅ト云處ニハ取分テ☆病(破傷風)多」とあります。 (☆印は、ワープロにない字) 我が佐倉本情報網は、広がっていますね。ありがとうございました。 2月11日 先日、図書館に、佐倉本情報を届けてくれた人がいました。 私の『電子図書館 満開佐倉文庫』を読んで、漏れ落ちていた本を 書き出してくれたのです。 多岐川恭『江戸悪人帖』(P104 P110 佐倉) 神渡良平『春風を斬る』(P80 佐倉藩主 P144 佐倉の辺) 典厩五郎『張り子の虎』(P241〜P246 松本良順) 志茂田景樹『徳川慶喜と家族』(P35 佐倉の堀田・・・) 吉川英治『随筆 新平家物語』(P163 印旛沼付近) 吉川英治『新平家物語 4』(P382、P385 印旛沼の歌 P404 佐倉風土記) ありがとうございました。さっそく探すことにします。 2月10日 佐倉本情報 中津文彦『塙保己一推理帖』 (2002年8月 光文社) に、「奴の郷里は下総の佐倉だそうで」 とありました。 内藤陽介『外国切手に描かれた日本』(2003年3月 光文社) に、アラブ士侯国のひとつ、ラサールカイマの切手に長嶋茂雄さんが 描かれたものが紹介されています。 この切手は流通するというより、外貨獲得のために著名人を切手に するそうです。 そのようなわけで、私も知人のSさんからいただきました。 2月9日 佐倉本情報 小倉光夫『房総風雅史』(2003年12月 12,000円 思文閣) は、茶道、茶器などについて書かれた本です。 目次には ・千葉氏一族の臼井氏と原氏の文化 ・『松平家忠日記』にみる茶の湯と連歌 ・土井大炊頭家の茶の湯 下総佐倉藩から古河藩まで ・佐倉藩堀田家の茶の湯(一)(二)(三)(四) ・佐倉藩主松平乗邑と『三冊名物記』 ・堀田家の上級武家屋敷遺構 ・佐倉藩堀田家の茶の湯道具入札 ・佐倉と久留里の茶の湯炭 などです。 多岐川恭『江戸悪人帖』(昭和59年 双葉文庫) に、「用事で佐倉まで行った」とあります。 2004年1月1日 謹賀新年 本年もよろしく お願い申し上げます。 満開佐倉文庫 館主 新年早々、科学雑誌『Newton』 1月号(1,000円 ニュートン プレス) を、いただきました。 今年の初見は、なんと科学雑誌になってしまいました。 私と科学は、まったく縁のない世界ですが、本書に東北大学大学院 工学研究科の吉田和哉教授の研究室が紹介されており、 その関係者から届いたしだいです。 吉田教授は佐倉育ちの人です。ですから、本書は佐倉にゆかりのある雑誌 (著者の部)といえます。 吉田教授は、月や惑星探索に使う宇宙ロボットのアームを研究している ということで、その研究がわかりやすく記されていました。 佐倉にゆかりのある本として、大切に保存いたします。 ありがとうございました。 トップページ |