佐倉本探索日記 2003年(1)
満開佐倉文庫だよりに掲載した日記のうち、佐倉本の収集に関した記述を、 佐倉本探索日記として収録しています。 (2003年2月11日〜9月15日) 9月15日 山内武『努力の天才 高橋尚子の基礎トレーニング』 (平成14年10月 出版芸術社)を読みました。 著者の山内氏は大阪学院大学の先生で、高橋尚子選手 を指導していました。 高橋さんについては、小出監督指導の話が知られていますが、 本書は、それ以前の高橋さんがどのような指導で育ったのかという 歩みが記されています。 といって、陸上の専門的な話ではなく、一般の人にもわかる内容です。 ご覧下さい。 小出義雄 中谷彰宏『本当の生きる力をつける本』(平成14年7月 幻冬舎) に、小出監督の考え方が一話一話簡潔に書かれています。 9月14日 赤坂英一『ジャイアンツ愛 原辰徳の光と闇』(平成15年5月 講談社) に、長嶋監督から監督継承の話を受けたときの経過が記されています。 濤川栄太『わが子に読んで聞かせたい偉人伝』(平成14年7月 中経出版) に、長嶋さんの話があります。 村上政彦の小説『ナイスボール』(1998年11月 集英社) に、長嶋茂雄という文字が出てきます。 主人公の紘が父の23回忌近くに、宅配便が届き、中には 引越しでなくしたはずの一枚の写真もあった。 写真には、父と長嶋さんが写っていた。 長嶋さんにあこがれた父、その父の思い出をたどるように 物語は展開していきます。お勧めの一冊です。 『ナイスボール』は、相米慎二監督によって「あ、春」という映画に なりました。・・・今度は映画探しです。 9月13日 山崎ゆき『あこがれのマイホーム日記』(2001年10月 創英社) をいただく。 文中「次の仕事場は佐倉市だと、頭は言っていた」と、一文字佐倉が 出てきます。 満開佐倉文庫に大切に保存し、活用させていただきます。 武田鉄矢『前略、パーの神様』(平成12年10月 祥伝社) に、長嶋さんとゴルフをした話があります。 長嶋さん独特のティアップの方法があるそうです。 宮本治雄『戦後ヒーロー・ヒロイン伝説』(1995年6月 朝日新聞社) に、長嶋さんの話があります。長嶋さん現役最後の記者会見での言葉は 「小さなボール、一本のバットにかけた十七年だったが悔いはない」 だったそうです。 戸部良也『プロ野球英雄伝説』(平成14年10月 講談社文庫) に、長嶋さんの逸話があります。 この逸話は、あまり書かれていないんじゃあないかと思います。 私が書いても面白くないので、ご覧下さい。 大沢啓二『球道無頼』(1996年5月 集英社)に、長嶋さん入団の裏話があります。 以上、拙著『満開佐倉文庫』から、漏れ落ちた長嶋本でした。 続きは、後日紹介します。 9月11日 渡邉四郎『農畜産人生五十年』 (平成5年11月発行)をいただく。 渡邉さんは、佐倉市に生まれた。 そして、佐倉種畜場練習生となる。 県立佐倉種畜場は、昭和25年に廃場となり、 施設は千葉県養鶏農業組合種畜場となる。 千葉県における戦後の養鶏の歴史が記されています。 満開佐倉文庫に大切に保存し、活用させていただきます。 9月9日 『千葉県の歴史 通史編 近現代1 県史6』(平成14年3月発行 千葉県)を読みました。 佐倉の記事が多数掲載されており、佐倉の近代を知りたいならお勧めです。 項目としては、 ・戊辰戦争では「揺れ動く佐倉藩」 ・「印旛県の成立」 ・日清・日露戦争では「佐倉連隊の出征」 ・「堀田家が始めた農事試験場」 ・「絵画界の巨匠 浅井忠」 などがあり、通史ですから読みやすくなっています。 9月8日 『千葉ロッテマリーンズ 2003FAN BOOK』をいただく。 本書に、佐倉高校出身の井上貴朗選手が紹介されています。 応援しましょう。 上山ひろし『ふるさと千葉【我が愛しき大蛇たち】』(2002年3月 魔法出版社)をいただく。 千葉・佐倉・八千代・印旛の創作民話です。 上山さんは、佐倉にお住まいです。 満開佐倉文庫に大切に保存し、活用させていただきます。 