はじまり
  生まれは岡山県の旭川沿いの町で、鮎釣りも盛んなところです。鮎釣りは小
学生の時にコロガシ。中学3年間は友釣りをやってました。もちろん自分の竿な
どは持っておらず、最初は竹竿であったような微かの記憶が有ります。

34歳で鮎釣り入門
  18歳から関西に暮らしており、鮎釣りをするチャンスはなかなかありません。
鮎釣りを本格的に始めたきっかけは、1997年の6月頃にたまたま釣り具屋さん
で上林川(京都府)での鮎釣りの釣行写真を見て、その鮎がおいしそうなこと。
 そこで直ぐに鮎釣りの道具を一式そろえたのがきっかけです。でも道具を購入
したのはいいけど、仕掛けがさっぱりわかりません。再度釣具屋へ行き、そこで
一式作ってもらいました。(この頃はハナカン回りなど全て市販のものを使用)

安物買い
 初釣行は岡山の旭川。昔を思い出しながら竿を伸ばす。しかし、この日は風が
強く、shimanoのハイパーループ鮎(名前は憶えていないが、売値20,000円
くらい)が非常に重たく、風が吹く度におとりを引きずる始末。2時間ほどで腕が
クタクタでした。

Zoom機能との出合い
 結局、大阪に戻りその足で釣具屋へ直行です。もう少し細くて、軽い竿を探しま
した。店長に事情を話し、いろいろと選んでもらい、この時にzoom機能があるこ
とを始めて知りました。
 shimanoのαズーム鮎EX時雨を68,000円で購入。長さ8.5mにしたので、
むちゃくちゃ軽い。早速この竿を持って由良川へ釣行した。
 
 とこのように何もわからないまま、鮎の友釣りを始めたのがはじまりです。


釣行前夜の準備
 釣行前夜。特に解禁前となると、子供のころの遠足の前を思い出すのは私だけ
でしょうか?でも鮎釣の場合、忘れ物をすると釣りが出来ない状況になってしまい
ます。
 ここでは私の準備について説明します。

−製氷 
 氷は弁当・ジュースを保冷したり、鮎を持帰るとき必ず必要です。特に板氷はロ
ックアイスに比べても解けにくいようです。私の場合、釣行の2〜3日前には必ず
ナイロン袋に水を入れ、それをそのままタッパーなどの容器にいれて冷凍します。
 毎回コンビニで300円は勿体ないですよね。

−情報収集
 今は釣具屋に電話で確認するだけでなく、インターネット等でもリアルタイムで
釣果・水況等の情報を発信しています。釣行先は必ずこれらの情報に基づいて
決定するようにしています。
 また最近は入川券(年券)の場合、写真(免許書サイズ)が必要なところも増え
ていますので、あらかじめ何枚かの写真を準備しておいたほうが、現地で撮影し
てもらうより安上がりです。
 それと天気予報も必ずチェックしておきましょう。狭い日本とはいえ、特に山の中
の天気ですから、雷など十分に注意するようにしましょう。

−荷造り
 これは言うまでもなく、寝る前に必ず準備・チェックするようにしましょう。ゴルフと
違い、現地にレンタル・・・などはありません。

  ・竿、タモ、タイツ、アンダータイツ、靴下、ブーツ、アンダーシャツ、鮎ベスト、
   レインウエア、帽子、偏光グラス、引き舟、オトリ缶、着替え、仕掛け、タック
   ルボックス、鮎ベルト、水温計、エアポンプ、電池
  ・クーラーボックス、ナイロン袋(大・小)、氷 


釣行日の朝
 私の場合、前日は遅くても22時には寝るようにして、十分睡眠を確保するよう
にしています。それと余裕をもって現場に向かうようにしています。少しくらい急い
でも、そう釣果には影響するものではないと考えています。
 少しくらいゆっくりしたほうが、先に入川している釣り人の釣況を確認することも
出来る。20分見てゼロなら、他のポイントを探せば良いのである。

−車の駐車
 全ての川が河川敷まで乗り入れできれば問題ないのですが、そうとは限りませ
ん。狭い道路に止めれば通行の邪魔にもなるし、駐車禁止をとられてしまう。
 それと人気の少ないところとなると、車上荒しが続出します。これを避けるため
にもなるべく人通りの多いところ、又は盗難装置をつけるなどの工夫が必要。
 車上荒しは車の中の貴重品(財布、スペア竿など)を狙ってのものなので、着
替え等は、見えないところに保管するなど工夫してください。

