9/18 15日目
目が覚めると、揺れはすっかり収まっていた。窓の外には工場の明かりらしき物が見え、新潟入港が近い事を教えてくれた。やがて船は信濃川を少々昇り、フェーリー埠頭に着岸。例によって、船体側面よりスロープを降りて本州に上陸した。去年は青森に上陸したので、もう新潟なんてなんだか不思議な気分でもある。Tは妙高の親戚へ寄って行くそうなので、長野へ帰る私と方向は一緒だ。ちょっと時期的に外れてはいるが、戸隠でそばを食す事にする。日本海沿岸沿いに一路戸隠へ。
青いアーモンド・アイ
交通量の少ない国道412号線を日本海沿いにひたすら南下する。やはり雨が上がってから間もないのか、路面は結構濡れている。進行方向の空は比較的明るいので大丈夫かと思いきや、寺泊町手前で夕立の様な通り雨に遭ってしまった。こりゃたまらんと池ノ原バス停へと避難し、しばらく待つと雨は止んだ。船の中ではロクな食事を取れなかったので、程無くあったコンビニで朝食となる。だが、今思い返してみればこの時もパンであった......。パンをかじっていると、文字通りYZF750Rの顔をしたネコが寄ってきた。ご飯が欲しいらしいが、生憎くれてやる食べ物は無い。近くに港があったので、そこに住み着いているネコなのだろう。体かきかきサービスで満足してもらう。
見つめる狸
柏崎で国道8号線と合流し、柿崎町から県道30号線で上越市をパスし、新井市へとショートカット。前方をおっとりとした軽トラに進路を塞がれ「あぁ、本州にきたんだな」という実感も一層増してくる。新井市に入って国道18号線を走る頃には陽も高くなり、どんどんと気温が上がっていく。秋の気配を見せていた北海道とは対照的に、まだまだ夏の盛りといった感じだ。だが、長野県に入って戸隠に近づくにつれ、北海道のモノとは明らかに異なる涼しさがバイクを包み始めた。
戸隠村は、私の実家がある長野市の隣である。という訳で、幼少の頃より戸隠のそばを食べる機会が多々あった。戸隠に展開するそば屋は数多いが、その中でも特にお気に入りが戸隠中社前の「うずら屋」である。入り口には信楽焼きの狸と水車があり、突き出しに出される野沢菜の漬物が美味しい。駐車場が小さいのが欠点だが、バイクなので楽々と店に入る。
うめ〜
そばが来た。時期的に夏なのが心配だったが、やはり他で食べるそばとは違う。Tにもかなり気に入ってもらえた様子で、地元調布の深大寺そばの負けを素直に認めてくれた。このそばが、この旅で味わった最後の麺となった。四国に行ってうどんを食べ、北海道でラーメンを食べ、キャンプ場でそばを茹で、そして長野でそばを食べと、意図した訳では無いが麺に始まり麺に終わってしまった事になる。
蜂に襲われかける!!
せっかく向かいにあるので、戸隠神社の中社へお参りする事にした。お参りも済んで「何か写真を撮るのに良い場所は?」と探していると、社殿の横に水が流れ落ちている場所があり、Tがポーズを決めてくれた。撮影中に「ヴーー」と唸っていたので、水に打たれる心境をリアルに表現しているのかと思ったら、足元に蜂がいたらしい。なんまんだぶなんまんだぶ......。
最後に記念写真を撮って、Tは妙高へ私は長野市へとお別れになった。長野市へ向けて通称「バードライン」を走って行けば、すぐに長野市の飯綱高原へと至る。冬季オリンピックでボブスレーの会場となった「スパイラル」脇を駆け下り、ループ橋をぐるりんと回れば長野市街である。ここまで来れば実家まで10分程度であり、最後の給油を済ませて無事到着となった。青森から一気に走った去年と比べれば、当然ながら格段に疲労が少ない。バイクから降ろした荷物を担ぐ足取りも軽く、当日のうちに2階にある自分の部屋へ荷物を上げられたのが、長距離フェリーという文明の利器がもたらす恩恵を物語っていた。
9/17へ
新潟フェリー埠頭 9:35 |
53.1km R350,Other,K163,R116,402 |
7:30 寺泊 8:00 |
84.0km R402,412,352,8,K30,R18 |
10:20 10:25 |
44.0km R18,K36 | |
| 11:15 12:20 |
20.7km Other |
12:50 |
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R=国道 D=道道 Other=市道,町道,村道,農道