サイドバッグの作り方 (54L容)

完成品

完全防水 制作費 5,502円(税込み)

必修項目 ミシンの使い方

 「サイドバッグが欲しい......」これは、古からの私の願いでした。その訳は、私のNS50F-->VT250SPADA-->BROSというバイク遍歴に由来します。いずれのバイクもタンデムシートが小振りで荷物が積み難く、「収納スペース」とは本格的に遠出をする様になったSPADA時代より無縁の生活でした。しかし、市販のサイドバッグは高い〜!! ある程度の容量を追求すれば、どうしても15,000〜20,000円の出費を強いられてしまいます。

 そんな訳で、中々私はサイドバッグの購入には踏み切れず、荷物の積載にはホームセンターで購入したコンテナを用い、更に上部へ荷物を積み上げてロングツーリングへと出かけていました。ただこのスタイル、上へ上へと荷物を積み上げる為、後部からみるとライダーの頭が見えません。おまけに、周りから「コーナーでビルがバンクしてるみたい」と言われる始末。慣れてしまえば操作性には問題無いものの、荷物を積むのに要する時間は、周囲に比べて余計に必要でした。

 そんな折、私はkoh1さんのページを見て衝撃を受けます。なんと、市販のクーラーバッグを利用して、サイドバッグとして使っておられたのです。しかも費用は約3,300円! 早速、ホームセンターへクーラーバッグを探しに行ったのですが、時は既に夏の終わり。季節物の商品は売り場から撤収されており、納得の行くものは有りません。

 ところがある日、何気なく釣り具の上州屋へ寄ってみると、条件を満たした物が見つかりました。釣り用のバケツです。私の考えていたマウント方法に都合の良い構造、元々内部に水を入れて魚を運搬する為完璧な防水構造と、結構理想的な逸品です。店内中を探し回った結果、1個1,680円の商品を2個購入し、早速制作に取り組む事にしました。

購入した釣り用バケツ  釣り具の上州屋で買ってきた、釣り用の「フタ付き角バケツ」です。サイズは400mmX270mmX250mmで、1つ約27リットル,左右では合計約54リットルの容積が有ります。本来は中に水を入れて魚を持ち運ぶ為の物らしい? ので、もちろん防水性には優れています。ただ、結露には少し注意する必要があるかもしれませんが。税抜きで1個1,680円でした。

 収納時はペッタンコに折りたためますが、反面中が空っぽの時は、いまいちしゃんと自立しません。中に適当に物が入る事で自立します。あと、私のフルフェイスヘルメットがすっぽり入りました。

購入した釣り用バケツ  本体を購入したら、次はブツをバイクへ固定するパーツを買わなければなりません。例によって、手芸屋さんへと突入。私が購入したのは、25mm幅の綿テープ(平織り紐)約6m、綿テープ用接続バックル5個、余分なテープをまとめるパーツ4個でした。合計1,880円でした。これらのパーツは、ケースバイケースで使いやすい様に組み合わせるのが良いでしょう。

 これらのパーツは、例によって手芸センター「トーカイ」などの手芸用品店などで入手できます。

ミシンでテープを縫う  必要な物を揃えたら、早速制作に取り掛かります。今回は、一般的な市販サイドバッグで採用されている、タンデムシートにバックルを取り付けたベースを巻き付け、そこへバッグを固定する方式を採用します。

 綿テープへバックルを取り付けるには、ミシンを利用して縫い付けます。手縫いでも不可能ではありませんが、縫い付けるテープは厚みがある為、針を通すのにパワーを要します。また、強度的にもミシンの方が有利です。

 左に見えるのは私の母ですが、気にしないでください。(^^;

バッグへのバックル取り付け  最初に、バケツの手提げ紐を固定している部分へ、ベースへ接続する綿テープとバックルのメス側を取り付けます。バケツ側へは、綿テープを3重に折りミシンで縫い付け、基部より抜けない様にしました。バックルへは綿テープを通し、折り返して同様にミシンで縫い付けます。

 但し使用するミシンによっては、テープ長が短いので縫い難い場合があります。その場合は、手縫いで強度を稼ぐ為に、返し縫いで縫い付けます。

ベース取り付け  次に、バッグ部をシート側へと固定するベースを作ります。綿テープを適度な長さに現物合わせして切断し、バックを固定するバックルのメス側を2個綿テープへ通して、両端に別のバックル1組を縫い付けます。

 このベースを2本作成し、画像の様にシートへと巻き付けて、環になる様にベース両端のバックルを結合させます。この状態でバック部固定用バックルのメス側2個をシート両端部に移動させ、ベースの長さをシートにフィットする様に調節すれば、マウント部が完成します。なお、画像ではベース両端の結合にバックルを用いておらず、間違えて購入したパーツを無理矢理使用していますが、絶対にバックルを使った方が便利です。

バッグ連結部  ベースをシートへ取り付ければ、取り敢えずバッグ部は車体へと固定できます。ただしこの状態では、バッグ部は片側だけで支持されており、全体がホイール方向の内側へと垂れ下がってしまいます。実際荷物を入れた時、これではかなりの負担が掛かってしまうので、左右のバッグに付いている手提げを利用して、もう片側同士を綿テープで連結し、バッグが垂れ下がらない様に釣り合わせます。

 画像の様な連結部を、ベース部と同様の手順で作成します。ただ、タンデムシート部に別の荷物を積載した場合も考慮して、荷物を迂回させる分の長さをとった方が良いでしょう。また、手提げ部の強度に不安がある場合は、バッグ反対側のベース接続部と同様の2箇所に、連結部との接続ができる仕組みを設け、2箇所で釣り合わせると完璧でしょう。

ミシン使用の注意  今回はミシンを多用しますが、注意点が1つあります。綿テープ自体の厚みが大きいので、重ねて縫い合わせる場合などに、ミシンの針が曲がりやすいのです。調子に乗って、縫うスピードを上げなければ大丈夫ですが、最終的には作業する人のセンスが問われる様です。私は1回曲げてしまいましたが、強引にペンチで矯正しました。(^^;

 また、くれぐれも爪に穴を空けない様御注意を......

バッグ連結部  で、バイクへ取り付けるとこんな感じになります。長野の渋谷??と呼ばれる千歳町界隈へもこの状態で出かけてみましたが、予想に反して振り返る人はいませんでした。もし、奇異の視線を浴びるのならば、サイドバッグの存在を知っているバイク関係者か、釣り関係の人々だけでしょう。

 しかし、どうしてこの釣り用角バケツって、蛍光色の派手な色彩が多いのでしょうか。私、これでも結構地味な奴を選んだんですけど......。このサイドバッグ作成に必要なものは手芸用品店に入る勇気と、バイク乗りの価値観から解脱する事です。(^^;

積載状態  プラスチックコンテナと組み合わせて、BROSへ実際に搭載してみました。サイドバッグ,コンテナ共に荷物満載+コンテナ上に約10kgのワインの木箱という状態で約250km走りましたが、走行になんら支障はありませんでした。荷はとても安定していて、荷崩れの心配とは無縁だった事をご報告しましょう。

必修項目 ミシンの使い方

自作サイドバッグリンク
koh1さんのサイドバッグ私が自作サイドバッグを作るきっかけになったkoh1さんのページ。クーラーボックスを流用したサイドバッグです。

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