9月6日 『ランナーズ』 10月号(ランナーズ発行)に 小出監督と、応募ランナーが、ボウルダーを走る記事あり。 これって、題名がよくわからないな。・・・アシックスの宣伝かな? 雑誌に、金哲彦コーチ著者『確実に速くなる走り方』、 本&DVDが発売されたとありました。 9月3日 清野文男『続・房総人物まんだら』(平成15年5月 さくら企画発行・発売) をいただく。本書に、佐倉の人が何人も紹介されていました。 清野氏は民俗写真家で千葉県内の職人さんの写真を撮ったり、 女性を撮ったり、千葉で活躍している人を撮ったりして、それを本に しています。 9月2日 ヤフーで、拙著『電子図書館 満開佐倉文庫』を検索していたら、 仙台市の宮城野図書館と、大阪府立図書館、大阪市立図書館 にあり、大阪府立図書館では、貸し出し中とありました。 これらの図書館では8月上旬には検索できましたので、 本が出版されてまもなく購入していただいたことになります。 ちなみに、千葉県の公共図書館にも入っていますが、 こちらは私が自主的に寄贈したものです。 8月29日 安原顯『乱読すれど乱心せず』(2003年3月発行 春風社) に、小説家島尾敏雄のことが書かれていました。 島尾は一時、佐倉に住んだことがあり、後に佐倉に住んだ話を 含めた『死の棘』という小説を書きます。重苦しい小説で、 私は読むのに何度も挫折してしまいました。 速読を誇る安原氏も「1週間もかかった」とあります。理由は、 「とにかく凄まじい狂気の日々が精緻詳細に延々と続くのである」 とあります。 ともあれ、『死の棘』とは、どのような小説かが手短にわかります。 8月27日 Oさんから、澤本孟虎『近世人物評伝 山河人あり』 (昭和18年1月発行 維新書房)をいただく。 満開佐倉文庫に大切に保存し、活用させていただきます。 ありがとうございました。 8月25日 古書購入。 津本陽『明治兜割り』(講談社文庫 昭和61年発行)117円 渡辺誠『日本史・剣豪こぼれ話』(にちぶん文庫 平成5年発行) 214円 いずれも、送料(340円)の方が高かった。 メールあり。 1991年、佐倉高校出身の井上選手がタイガースに入団し、 現在は千葉ロッテにいます。 選手名鑑に載っていると思います、とあり。 先日、メールをいただいた友人と話をしたときに、 私はスポーツ選手が出ている本も集めています、 と話したことがあった。 友人は、親子2代のトラファン。 タイガースに入団した井上選手のことを知っていました。 さっそく、千葉ロッテを応援している友人に 今度、マリンスタジアムに行ったら、野球名鑑を一冊買ってきて 欲しいとメールする。 8月21日 メールあり。 渡辺多恵子の『風光る』(小学館)という漫画に、松本良順が 出ていましたとある。 ありがとうございます。 さっそく、確かめます。 8月18日 友人から工藤吉喜『死辺狸夜 回想』(A5判 116頁) をいただく。 工藤吉喜氏は、青森県八戸市にお住まいで、シベリヤ抑留の話。 佐倉とは関係がありませんが、この本を編集した人が佐倉に お住まいで親戚の人でした。 満開佐倉文庫に大切に保存し、活用させていただきます。 8月17日 光原万里『ロシアは今日も荒れ模様』 (1998年5月 4刷 1,500円 日本経済新聞社発行) 文中、ソ連のエリツィンが大統領になる1年半前の1990年1月、 TBSの招待で来日。このとき、通訳として著者の光原氏は全日程に 同行した。そして、エリツィンの超エネルギッシュに驚かされたことが10点 あったという。その1点、1点を記す。その第2点目に佐倉の文字が出てきます。 「第二点。外交辞令など吹っ飛ぶ素直さ。 成田到着後、本人の前々からのたっての希望で佐倉のヘリポートに 直行し、ヘリコプターに搭乗、約一時間ほど上空から東京の全貌を 眺めた」(185頁) こんなことがあったんですね。知りませんでした。 このヘリポートがどこにあったかということですけど、 それは国道51号線(佐倉市宮本)沿いにある(今、使われているか どうかは、わかりませんが)ヘリポートだと思います。 