自作ノロジー
ノロジーホットワイヤー、その魅力的な名前は時折雑誌のインプレッションに登場し、多くのテスターが効果を感じ取っているプラグコードです。しかし問題はその価格。1本7,500円、4本必要なBROSの場合は3万円の投資となり、私にはとても手の届く存在ではありませんでした。しかし、欲望のままにネットサーフィンをしていると、世の中には自作ノロジーを作っている方が結構いる様で、かなり少ない投資で偽者を作る事が出来そうです。という訳で、早速作ってみる事にしました。
ここで、私もよく知らないノロジーホットワイヤーの構造を簡単に。このプラグコードは、コード外周にシールド線が覆い被されており、このシールド線によって放電時にコンデンサ効果が起こり、着火力に優れた強力な火花が生まれるそうです......。要するに、通常はある程度(と言っても一瞬ですが)の時間を掛けて流れる電流によって起こるスパークを、ダムの様に溜め込んでから一気に放電する事で強力なスパークを発生させ、混合気を完全燃焼させるそうな。
従ってスパークは強くなるけど、放電時間は短くなるらしいです。弱いスパークでダラダラ放電するよりも、強力な火花で素早く燃焼させてしまおう......という意趣なのでしょうか。BROSはトランジスタ点火ですが、2サイクルに採用例の多いCDI点火的な性格になるような気がします。このどちらが優れているかは、状況によって様々な意見がある様です。尚、私にはどうしてコンデンサ効果がシールド線を巻くことによって発生するのか分かりません。まぁ、細かい事は気にしないっと。
今回新たに購入した材料は、テレビ用VHF同軸ケーブル, 丸型圧着端子, アース用電線の3点です。これに、元々有った絶縁ビニールテープの余りを加えて、購入総額は1,000円掛かりませんでした。絶縁テープは、プラグコードに被せたシールド線の絶縁用です。熱収縮チューブが有ればベストですが、今回は見合ったサイズが入手できなかったので、絶縁テープでの代用としました。
画像は同軸ケーブルの断面ですが、皮膜と中心部の銅線部分は今回使いません。間にあるシールド線だけ抜き出して使用します。
同軸ケーブルの皮膜をシールド線を傷つけないように剥き、後はシールド線と中心部をつまんで引っ張るだけで分離します。大概の場合、シールド線よりもプラグコードの径が太いと思われますが、網状の同軸ケーブルは伸縮性があるので、そこそこの違いなら問題無いでしょう。
さて、いよいよプラグコードとイグニッションコイルを取り外す訳ですが、BROSの場合イグニッションコイルが凄まじい場所にあるので、ここからは大仕事になります。まずフロント側からですが、邪魔になる燃料タンク, エアクリーナーボックス, キャブレターは根こそぎ撤去。ラジエータ本体, ラジエータキャップ部分も固定ボルトを外して移動させ、コイルを固定するボルトを緩める事が出来ます。
リヤ側のコイルですが、スイングアームピポットの内側という無茶な位置にあります。マフラー, ステップ, 思い切ってタイヤも外してしまった方が、後々楽になると思います。ロッドの先に、コイルを固定しているボルト2本があるのです。
この他に、リヤ側のプラグコードは途中で2本に束ねて固定されているので、この箇所でも1本ずつに分離させて、ようやくコード一式が外れます。
取り外したフロント側の一式です。このプラグコードの外周にシールド線を被せる訳ですが、カムチェーン側のプラグコードは極めて短いです。電流の損失防止という観点からは好ましい事ですが、今回の加工においては効果の程が心配になる所ではあります。
シリンダーヘッドに接近する部分には、熱対策の為かプラグコードに一枚皮膜が被さっているので、これを剥いでしまいます。コード本体を傷つけぬ様、注意しながらカッターで切れ目を入れて取り除きました。
プラグキャップとプラグコードを一旦分離させ、シールド線をプラグコードに被せます。あまりにもシールド線をプラグキャップ側に接近させると、リークする恐れが有るらしいので、プラグキャップ側から5cm位の地点迄としておきました。シールド線のイグニッションコイル側には、アースコードを半田付けで接着しますが、私の腕では汚い仕上がりなので画像は無しです。(^^;
そして全体を絶縁テープで巻きます。なるべく、対候性に優れた物を使うのが良いと思われます。アース線は、ボディーアースする地点迄の距離を残してカットし、丸型端子を圧着します。
後は車体へ点火系一式を戻し、取り外したパーツ群を元通りにして、エンジン始動チェックをして正常であれば完了です。アースコードのフレーム側取り付け場所ですが、私はバッテリーカバーを固定しているボルト2本を利用しました。もちろん、そこから更にバッテリーマイナス端子までアースコードを増設してあります。
さて、効果の程なのですが、アクセル急開時やアクセル低〜中開度のトルクが増加している印象はあります。ただし、あくまで私個人の官能評価による物であって、具体的なデータなどの裏づけは一切ありません。ただ言える事は、悪くはなってないという事です。オィ
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