BROS Product-Twoインプレ
ここでは作者自身がBROS P-Two(400cc)に乗ってて勝手に思った事をインプレとして掲載するものです。あくまで作者自身の感性によるので、あなたがBROSを走らせてもこうなるとは限りません。御注意を。
エンジン 車体回り 操作・電装系
街乗り ワインディング 遠乗り 高速道路
第一印象 




な、何故ネイキッドにこのフレームとプロアーム?? 普通の価値観からすると「変」。でも、そんな事を気にしていてはBROSオーナーにはなれないのである。むしろ、このスタイルに惚れ込むべし。
取り回し 




乾燥重量は164kg。400ccとしては標準的。位置が低いセパレートハンドルは、身長が低くても、バーハンドルより押し歩きの際に車体を支え易い。ただ、ハンドルをフルロックさせると、ハンドルとタンクの間がやや窮屈。
足つき 




身長173cmの私の場合、両足かかとベッタリで少々膝が曲がる程度。シート高は決して高い訳でも無く、低すぎるという事でも無い。標準的な高さ。
始動性 




良好。チョークはほとんど必要無い(むしろ、私のBROSはチョークを使うと止まる(^^;)。毎日エンジンを掛けていれば、ほぼセル一発で始動する。長時間放置していても、某Kawasaki製バイク程始動は困難では無い。
エンジン
低回転域(〜2,500rpm) 




ギクシャク感が多く、四気筒のように滑らかとは言い難い。渋滞時にノロノロ進むには、クラッチを併用しないとアクセル開閉のたびに大変。ツインならではの振動はほとんど無く、「ドコドコ感」を期待していると裏切られるかも。パルス感は、僅かな振動、排気音から感じられる。
1〜3速なら、2,000rpmから実用可能。4〜5速では2,500rpmから使える。だが、アクセル操作をラフに行うと、最悪ストールする時も。アクセルワークには結構繊細さが必要。
中回転域(〜5,000rpm) 




一般道巡航時に使用する、2500〜3800rpmの回転域が含まれる、このエンジンの主な常用回転域。アクセル全閉から急開すると、レスポンス良くそれなりに加速してくれる。但し、吹け上がりは2次曲線的では無い。常に排気音からパルスが感じられるので、長距離巡航時でも退屈せず、必要以上に飛ばす欲求にかられる事も無い。山間部などでは、4,000rpm〜5,000rpmを使用すると良いかも。
高回転域(〜9500rpm) 




峠道以外ではあまり使わない回転域。まあそれなりのパワーはあるけど、吹け上がりが少し遅め。一応7000rpm近辺がピーク。燃費は極悪。
ブロスは5速ミッションで各ギヤがワイドレンジなので、高回転域でギヤを落とすと後輪がエンジンブレーキでホップしてしまうので注意。コーナーの手前で減速途中にやると、立て直しほぼ不可能。バックトルクリミッターください。to HONDA
エンジンフィーリング全体 




全域で吹け上がりはモサっとダルい。まあ、今時64.0×62.0mmなんてボア&ストロークはなかなかお目にかかれないので、このエンジンはこういう物だと割り切って、性能よりもフィーリングで乗る方が良いかも。エンジンブレーキは狂ったように強力。位相クランクのお陰で、体感できる振動は殆ど無い。パルス感は、吸気,排気音と僅かな振動から感じられる。
ギヤレシオ 




全体的に低めの設定。市街地,山道等走行ペースが低めの所なら問題無いが、高速道路,北海道の道等ペースが高い所での巡航は苦手。車の流れにのるだけのパワーは十分にあるのだか、80km以上の回転域では燃費の悪さがネックになる。5速の設定だが、オーバードライブ的な6速が欲しいところ。
燃費 




エンジンの調子が良い時は、平均25km/L前後を記録。ブン回すと大体20km/Lを割り込む。燃料タンク容量は12Lなので、リザーブを使わないと航続距離は220km前後、タンク全容量では290km前後といったところ(リッター24km換算)。給油では、殆ど\1,000でお釣がもらえる。燃費が落ち込んだ時は、添加剤が有効な場合も。
車体回り
フレーム 