このヘリポートは、成田空港が開港するとき、成田と羽田を結ぶ手段の 一つとして、整備されたものです。 ただ利用者は、あまりなかったようでした。 その後、どのように運営されていたかは知りませんでしたが、 実際に使われていたんですね。 8月16日 日本語倶楽部〔編〕『うまい文章の裏ワザ・隠しワザ』 (2001年11月 476円 河出書房新社)に、 長嶋さんを引き合いに出した話が載っていました。 「この『が』と、『は』の使い方を知っていると、文章の 書き方もラクにできる。たとえば、長嶋監督の談話に ついて書くときだ」 とありました。長嶋監督が引退するにあたって、この 「が」と「は」の使い方について説明をしているのです。 別に、長嶋さんを引き合いに出さなくても良いのですけど、 あえて、「長嶋監督が」と個人名を出すところに、 著者が言わんとするところの例題イメージが強烈に思い浮かび、 「が」と「は」の使い方に違いが、より認識できるようになります。 本文中、長嶋さんの話はここだけですが、 この本も長嶋本(であり、佐倉本)であると思っています。 このような長嶋本を探す楽しみは、 長嶋さんが出てきそうもない本から 長嶋さんという言葉を探すことでもあります。 8月15日 『陸上競技マガジン』を本屋で探しましたが、すでになく、 『ランナーズ』(2003/9 680円 ランナーズ発行) という雑誌を見つけました。 この雑誌に、小出監督の「小出MEMO届く!」という ページがありました。 小出監督から指導を受けたいという、選ばれた3人が いよいよ小出監督から届いたメモをもとにして練習を 始めるという流れです。 とすると、しばらく購読しなければならないか。 8月14日 先月、発行されたばかりの 拙著『電子図書館 満開佐倉文庫』をインターネットの 図書検索で調べていたら、何と、載っていました。 福岡本店 和書籍データベース検索と、 新宿本店 和書籍データベース検索にヒットしたのです。 この書店は紀伊國屋書店でした。 これって、もしかしたら新宿高島屋脇の紀伊國屋書店 ではないか。 そうすると、そこで「満開佐倉文庫という本がありますか」と 聞くと、店員が「あります」と答えてくれると言うことではないか、 などと夢物語のようなことを考えました。 ものはためし。さっそく新宿に行ったのです。 カウンターで「あの、電子図書館 満開佐倉文庫という本 をほしいのですけど」と聞きました。 店員は、一瞬、そんな本などあったかしら、というような うわ目遣いの素振りをしながら、「こちらにどうぞ、検索 します」と、カウンターの端に案内されました。 「で、本の題名をもう一度教えてください」 「電子図書館 満開佐倉文庫です」 「はい、電子図書館 満開佐倉文庫ですね」といいながら、 パソコンのキーを入力していきました。 ガチャガチャというキーの音に、私は息を飲みました。 「ありました。5階にあります」 拙著は5階の隅の棚に並べられていました。 うーん、紀伊國屋書店に私の本が並ぶのか。 もう、どきどきです。 でも、この歴史コーナーには人がいません。 このときだけでしょうが、少し待っても人が寄りつきません。 仕方なく、私は自分の本を買い求めてしまいました。 ここら辺の心理状況は、稿を改めまして書きたいですね。 堀込賢一『田舎の家をたたむということ』(講談社)には、 実例として市民の方の話が掲載されています。 この本を、掲載されている方からいただきました。 満開佐倉文庫に大切に保管し、活用させていただきます。 8月13日 今週の『FLASH』(9月20日増刊号 光文社)に 「列島震撼!日本のミイラ伝説18」があり、 その中に、佐倉の教安寺にある「真蛇骨 通称 印旛沼の主」 というミイラの写真が紹介されていました。 一般には非公開ということですから、写真で見るしかありません。 なんでも、このミイラは、明治時代に、とある人物が預かってほしいと 持ち込んだそうです。