タペット調整 その2


ロッカーアームとアジャストスクリュ  向かって左側にIN(吸気)のアジャストスクリュが2つ、右側にEX(排気)のアジャストスクリュが1つあるのが分かるでしょうか。これらを調節する訳です。

タイミングホールキャップを外す  ヘッドカバーが外れたら、次にクランクケース左側にあるタイミングホールのキャップを六角レンチで外します。

クランクシャフトホールキャップを外す  次に、直下にあるクランクシャフトのホールキャップを同様に外します。尚、結構大きめの六角レンチが必要です。そうそう緩めたりする物でも無いので、プラスチックハンマー等でショックを与えながら、ナメない様に緩めます。

クランクを回す  キャップを外すとクランクシャフトの端が見えるので、以後ここに14mmか17mmのソケット(確かどちらか)を差し込んで、クランクを手動で回せる様になります。といっても、人間の力では圧縮行程を克服するのは困難なので、圧縮が抜ける様に前後シリンダーのプラグを1本づつ外します。

 タペットを調整するには、カムがロッカーアームを押していない状況にする為、タイミングホールを覗きながらクランクを手動で回し、リヤシリンダーを調整するのなら「RT」マークをタイミングホール上部の合わせ溝に、フロントシリンダーならば「FT」マークに合わせます。位置を合わせた後カムを確認し、もしロッカーアームを押していたら、もう360度回転させて再び合わせます。

ロックナットを緩める  さて、いよいよタペットの調整です。まず、現在のバルブクリアランスは規定値よりも広いのか? それとも狭いのか? をシックネスゲージを挿して確認します。ゲージの手応えは、キツ過ぎず適度な抵抗がある程度が正解とされている様ですが、初めてではまず分かりません。0位置が正確なノギスなどを持っていれば、ゲージをノギスに挿して間隔を捉えるなどの方法もあるかもしれません。調整が必要ならば、10mmのメガネレンチでロックナットを緩めます。

クリアランスを調整する  ロックナットを僅かに緩めたら、メガネレンチを掛けたまま、指やプライヤー等で四角いアジャストスクリュを回し、その状態でロックナットを締めてクリアランスを調整します。ロックナットを締める時、アジャストスクリュが共回りしてしまう事があるので、微妙な感覚で位置を保持します。こんな時、専用工具があれば楽なのですが、専用工具は発注してから入荷までが遅いので待っていられません。

 クリアランスは、空き過ぎよりもむしろ狭すぎの方が、バルブの密着度が薄れてエンジンの動作に悪影響を与える傾向がある様です。

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