−入川
 先に入川がいる場合は必ず”おはようございます、どうですか?”と声をかける
ようにしています。このときに川の状況、釣果などの情報を得ることが出来ます。
 また、一度声をかけるだけで、落ち着いて釣れると思います。


情報収集
 釣行はそれ1回だけではありません。何度かは同じ川へ釣行するはずです。
それぞれの川には必ず癖のようなものがあり、それを理解すれば釣果UP間違い
なしです。その為にはやはり情報収集してそれをデータベース化することをお勧
めします。

−水温
 朝一、9時、12時、15時、17時の水温を計るようにしています。

−水位
 良くあるのが橋桁に水位計がついているケースです。

−長寸
 最小・最大のサイズを記録します。針のサイズ合わせなどのデータとして活用。


おとり選び
−オトリは何匹買えばいいのか 
 私の場合、オトリは必ず2匹と決めています。過去幸いにも3匹目のオトリを買い
に走らずに済んでいるのも事実です。
 別にお金さえ払えば何匹で購入できるのですが。
 鮎釣り大会も2匹のオトリが配られます。この2匹を掛かりが悪いときには、適当
に交換し、休ませながら使うということも大会では良くあります。
 やはり普段からオトリに対して労りの気持ちを持ちながら緊張感の元で釣ること
が上達につながるような気がします。

−オトリ店の選び方
 はっきりいって釣り人が多い店がいいと思います。過去に暇そうな店でオトリを
購入して、いざハナカンを通そうというときにバテバテということもありました。はっ
きり行ってオトリの回転が悪いということです。
 もう一つは釣果・ポンイト情報の入手という目的があります。無口な店員がいる
店より、話好きな店員がいる店の方が、必ず釣果upにつながります。
 中には電話で問い合わせた時、釣れてもいないのに、良く釣れているというのも
あるようです。

−オトリの選び方
 @体型はある程度スマートであること。
 A大きさはその川の平均サイズに近いか、小さめの物がよい。
  大きいおとりは何故か野アユがビビッテ追わないような気がしてなりません。
  それと扱いにくいし、大型が掛かった時に切れそうで。
 B背の色が黒くヌメリがある。
  ヌメリがなくザラザラのアユはすでに弱っているか、オトリとして使用されている
  ものです。鼻先が白いのも避けたほうが良い。
 C水槽からバケツへ移したときにすばやく背景の明暗に合わせて変色するアユ
  が良い。
  体調が良く、元気の良いアユだそうです。
 D天然の場合は針の掛かり位置を確認。
  背掛かりがベストです。間違えても腹掛かりのものは選ばないでください。 


近ちゃんの仕掛け                                      
項目 説明
天上糸 天上糸は0.6号〜0.8号。5m。
フックリリアンより約1m折り返す。折り返し部分は編み込みで結束
 して、移動式にする。 
水中糸 ナイロン・・・0.175〜0.3号(フロロカーボン製)を使用。
 ※フロロカーボンはナイロンに比べて比重が大きいため沈み易く、
  強度もある。
メタル・・・0.07〜0.1号を使用。(3m)
 ※2000年のシーズンはホクエツの複合メタル『エース』
  アラミド繊維+タングステン『EXCEED』を使用。
つけ糸(上) ナイロン・・・0.5号(1m〜1.5m)を使用。メタルの場合のみ使用。
つけ糸(下) ナイロン・・・0.3号(25cm〜30cm)を使用。メタルの場合のみ使用。
ハナカン回り ナイロン・・・1.2号(約20cm)を使用。この場合もフロロカーボン製。
 癖がつきにくく、いつまでもピンと伸びている。
ハナカンはワンタッチ式(市販)で小さめの(5.5mm〜)ものを使用。
掛け針 鮎釣りの道具の中でもっとも重要な部分。

3本イカリ・・・6.5号から7.5号までを使用。
4本イカリ・・・6.5号から7号までを使用。
3本チラシ・・・絶対にばらしたくないとき、瀬での釣りにチラシを使用。
ハリス・・・0.8号〜1号を使用。
背バリ・オモリ 背バリ・・・過去一度も使用したことがありません。今後の課題です。
おもり・・・最初のオトリ確保の時など、瀬で最初から使うときもある。
       また一般的にオトリが弱り、沈まないときなどに使用。


