
BROSも生産開始から10年以上、最終型でも6年以上は経過している訳で、89年製である私のBROSもプラグコードの劣化が気になってきました。一応走行には差し支えない火花が得られていましたが、カチコチに固まったプラグコードは精神的に良いとは言えません。そこで、プラグコードの交換に踏み切った訳ですが、純正と社外品の選択肢があります。今回はたまたま「SpritFire」のプラグコードがセール対象品だったので、SpritFireを選択しました。これは、私のSpritFire信仰が具現化したものでありますが、選択肢は色々とあります。もちろん純正と違って、すんなり装着できない部分もありますが......。
社外品を購入する場合、「BROS対応」と表示されているパッケージはあまり見かけません。従って、BROSに装着できそうな形状の物を自分で選択する事になります。純正のプラグキャップを見て頂ければ良いのですが、BROSに必要なのは180度ストレートが2本、そして90度タイプが2本となります。本来純正のカムチェーン反対側(取り外し易い方)は90度タイプではありませんが、SpritFireラインナップにある102度タイプでは背が高すぎる予感がして、私は90度タイプを選んでいます。この場合、フロントシリンダー部の装着がやや苦しいですが、問題なく使用できました。
装着にあたっては、イグニッションコイルを位置を確認しければなりません。と言っても、BROSの場合容易に視認できる位置では無く、フロント分は燃料タンク先端の下部に、リア分は右側ステップ付近のピポットプレート内側にあります。はっきり言って、これでもか! とばかりの脱着が面倒な場所にあるのです。コイル脱着には、まずその周辺にある障害物を取り外す事から始まります。
まずはフロントバンクのイグニッションコイル取り外しから。邪魔になる燃料タンク、エアクリーナーボックスを取り去り、ラジエーターのキャップとサーモスタット部を固定しているボルトを外し、横へとずらします。作業に際しては、ユニバーサルジョイントガ有ると非常に便利です。というか、ほぼ必需品です。画像には赤いコードが見えますが、これは私が取り付けたアースケーブルですので、純正状態では存在しません。効果の程は、今一つ??なのですが......。
点火ユニットからコイルへ至る2本のコードを取り外し、コイルの上下を固定しているボルトを緩めます。下側のボルトは、スロットルワイヤー等のガイドステーを固定する役割も兼ねています。見るからに、後々の復元が困難そうな場所ですね。これらを外し終えれば、コイルはプラグコードごと取り外せます。
取り外したイグニッションコイルです。コードを触ると、曲げるのも困難な位カチカチに硬化していました。コードは、取り付け部のキャップを緩めれば外れます。コイル取り付け部の金属部分が少々錆びていましたが、ここにはマイナスの電流がフレームから流れるので、紙ヤスリで錆を落としておきます。
コイルからコードを取り外し、社外品コードを同等の長さにカットします。短すぎるのも問題ですが、長めに切断してもプラグ回りのスペースが少ない為、かえってプラグキャップの脱着が困難になる可能性もありますので、カットは気持ち長めで行いました。もし、純正のコードに交換するのならば、プラグキャップ側もコードがネジ込んであるので、捻って取り外します。
さて、いよいよコイルにコードを装着したい所ですが、純正のコードよりSpritFireのコードは径が太い為、そのままでは装着できません。パッケージには純正のコードを介して接続させる為のジョイントが付属していますが、折角コードを新調するのに旧品を混ぜるのは気の進まないところ。なので、コードのシリコン内部絶縁層へ達しない程度に、外側を被う皮膜をカッターで削り取る事にしました。慎重かつ大胆に、結構な厚さを削ります。