'99食品特別実習

12/10 1日目

 朝まだ真っ暗な4:00、目が覚めると窓の外は風が吹き荒れている。今日は12月10日、いよいよ栃木へ向けて旅立つ時が来てしまった。大急ぎで昨日眠くて断念してしまった荷造りを再開するが、約束の集合時間5:00に間に合いそうも無い。そこで、「4:30に」とTに頼まれていたモーニングコールを10分遅らせ、「ごめん〜今起きた〜」と4:40に電話を掛けた。これでTの到着時刻も少々遅れる事だろう......フヘヘヘヘ。急いで荷物をBROSに積み込む。

 5:10頃集合場所の世田谷通り新一の橋交差点に着くと、丁度良いタイミングでTもやって来た。「ごめん〜まった?」と人を待たせるのが嫌いなTは恐縮するが、意図的に電話を少し遅らせたのは私である。ごめんなさい。
馬事公宛前で仕切り直し
馬事公宛前で仕切り直し

 一路世田谷通りを都心へと向かい、途中ガソリンスタンドへ寄って給油した為、東京農業大学前の馬事公宛入口で仕切り直しの記念撮影をする事にして、改めて栃木へ向けて出発する。さすがに、朝の都心は渋滞も無く流れが非常にスムーズ。

 皇居前から中央通りを経て上野のバイク街を通り、後はひたすら国道4号線を北上する。結構信号ごとに引っ掛かるものの、相変わらず流れはスムーズ。草加市付近で上り車線は混みだしたが、相変わらず下りは快調。何故か、夜が明けるにつれて寒くなって行く事以外は。

悲惨な犠牲者宅前ではしゃぐ我ら
悲惨な犠牲者宅前ではしゃぐ我ら

 埼玉県に入り春日部市に差し掛かる頃になると、夜はすっかり明けたものの寒さは尋常では無く、放射冷却現象によりかなり冷え込みが厳しくなってきている様子。もはや限界に達した我らはコンビニを発見すべく注視に努めるが、無情にも新国道4号線沿いにはコンビニはおろか店が全く無い。

 やむを得ず、利根川を渡る直前に県道へと逸れ、発見したコンビニで暖をとる事にした。ここである提案が持ち上がる。実習先の渡辺酒造には、到着時刻はお昼過ぎと連絡してある。だが現在時刻はまだ7:00。この余った時間を有意義に過ごすべく、近くの古河市からはるばる学校へ通っている同級生の某氏を襲撃する事にした。

 私は頭の片隅に「確か彼はバイト夜勤明けでは......」との記憶があった様な気がしたが、Tは携帯電話に電話を強行。最初の1回目は留守番電話になってしまったものの、2回目で某氏は目を覚まして電話に出てくれた。「これから行っても良い〜?もう近くにいるんだけど......」と無理を吐く我々に対し、某氏は快く承諾してくれた。だが、内心濃硫酸に水を注ぎいれた状態だった事は間違いあるまい。

 目標を某氏の自宅に定めた我々は、国道4号線にて古河市街地を抜けていく。東北本線の陸橋を超えると、予定合流地点に某氏を発見! いささか投げ槍な言動が、我々は招かれざる客である事を痛感させられる。「寒かったよ〜」とわめき散らす我々に、某氏はご近所への配慮に欠けると叱責しながら、自宅の前へと案内してくれた。

 某氏の自宅前に到着するが、我々を中へ案内してくれそうな気配は感じられない。明らかに「俺は早く寝たいんだ、おめぇら早く帰れよ」というオーラを放っている。「ほほ〜、ここがXXXの自宅ですか」としばらく談笑し、記念撮影を敢行するが、朝も早いのでこの辺で失礼する事にした。あぁ面白かった。ごめんなさい。
デニーズで時間潰し
デニーズで時間潰し

 某氏宅を後にし、あまり時間潰しにならなかった事に気が付いた我々は、某氏に教えてもらった近くのデニーズに入り、朝食兼長い食休みをとる事にした。席に着くなり、幾重にも着込んだ上着を脱ぎ捨てる我々に、店員さんは笑いをこらえているのが分かる。コーヒー飲み放題なので、2時間あまり有意義な談笑をさせて頂いた。10:30頃ようやく腰を上げると、やわらかな陽射しが我々を迎えてくれた。

 順調に国道4号線を北上し、県都宇都宮市をパスしていつしか矢板市に差し掛かっていた。丁度昼時なのでコンビニに入り、お昼を食べると同時に予想到着時刻の電話をいれる。ここまで来れば、オウムで有名になってしまった大田原市を挟んですぐの距離にある。だが、国道4号線を外れて国道461号線を進むと、気のせいか段々と街がさびれてくる様な印象を受ける。

 「気のせいさ」と会話を交わしつつも、心の奥底では「コンビニはあるのだろうか?」という不安が次第に増幅されて行く。やがて、黒羽町市街地にさしかかると「落ち着いた街だね......」という言葉に印象を強制変換する。だが、目的地はさらに山へ向かって9km進まねばならない。進むに連れて、より一層のどかさを醸し出して行く風景。小さな峠を越え、住所に記されていた須佐木集落が見えてきた。中心部にあったガソリンスタンドで給油をし、ついでに渡辺酒造の場所を聞いてみる。

 「あーそれならね、そこを曲がってOXOXOXOXOX......」教わったとおりに進むと、やがてそれらしき煙突が見えてきた。前を通る道は国道461号線だが、センターライン無し1.5車線。門をくぐってバイクを止めると、従業員の方がわらわらと出てきた。「よ〜この寒いのにバイクで来たね」を連発。そりゃ、こんな暴挙をするのは後先我々だけだろう。TのCBは「これ何cc??」の質問攻めに遭って難儀している。あの〜、私のBROSは?

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