オフ車ライト装着(1)

一応着けてはみたものの......

 それは、何気なく弟とラフ&ロード川崎店へ行った事から始まりました。無くて不便だったワイヤーインジェクターをいい加減に買う為に訪れたのですが、なかなか見つからずに店内をウロウロしていた時、3階のオフ車コーナーで余計な物を発見してしまいました。

 「おぉー、これいいじゃん。うん、うん、これ買おっと!!」私が手にとってしまったのは、イタリア製と見られるオフ車向けの2眼ヘッドライトマスク。傍らには、止めるべきか困惑する弟が。以前から「VFR400Zみたいに2眼にしたいな〜」と考えていた私にとって、この一風変わった風貌は、かなりの衝撃を与えてしまったのです。値札を見ると\12,800、なんとかギリギリ許容できる出費です。結局、レジを済ませてしまいました。弟曰く「止めるべきだったかな......」

 しかし、買ってしまったものはもう遅い。私には前進あるのみでした。結局実用面で難有りともつゆ知らず......。

現物  現物は、35W2連装でバルブ内部にはフィラメントは1つで、右側のバルブがMIDレンジ、左側のバルブがWIDEレンジとなっており、バルブからの配線は単純な+,-のみです。付属のステーはフォークにラバーバンドで固定するタイプの物で、倒立フォークにも対応している為、BROSのフォークでは結構緩いです。

 装着に当たっての当面の問題は、何しろライト周りがコンパクトなオフ車向けの製品なので、張り出したメーターケースをどう避けるか、そしてBROSのライトに内蔵された大量のハーネスをどう処理するか、の2点となりました。

ノーマル配線解析  まず、ノーマルヘッドライトの配線を解析する事にしました。その結果、バルブは通常のH4タイプなので、バルブ側の端子はHi,Low,マイナスの3つが存在します。また、サービスマニュアルでは、マイナスの配線はそのまま他の電気機器のマイナスと合流して、フレームへとアースされている事になっています。
 ところが、バルブを出たマイナスは一旦2本に分岐し、途中でプラス側のHi&Low切り替えディマスイッチと同期したスイッチを経て、再び合流して本線へと至っている様なのです。事実、この2つのマイナス配線を組替えた場合、ライトはHi,Low共に点灯しませんでした。

Lowポジションでも両方点灯してしまう  これを踏まえて、既存のHi&Low切り替えディマスイッチを生かし、LowポジションではMidのみ点灯、そしてHiポジションではMid,Wide両方を点灯させる事にしました。よって、HiポジションにおいてもMid側バルブを点灯させる為に、WideとMidのマイナス配線間に、スイッチを回避するブリッジを設置。同様にプラス側にもブリッジを作りました。

 しかし、このままではLowポジションにおいてもWide側が点灯してしまいます。

ダイオード追加  そこで、プラス側のブリッジにダイオードを1つ追加する事にしました。ダイオードとは、電流を1方向(プラスからマイナス)にしか通さず、逆方向への流れを遮断する素子です。ハードディスクのアクセスランプに用いられる「発光ダイオード」も、この一種になります。

 これで、ディマスイッチをLowポジションにしてもダイオードによってWideへの流れが遮断され、Mid側のみが点灯し、Hiポジションにすると両方が点灯する事になります。

ダイオード  これがダイオードです。何年か前に別の用途で必要になって、秋葉原で購入した余りを使用しました。1本数十円単位で購入できます。許容電流の上限によって種類がありますが、見分け方は忘れました(^^;。今回は約3A程の電流が流れる予定なので、これより余裕があればOKとなります。白い帯のある方向からは電流は流れない構造になっています。

 今回は他に半導体等は使用しないので、プリント基板へのはんだづけは行わず、ダイオードの足をギボシに巻きつけ、ギボシ用のカバーを被せる事で組み込む事にしました。

切断し、キボシを圧着したコネクタ部  それでは、実際の加工へと移ります。まず、ライトへの配線を加工するのですが、万が一のとき簡単に元へと戻せる様、切断したコネクタ側と車体側の配線にギボシ端子を圧着し、元の状態への復帰を容易にします。

 ライトへと伸びている配線はこの4本です。内訳は、(1)緑=Lowアース,(2)緑=Hiアース,(3)白=Lowプラス,(4)青=Hiプラス,(5)青=Hiインジゲーターランプ用プラスで、元々圧着されている(5)以外に、今回ギボシ端子を圧着しています。

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