そして、この木箱の蓋を開けると、よくないことが 起こるという言い伝えもあるそうだ。写真で見るだけにしておこう。 8月11日 『春風倶楽部』(NO6 2002 Autumn,Winter 春風社)に 加藤元和氏の「”ミスター”を用意した男!?」という文章がある。 少々長いが、佐倉に関係があるので引用させていただく。 「いまから半世紀ほど前になる。わたしの母校、千葉県H高校は 電撃的に県下有数の野球校に昇格。 それに続いて伝説的に名を挙げたのが千葉県立佐倉高校。 みなさんご存知”ミスター”の母校である。 わが校の発展と”ミスター”の母校の発展に共通の因子が存在したことは、 あまり知られていない。 1948年、わが校野球部のキャプテンを務めていた男が 佐倉高校へ転校していった。この男長野ライギョは、極めつけの理論派で、 わが校野球部の発展に寄与した後、佐倉に去っていった。(中略) さてこの男、佐倉へ移り、信じられないことだが、すぐにキャプテンに抜擢。 わが校へ播いたと同じ種を佐倉にも播いたのである。 それが長嶋という逸材の登場とあいまって、奇跡の伝説を生むことになるのである。(中略) 野球の灯を佐倉高校に点し、野球の申し子”ミスタープロ野球”出現の表舞台を 用意したのはあの男であったろうと、いまも信じている」 とありました。知りませんでした。 内容が佐倉と関係が深かっため、、ほぼ全体を引用させていただきました。 この文章が本に掲載されたら購入します。 8月8日 佐倉市役所に、8月に行われる世界陸上に出場する 千葉真子選手を応援する大きな垂れ幕が掲げられました。 さっそく撮影をしてきました。千葉さんを応援しましょう。 ところで7月の『陸上競技』『陸上競技マガジン』はどうなっていたかな。 世界陸上出場選手の横顔などが掲載されていなかっただろうか。 試合結果が載るのは1〜2ヶ月後。するとまもなく高橋選手が 出場予定の東京国際陸上(11月)となる。 『陸上競技』『陸上競技マガジン』を、これからチェックしよう。 8月6日 『週刊 新刊全点案内』 (03 7月22日号 1333号 図書館流通センター発行)に、拙著『電子図書館 満開佐倉文庫』がカラーで紹介されていました。 堀込賢一『田舎の家をたたむということ』(講談社)は、発売1カ月で品切れとなったそうです。再版は、8月末とのことでした。 8月4日 瀬名秀明『パラサイド・イブ』 (平成13年、7版 780円 角川ホラー文庫) 登場人物に浅倉佐知子がいる。 「浅倉」とは、江戸時代、佐倉宗五郎と言えなかった時、隠語的に「浅倉当吾」 などと使っていました。今でも、団体旅行などで隠語的に使います。 また「倉」と「佐」をひっくり返すと「佐倉」。これは深読みか。 「全国の腎移植システムを統括する千葉の国立佐倉病院の方まで検索し」 (44頁)とありました。 8月2日 渡辺誠『日本史・剣豪こぼれ話』のコピーをいただく。 中に、「一ツ胴を立てつづけに斬り落とす立身流居合の威力」という項があり、 立身流第19代宗家加藤久の話が掲載されている。 光原万里『ロシアは今日も荒れ模様』のコピーをいただく。 中に、成田空港から「佐倉のヘリポートに直行し」とある。 先月発行された、 堀込賢一『田舎の家をたたむということ』(講談社)が手に入らず。 (どうして、先月発行の単行本が入手不能なのかわからないが・・) 中に、佐倉市民の話が掲載されている。 7月30日 満開佐倉文庫に 『別冊週刊ベースボール冬季号』 (昭和49年12月1日発行 ベースボールマガジン社) を、寄贈いただきました。 満開佐倉文庫にて大切に保存し、活用いたします。 ありがとうございました。 7月26日 インターネット書肆「地球フォーラム」から、 注文してあった『幕末袖がらみ』(文藝春秋)が届く。 藤木直人 in F・I・S・H ― ディ( 3,800円) NAO-HIT TV Live Tour ver4.0~ C (9,500 円 ) 藤木さんは、佐倉高校出身の俳優。 