ホンダのレプリカ群と同様、目の字断面を採用したツインチューブフレーム。見るからに頑丈そうで、剛性には特に不満は無し。フレームがBROSの好き嫌いを決定付ける、重要なファクターでもある。幅の狭いフレームで、一層のスリム感を演出。
サスペンション 




リアのノーマルは、ホンダ車に良く見られる赤いスプリングのもの。調節機構はプリロードのみ。バイク雑誌の誌上インプレッションでは、良く弱点として指摘されている部分である。私はノーマル未経験なので、具体的にどの様な弱点が有るのかはわからない。
だが、何故かOHLINS,WP等からラインナップがあるので、換装の選択肢が有るのは嬉しいところ。OHLINSは便利。フロントの調節機構は無く、ノーマルのスプリングはフルブレーキング時に少し不安がある。
ブレーキ 




フロントは320mmシングルディスクにNissin対抗4ポットキャリパー。ホースはメッシュに換装してあるが普通に効く。ディスクは1枚でも不安は無い。むしろブレーキパットが1組で済むので、コスト的に有りがたい。リアはホンダのよく使う片押し1ポットキャリパーで結構効くが、ディスクの放熱性がいまいち。たが、フェードにまで至った事は無い。
シート 




最近の人間工学に基づいた?シートとは比べられないが、それなりの厚み,コシで長距離もそこそこいける。ただしタンデムシートは、現代のネイキッド等と比べればかなり小振り。タンデムライダーは、250km位迄なら耐えられるらしい(実験済み)。
積載性 




シート下には車載工具と書類しか入らない。タンデムシートの裏には折りたたみ式の荷掛けフックがあるが、フックはシートのベースに固定されているので、重量物を載せるとシートが歪む恐れが有る。大きな荷物は、フックを増設する等工夫が必要。
操作,電装系
ハンドリング 




高めの重心設定のため、リアステアのつもりで曲がるとクルクルまわる(下手なりに)。高速域での安定性はあまりない。低速域重視のハンドリング設定なのは、ジムカーナへの参戦車両が多い事でも証明されているのかもしれない。切れ込みなどは特に感じない。
ポジション 




セパレートハンドルだが、レプリカ等と比べれば高めの位置で、軽い前傾姿勢。体をほぼ直立まで起こす事もできるので、長距離ツーリングも難無くこなす(と私は思う)。過度の前傾姿勢によって、腰にダメージを受けるという事は無い......かな。多分。
メーター,スイッチ 




メーターの基本デザインは同時期のホンダネイキッド(スパーダ,CB-1)と共通で、水温計内臓,燃料系無し。同じくスイッチ類も共通のものでライトON,OFF,ポジションスイッチ付き。操作性は良くも悪くもなく。タコメーターは、スピードメーターよりも僅かに小径。
ライト類 




