ミシンの使い方
ここでは、サイドバッグを作る時にあると便利なミシンの使い方を、簡単に解説します。どうせバイクの整備も自分で行うのなら、そしてワンオフパーツも自分で削り出せるのならば、この機会に使い方を会得して自分で縫ってみましょう。でも、解らない部分は周囲の師匠へ素直に教えを請う方が、なにかと得策です。なにより、私自身もミシンを扱ったのは小学校家庭科の授業以来でしたから。(^^;
あと、ミシンはキャブレターに勝るとも劣らない精密部品です。取り扱いは丁寧、かつ怪我の無いようにしましょう。また、この文章中の用語,手順は間違っている可能性も有るのであしからず。縫う直前までは、絶対に電源を切って準備して下さい。危険です。
今回参考にするのは、私の母親が所有する20年前の一品。時代の差は有れども、基本的な構造は今も昔も変わらないと思います。
(1)の部分は糸巻きホルダー。(2)の部分がミシンの主役、針がマウントされる部分です。(3)の操作パネルでは、縫い方を設定します。
これが、糸巻きから針へと至る糸のルートです。糸は、糸巻きから途中3箇所のフックを経由して、ミシン稼働中は上下へと動くアーム先端のフックを通ります。(画像では糸が折り返している箇所)
アームを通過した後は、針がマウントされる付近のフックを経由し、いよいよ針穴を通って、布地を押さえつけるスリッパーの中央を通って、ミシンの奥方向へと伸ばされ終点となります。
縫うスピードは、このフットペダルでコントロールします。車のアクセルと同様に、踏み込む程縫うスピードはアップします。慣れない内は机にミシンを置き、椅子に腰掛けながら作業を行わないとペダルを上手く調節出来ません。よって、私の様に立て膝でペダルを踏むのはテクニックが必要です? (^^;
通常の手縫いでは、1本の針と糸を使います。ですがミシンの場合、いままで解説した糸巻きから針へと至る上糸の他に、もう1本下糸を用いて、2本の糸で縫います。下糸は、針下部のボックス内に専用リール(ボビン)に巻かれて収納されます。(米印部) 下糸が欠けると、当然布は縫えません。
この下糸、当然ボビンに巻いてある状態で売られている......訳ではありません。下糸が無くなったら、ミシンの所定部分にボビンをセットして糸を掛け糸巻きモードにしてペダルを踏むと、もの凄い勢いでボビンに糸がキチンと巻かれます。
仮に手作業で糸を巻いたとしても、ボビンにキチンと糸が巻かれていなければミシンは停止するか壊れます。糸巻きのスタイルはミシンによって異なるかもしれないので、詳しい事はは有識者に伺って下さい。
糸を巻いたボビンをボックスに収め、糸巻きから前述の経路を辿らせた糸を針へと通します。糸は針の手前から奥へと通し、スリッパー中央の切り欠きを通してミシンの奥へと5cm位伸ばします。
この状態でボディ右側にある手動手回しダイアルを何回か回すと、あら不思議、下糸が上糸に引っ掛かって顔を出すので、上糸同様にミシン奥へと伸ばしておきます。これで、取り敢えず準備は完了です。ここでは特に、絶対に電源を切って作業して下さい。危険です。
最後に、操作パネルを設定します。最近のミシンはアナログチックなパネルではありませんが、設定する項目は一緒です。(1)では、縫い目のパターンを設定します。ここは、飾り縫いでは無く標準的な物に設定します。(2)には、縫うスピードを遅くする「低速」ボタン等があります。今回縫う綿テープは厚みがあって針が折れ易いので、ゆっくりと縫えるこのモードは重要です。(3)は「返し縫い」ボタン。縫い終わりの終端部まで縫ったら、このボタンを押しながら縫うと端部を再び縫い、強度が向上します。目立つ場所にある筈です。
その他の設定については、だいたいデフォルトで良いと思います。一応、普段使っている方に確認してください。
さて、実際に縫ってみましょう。今回はサンプルとして、手元にあった紙のレシートを縫っています。一番最初は、いらない物で試し縫いをするのが良いでしょう。
まず電源を入れ、もし布地を固定するスリッパーが降りていたら、レバーを押し上げてスリッパーを上昇させます。布の縫い始めたい場所に針を合わせ、手動ダイアルを回して針を布地へと貫通させます。
次に、縫いたい方向を調節してから、レバーを下げてスリッパーを下ろし、布地を固定させます。上糸と下糸が、ミシン奥方向へと伸びている事を確認します。
あとは、両手で布地を支えながら、ゆっくりとペダルを踏めばミシンは縫い始めます。縫っている最中は、布が変な方向へと曲がって行かない様、手で調節してガイドしてやって下さい。
途中で縫う角度を変える場合は、ペダルを離して針を止めた後、手動ダイアルを回して針を布へ降ろし、その状態でスリッパーを上げて布を回転させ、スリッパーを降ろして再び縫い始めます。布の終端部では、「返し縫い」ボタンを押しながら縫って、返し縫いをすると強度が向上します。
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