7月23日 昨日、書くのを忘れましたが、 東郷隆の『幕末袖がらみ』は、1998年に発行されたのに、 すでに在庫切れとなっていました。 コピーをいただきましたので、少し紹介します。 福沢諭吉は晩年まで、密かに居合いを嗜んでいたとあり、 その居合いが、佐倉藩に伝わった立身流というのです。 コピーですので、話の前後がわかりません。が、興味がわきます。 7月22日 前日、掲げた本は在庫がありませんでした。 津本陽 『明治兜割』は、旧佐倉藩士逸見宗助のことを 書いてあったと思います。そして、以前購入してあったと思う のですが、自宅内行方不明となっているため、探しています。 『パラサイドイブ』という小説はホラー小説だそうです。 そこに、国立佐倉病院が出てくるというので、探しています。 インターネットで申し込んだ本が、先週届きました。 ところがどこをどうまちがえたのか『パラサイドイブ2』という本が 届きまして、これはテレビゲームの攻略本でした。 テレビゲームにも同様な題名のものがあったのです。 内容は、佐倉と関係がありません。 『パラサイドイブ』は映画にもなっていて、ビデオを購入しました。 購入しましたが、まだ見ていません。 7月21日 新宿の高島屋の11階か12階にあるDVD店に、 佐倉ゆかりのものがないかと探しに行く。 同じく紀伊国屋にも、佐倉本を探しに行く。 目指す本は 津本陽 『明治兜割』 不明 『パラサイドイブ』(角川文庫) 東郷隆 『幕末袖がらみ』 野村胡堂『三万両五十三次』 いずれも、佐倉本です。 7月20日 『ぐるっと千葉』7月号 (300円 有限会社ちばマガジン) 佐倉・国際印旛沼花火大会の紹介あり。 『夏ぴあ』購入 (667円 7月10日発行 ぴあ株式会社) 佐倉・国際印旛沼花火大会の紹介あり。 7月18日 『週刊ダイヤモンド』(570円 7月19日発行 株式会社ダイヤモンド社) 山口昌男「経営者の精神史25 軍需産業の勃興を支えた商人の横顔 西村勝三」 という話が掲載。いずれ、一冊の本にまとまりそうです。 7月13日 兼坂祐『コメ革命』(文芸社 1000円) 兼坂氏の提唱・実践してきた農業革命についての本です。 石井博氏が監修して、一般の人でも理解できるような内容になっています。 7月5日 『京成らいん』7月号の表紙は、京成佐倉駅のスケッチ画です。 「駅ある風景」に、京成佐倉駅のできたころの話が記されています。 7月4日 『NHK人間講座 小栗康平 映画を見る眼』に、佐倉が舞台となった 「死の棘」のことが書かれていました。 7月3日 『電子図書館 満開佐倉文庫』(中央公論事業出版 1800円) 本書は、ホームページ「佐倉と印旛沼」を本にすると、 どのようなものになるのかということで作ったものです。 お近くの書店で注文できます。 7月1日 大木勲「船橋で結ばれた奇縁の二大作家 川端康成・太宰治」 (京葉新報社 1500円 6月発行)をいただきました。 大木氏は、佐倉市在住の人。内容は、船橋に住んでいた当時の川端康成と 太宰治に焦点をあてたもので、これまで見過ごされていた二人の関係を 船橋をキーワードにしながら論じています。 内容は佐倉と直接関係はありませんが、郷土にゆかりのある著者です。 5月11日 今年はペリー来航150周年。このほど横須賀市にお住まいの 山本詔一さんが、『ヨコスカ開国物語』を出版された。 (神奈川新聞社 1300円) この中に、「三浦半島で最初に農兵についての記事が見られるのは、 慶応2年(1866)年2月のことである。千葉の佐倉藩の三浦郡内取締役 であった泥亀新田名主の永島段右衛門から、沼間村をはじめ8カ村の名主 にあてた手紙である」とありました。この時期、佐倉藩では三浦半島の海岸 防備についていたんですね。 5月9日 佐倉市が出版した本のおしらせです。 @、『ふるさと歴史読本 佐倉の自然』(700円 2003年3月 佐倉市発行) 佐倉の自然を、美しい写真とやさしい文章で紹介しています(全48編)。 ・「佐倉の自然 水と緑と生きものたちの街を目指して」 ・「佐倉の野生動物」 ・「植物からみた自然環境」 ・「印旛沼のなりたち」 ・「佐倉のケモノ」 ・「タヌキをみかけたら」 ・「帰化植物」ほか A、『佐倉連隊聞き書き集1 歩兵第五十七連隊の記憶』 (300円 2003年3月 佐倉市発行) 佐倉に営所があった歩兵第五十七連隊に入隊した、 6人のかたの体験談を収録しています。 B、『佐倉市史研究』 第16号(700円 2003年3月 佐倉市発行) 佐倉の歴史研究の成果を紹介しています。 ・中澤惠子「明治・大正期における衛生思想の普及活動」 ・小倉和重「佐倉市吉見稲荷山遺跡の研究」 ・前川公秀「もうひとりの浅井」 ・外山信司「日蓮真筆感得記」ほか C、『風媒花』第16号(300円 2003年3月 佐倉市教育委員会発行) 現代の佐倉の文化状況について記された冊子で、読みやすくなっています。 ・平川南「古代の印波と香取の海」 ・大川一光「下勝田の獅子舞」 ・浅野俊雄「身近な野鳥」 ・押尾忠「双体道祖神」 ・市立美術館企画展「香取秀真展」ほか いずれも、佐倉市役所の市政資料室や出張所・派出所で購入できます。 5月8日 川名登 編『街道の日本史19 房総と江戸湾』(吉川弘文館 2003年3月発行 2500円) 佐倉・成田道という項目があり。 城主や城下町佐倉について、わかりやすく記されています。 5月7日 野村純一・松谷みよ子監修『いまに語りつぐ日本民話集 伝説・現代民話E〔英雄・貴人〕 さまよい歩く英雄たち』(作品社 2003年4月発行) この本の中に「景政の鞭桜」という民話があります。 この民話は、「たんたん山」という本から収録されて話で、 佐倉にゆかりのある話です。 『いまに語りつぐ日本民話集 伝説・現代民話F〔落人・塚〕』(作品社 2003年4月発行) この本には、「隠れ里」という、佐倉にゆかりの話が収録されています。 4月29日 映画「魔界転生」を鑑賞。 原作は山田風太郎で、以前、映画化されました。 このときの映画に、佐倉という字幕が出たので、 今回も出るのかと、観に行ったしだいです。 ところが、今回は佐倉が出てきませんでした。 がっかりです。が、パンフレットだけは買ってきました。 内容はおもしろく、映像も迫力がありました。 (映画に詳しくないので、平凡な感想です) 4月26日 土居良三『評伝 堀田正睦』(国書刊行会 2003年4月発行 2500円)購入 佐倉藩主であった堀田正睦について書かれた本で、 たいへんに読みやすく、しかも内容が充実しています。 お勧めします。 4月15日 木原サトエ『おばあちゃんの絵本よみきかせの本』(テーオー印刷 2002年12月発行 1000円) 木原さんは、佐倉にお住まいで、長年ボランティアで絵本の読み聞かせを やっており、その話をまとめたものです。 平成7年からは、佐倉市立根郷公民館の読み聞かせをやっています。 4月8日 渡辺芳夫・田島常雄『記録写真集 昭和40年代の鉄道 第3集/関東編』(光村印刷 2001年3月発行 3800円) 本書には、佐倉機関区とC57の写真が掲載されています。 今となっては、貴重な写真です。 3月30日 川島令三『全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉編@』(草思社 2002年12月発行 1500円) 川島令三『全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉編A』(草思社 2003年2月発行 1500円) 東京東部・千葉編@は、JR総武線について記され、 東京東部・千葉編Aは、京成線、ユーカリが丘線について記されています。 いぜれも鉄道ファン、必見の本です。 3月28日 古い話になります。昭和34、5年のことですね。 このころ少年向けの漫画本として『冒険王』という月刊誌がありました。 この本の付録に『ゴールデン・ボーイ長嶋物語』という小さな本がありました。 ところが『背番号3 長島物語』という付録もあるのです。 