ヘッドライトは高効率バルブを入れたので不満の無い明るさ。ウィンカーは、前後ともステーがラバー製なので適度に柔軟性があり、倒してもレンズが割れる可能性は少ない。テールランプは2灯内臓で、1灯が切れても完全に消灯しない安心設計。
街乗り
元々車体が細めなので、すり抜けも楽々。ミラーを変えるとなお良いでしょう。車線変更、交差点などでもキビキビと走れます。信号でもその気になれば、リッターバイク相手でも結構いい加速ができるでしょう。ブレーキも、ディスクはシングルですが制動力は十分。さすがにパニックブレーキの時にはリアがロックしますが、そんときゃ腹決めましょう。
ただ、低速域でのギクシャク感がアクセル開閉の度にあるので、私は半クラッチを多用することがあります。発進時はだいたい2500から3000rpmでクラッチミートするといいでしょう。低速トルクはあるのですが、過信して油断すると突然「ストン」とエンストします。(^^;
ワインディング
BROSは山道は得意です。ただし私は高速コーナーの続く山道はBROSに合わないと思うし、私自身も嫌いです。BROSが本領発揮するのは低中速コーナーの連続する曲がりくねった山道でしょう。コーナーとコーナーの間にストレートがあってはいけません。何故か?答えは簡単。「絶対的なパワー不足」......あぅ。
そう、ストレート。ストレートさえなければBROSは無敵!! 3000rpmからフラットなパワーバンドを生かしてパタパタと倒して曲がれます。もちろん膝スリなんてしてる暇はありません。そんなことしてると、既に次のコーナーに差し掛かってます。あぁ、そしてまた次のコーナーが......
こんな山道はだいたい県道や、3ケタ国道に多く見られます。大方2〜1車線で、川や沢などの谷筋や旧道の峠、海沿いのリアス式海岸などの道が代表例でしょう。峠といえばよくいる、走り屋さん達はほとんどいません。彼らのバイクは、ピーキーでオーバーパワーな傾向があり、硬めのサスセッティングでは道の悪い所では走りづらいようです。
2つ注意しなければならない事があります。概してそういった山道は、路面が悪いのが常識です。路面の陥没、ひび割れ、砂、湧き水、馬糞......。そういった要素を敏感に捉え、マージンをとって走りましょう。
また、大抵1.5〜1車線分しか道幅はありません。カーブミラーを活用するのはもちろん、小さな沢を挟んだの向こうの道も見て、対向車をできるだけ早く発見すると安心です。キープレフトで、道中央より左半分のラインをトレースしましょう。
もう1つ、注意すべきことは集落では十分減速
することです。交通量の少ない山道に点在する集落内は、まさに地域住民の方の生活道路です。道を歩く人も、お年寄り、子供など交通弱者と呼ばれる人達が中心です。普段交通量が少ないので、家屋からの飛び出しや農業車両との事故など、普通の道では予測しにくい危険が潜んでいます。
集落やその前後の耕作地域では十分スピードを落として、地元の方の生活を邪魔すること無く静かに走りましょう。
遠乗り
遠乗り、一般的なツーリングのことを私は勝手にこう呼びます。高速などは殆ど使わず、下道を延々と走る形態のことです。
下道を走るのは、「そんな金は無い」という必然的な理由からくるので、別に苦痛でもありません。「セパハンで軽い前傾」というライディングポジションは、「きつそうだ」という印象を受ける御仁もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも私は全然平気です。前乗っていたVT250SPADAは長距離はBROSより少しきつかったけれど、1日600km近く走っても平気だったのでBROSもそれと同等以上の走破性はあると思います。
ただ一部の人達の間で、私の下道狂いぶりが何故か「変人」扱いされているので、一般の見地からは上記の評価はずれているのかもしれません。本人は全然気にしていないのですが。
エンジンについては、フラットなトルク特性は長距離に向いています。燃費を気にしなければ、ずぼらなアクセルワーク,ギヤチェンジでも走れます。
しかし、遠乗りにおいてBROSには欠点があります。「燃費の悪さ」です。もともと燃料タンク容量が12Lと少ないのに、平均19km/Lという燃費は困り者です。満タンから170kmも走行すると、リザーブに入ってしまうのですから。
この欠点さえなければ、BROSは遠乗りバイクとして90点近くの評価がだせるのですが、結局私は70点位です。航続距離さえ長ければ、良いバイクなんですけどね。(燃費はオイル添加剤で改善しました)
高速道路
普段、私は殆ど高速を使うことは無いのですが、それでも何回かBROSで高速をつかったことがあります。
BROSは4気筒マルチのように、高回転域で2次曲線的な加速をすることも無く、高速では「あぁ、なんか回ってるなー」程度のものでしかないです。90km程度では5速4500rpm前後の巡航になりますが、別にエンジン回して面白い回転域という訳でもないので、淡々と距離をこなす感じになります。それ以上の高回転域での巡航では、燃費は急に悪化します。
カウル付きのバイクに乗っている方の中には、「ネイキッドは風がつらいのでは」という方もいるかもしれません。でも大丈夫、慣れてしまえばなんてこと無いです。50ccから乗り換えた最初の頃は100km前後で「結構風くるな」と思いましたが、慣れてしまえば、160kmでも
へっちゃらです。赤色灯を気にしなければ(^^;。
要するに慣れですね、慣れ。こういうものだと思いましょう。メーターバイザーを付けるとか、無駄な抵抗はいけません。
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