フォークオーバーホール
いつの間にか、走行距離68,000kmを経過した私のBROS。フォークオイルの滲みなどは確認されていませんでしたが、そろそろいい加減オイルシールを交換せねば......と常々思っていたので、フォーク内部を全部バラして消耗品を交換する事にしました。
ところが、数々の失敗に遭遇して結局作業終了迄に3日を要してしまいました。初めてで不慣れな事もありましたが、私が今までに体験した整備の中で最も大変な項目でした。恐らく、11年目にして初めての分解と思われる為、フォークピストンを固定するソケットボルトが固着していたり、オイルシールの打ち込みに失敗したり......。
ともあれ、ダストシールをめくって初めてオイルシールと御対面した時には、その劣化具合に「交換して良かった」と本当に感じました。いくらオイルが滲んでいなかったとは言え......。
フォークを取り外す迄やオイルを排出する段は、フォークオイル交換を参照して下さい。
オイルを排出したら、一旦スプリングを元へ戻してトップキャップを仮締めし、スプリングのテンションが掛かった状態でアウターチューブの底部にあるソケットボルトを緩めて取り外します。
しかしこのボルト、年月が経過していると固着してしまい、チューブ内部にあるピストンが共回りしてしまって緩めるのが困難になってしまいます。その場合、フォーク内部からピストンを固定する手段を講じない限り、緩める事はほぼ不可能です。
次に、ダストシールを外します。ダストシールはアウターチューブに差し込まれているだけなので、マイナスドライバー等でこじれば簡単に外れます。
オイルシールとの御対面です。オイルシール抜け止めのクリップを取り外し、インナーチューブをフルボトムの状態から何度も引き抜き、オイルシールとその下のスライダブッシュ(スライドメタル)に衝撃を与える事で、この2つがアウターチューブから外れ、同時にインナーチューブも分離します。
取り外したオイルシールです。ちなみに、走行68,000km&11年モノ。見事に劣化し放題で、抜け止めクリップの錆が上面へコーティングされ、ゴムも劣化で裂けてきています。オイルをシールするリップ部も、なんとかギリギリ仕事をしている......といった印象でした。
ここで、パーツ全てがバラバラに分解できる状態になります。これだけのパーツが内部に組み込まれていました。ちなみに、この時はWPのスプリングを装備している為、純正スプリングと組み合わせるカラーは、この中には含まれていません。
全てのパーツをパーツクリーナーで洗浄しました。特に、スラッジが溜まりやすいアウターチューブ内部や、フォークピストンは念入りに。今回私は速乾式クリーナーを使用しましたが、奥まった場所のスラッジがやや除去しにくかった為、液体パーツクリーナーで濯ぐ方法も有効かもと感じました。
ちなみに、奥のスプリングはWP製、手前は純正のスプリングです。フォークピストン下部には、ボルト締結の際に塗られていたネジロック剤のカスが付着している事もあるので、念入りに洗浄します。
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