『ゴールデン・ボーイ長嶋物語』は、長嶋さんが入団して二年目の連載で、 内容は佐倉中学時代の話です。 そして、『背番号3 長島物語』は、長嶋さんが佐倉第一高等学校に入る話ですが、 私はそれ以降の本を持ち合わせていないので、よくわからないのです。 この付録がいつごろから、いつごろまで付いていたのかわかりません。 だから、ストーリーもよくわからないのです。 どなたかお分かりの方がいましたら教えてください。 3月27日 どなたかご存知ですか。 昭和の初期に、佐倉愛土という挿絵画家がいたらしいのですが、 まったくわかりません。 愛土は、「平田篤胤」という本の挿絵を描いています。 愛土を、私なりに都合よく読めば、「佐倉を愛する人」 というペンネームではなかったかと思います。 愛土が佐倉にゆかりのある人かどうか、気になっています。 何か情報がありましたら教えてください。 3月25日 平山壽三郎『明治おんな橋』(講談社文庫 2003年3月発行) 平山氏は佐倉高校を卒業しています。そのことが著者略歴にありました。 佐倉にゆかりのある作家ですから、応援をしています。 3月20日 古書目録を見ていたら、「幇間番組 桜川忠七」というものがありました。 於日本橋倶楽部とあります。 よくわかりませんが、この日本橋倶楽部で桜川忠七が芸をしたというのでしょうか。 この桜川忠七は、明治に佐倉で生まれた人と思います。 内容はよくわかりませんが、注文してみることにしました。 ところで、幇間とは「たいこもち」のことですが、 幇間番組とは、どのように行われるのかわかりません。 わかる方がおりましたら教えてください。 3月16日 四国の松山に行ってきました。松山は夏目漱石の『坊ちゃん』で知られていますね。 町には、SLの機関車を模した路面電車の「坊ちゃん列車」が走っていました。 この坊ちゃん列車の終点近くに道後温泉本館と子規記念博物館があります。 正岡子規は、明治27年に佐倉を訪れており、また子規の門人でもある香取秀真 も佐倉とゆかりのある人なので、その辺のところがどのように展示されているか、 ということにも興味がありました。 2階の展示室には子規が旅した場所の日本地図があり、 そこに佐倉が示されていました。 また香取秀真に宛てた手紙も展示されていました。 ミュージアムショップには、いろいろな本が販売されていますが、 『正岡子規の世界 松山市立子規記念博物館総合案内』には旅の行程が掲載され、 『特別企画展 子規と友人たち』には、香取秀真に宛てた手紙が掲載されていました。 2月26日 金文吉著『津田仙と朝鮮』(世界思想社 2300円) 津田仙は佐倉に生まれ、幕臣津田家の養子になった人です。 副題は「朝鮮キリスト教受容と新農業政策」とありました。 仙がキリスト教を通じて、朝鮮の近代化と日朝友好の文化交流に 尽力していたと知りませんでした。 2月17日 昨年の10月に刊行された内田康夫氏の『中央構造帯』に 「佐倉市の将門明神」(一文字)が出てきました。 もちろん内容もおもしろいので一読を勧めます。 2月14日 作家、水澤雪子さんは佐倉市生まれ。 短編小説「いちりんざし」は、佐倉を題材にしたものです。 私のホームページ「佐倉と印旛沼」でも、水澤さんの作品を、 許可を得て紹介しています。【創作の本棚】をご覧下さい。 2月11日 東京の錦糸町にある「ティアラこうとう」の小ホールで、「四季朗読館 冬」という 朗読と音楽のコラボレーションが開催されました。 今回は時代小説についての朗読で、 谷崎潤一郎の「刺青」、藤沢周平の「思い違い」、水澤雪子の「いちりんざし」が 取り上げられました。 このうち、「いちりんざし」は佐倉藩で学ぶことの出来た立身流について書かれたものです。 この小説を朗読するというので、わざわざ錦糸町まで出かけたしだいです。 小説にあった音楽がバックに流れる中で、それぞれすばらしい声が響きました。 私は、音楽をバックに小説の朗読を聞くのは初めてですが、なかなか良いものでした。 満開佐倉文庫の参考になりそうです。 |