タペット調整
私のBROSでタペット音が気になり始めたのは、確か走行距離4万kmを超えようとした辺りからでした。その時BROSを見てもらったバイク屋さんでは「調整はもっとガチャガチャいい始めてからで良いよ」との事だったので、以後音量も増える事無くそのままの状態が続いていました。ところが走行距離8万kmを超えると、オーバークール気味だった事によるカーボン堆積で、BROSはアイドリングが不安定な状態に。「もしかしたら......」との望みを掛け、やれる事は全て試した中で、作業の一環としてタペット調整を実施しました。
尚、タペット調整は必ずエンジンが冷えている冷間時に行って下さい。暖まっていると、金属の膨張によりクリアランスが指定値より狂ってしまいます。又、ソケットレンチセットとユニバーサルジョイント、シックネスゲージが必須工具となります。文中ではガスケットやパッキンを新品に交換していませんが、出来る事なら新品に交換した方が万全です。
タペット調整には、取り敢えずロッカーアームとタペット間の間隔を測定する「シックネスゲージ」が必要です。BROSで指定されているクリアランスは「IN=0.15mm, EX=0.20mm」ですので、この間隔が測定できる物を選択します。尚、ゲージにはインチ表示とミリ表示がありますが、当然用意するのはミリ表示の物です。全国展開しているツールショップのSTRAIGHTで310円でした。
更にタペット調整に必要な工具として「タペットアジャストレンチ」が必要でしたが、上記と同じくSTRAIGHTで購入したブツ(950円)は、結果的にBROSには合いませんでした。アジャストスクリュがレンチの穴より大きかったのが原因でしたが、スクリュは過大なトルクを掛けて回すものでは無い為、後でレンチが無くても一応作業に支障が無かった事が判明しました。ちなみに、HONDAからも専用工具としてタペットアジャストレンチが発売されています。
さて、タペット調整をするにはシリンダーヘッドのカバーを外す必要があります。となると、そこに行き着く迄に燃料タンクとエアクリナーボックスが邪魔となるので、これらをサクッと外しましょう。エアクリーナーボックスを取り外せば、露出したリヤのシリンダーヘッドカバーとご対面できる筈です。刺さっているプラグキャップも抜いてしまいます。
それではまず、作業的に難易度の低いリヤ側から作業を始めます。シリンダーヘッドのカバーを外す為に、2本あるボルトを緩めます。ボルトの下にはワッシャーとラバーパッキンがありますが、無くさない様に保管しておきます。万が一カチコチに固まってヒビ割れ等が見られた場合は、今後の為にも交換を考えた方が良いでしょう。
ボルトを取り外したら、プラスチックハンマー等でカバーを軽く叩いてやります。すると、結構簡単にカバーが「パカッ」と横へずれる筈です。手応えがあったらおもむろにカバーを取り外します。
見事、ロッカーアームやカムが露出しました。こういったメカ的な部分と対面すると、なんだかワクワクしてきますね。
次へ
BROSをお手入れへ