川読み
 川読みとは文字通り、川の状況を読むということ。
 私もそうですが、川に到着するとついついあせってポイントを決めてしまう。もちろ
んオトリのこともあり。
 でも本当にその場所がベストなのか?橋の上から、又は道路から鮎の姿・又は
石のつやを確認してからポイントを決めてからでも十分楽しい釣が出来る。逆に釣
れないからとポイントを移動するほうが、オトリに対しても負担をかけることになり
ます。

−近くに鮎の補給源はあるか?
 鮎の補給源とは広いトロ場などをいいます。鮎はこのポイントを拠点として
アカを食みに出て来たりします。
 瀬など釣りきったあとは好釣果は続きません。しかし、この補給源が近くにあれ
ば長続きするようです。
 


ポイント選び
 川読みと同様で文字通り、川の状況をみてどこで釣るかいうことです。
 私もそうですが、川に到着するとついついあせってポイントを決めてしまう。
以下に時間帯別の良いポイント選びとあるが、川の混みようや、他の釣人などで
計画は変わってしまうものです。
 
−朝一はオトリ確保
 まずは追い気の旺盛な鮎のいる瀬から瀬肩から攻めます。このときは養殖オト
リに鉛をかましてとにかく底に沈めることを考えます。

−昼までの釣り場所
 瀬脇、瀬肩、瀬の開きなどを攻める。

−昼から夕方(4時頃)
 水温が最も高い時間帯で鮎も浅瀬に散らばる。

−夕方(4時頃)以降
 
夕方の出食みがある時間帯。鮎も殺気立っているせいか、掛かりも良くなる。
 ねらいは浅瀬、浅トロ、トロ尻など鮎の補給源より近いところを狙う。

 


魚の扱い方
 鮎は元気なものほど味が良いと言われます。オトリに使用した鮎よりもしてない
鮎。初期より中期(7月〜8月)の鮎。9月ころの鮎も脂がのっておいしい。
 また味に影響する一番の問題に水質がある。もちろん水が冷たくきれいなほうが
良いコケが育ち、それを食べる鮎の香りも良い。

−締め方 
 私の場合、主に2から3時間のところへ釣行が多いため氷水につけたまま持帰る
方法をとっています。
 まず引き舟からタモに鮎を移します。その上から多めの粗塩をふりかけ、すぐに
氷水の入ったクーラーボックスに入れます。この時の水と氷の割合は氷が水で丁
度埋まる程度でOK。
 もっと時間がかかる場合などは、塩水(氷入り)で締めた後に、クーラーボックス
内にタオルを敷いて、その上に鮎を乗せ、またその上に新聞紙を敷いて、氷を置く
という方法もあるようです。(魚体に直接氷を当てないようにします) 

−保存方法
 帰ったらすぐに内蔵、フンを抜いて調理します。その後、一匹づつラップで包んで
冷蔵庫で冷凍します。(50匹も80匹も釣る人は大変な作業ですが、私の場合はそ
んなに手間では無いのが少し悔しいですね)
 


最近の鮎
 よく最近の鮎は追わないと言う言葉を聞きます。私も昨シーズン奈良県吉野川で
岩盤底の約80cmのところで岩場に立って見釣りをしていました。野アユは確かに
いるのですが、オトリアユを下流から上流へと泳がせても全く気にする様子もありま
せん。本当に縄張りを持たず、群れを作って一緒にユラユラ泳いでいるのです。
 オトリ屋のおじさんに聞くと、追い気のアユはすでに全部釣られているから、釣果
はあがらないとのこと。

−釣人口の増加とハイテク化
 いくらアユが追わなくなったと言っても解禁日などは入れ掛りを味わうこともあるわ
けです。
 最近は天然遡上の川も珍しくなりました。そういう川のアユは殆どが放流された
ものです。この放流量も10年前と比べてどれくらい増えているのか?200万匹放
流という川もありますが、果たして?
 釣人は10年前に比べてはるかに増加していますが、放流量はそれに比例して
いないのではないかと疑問を持ちます。考えてみると、10年前平均20匹かけてい
た人は、現在は平均10匹程度になるのではないでしょうか。
 それを補うために、竿を始め各タックル(ナイロン・メタル)などがハイテク化してい
ます。この進化により追い気のあるアユはすぐに釣りきられてしますのではないで
しょうか。
 
−海産アユ
 性質は野生と言うこともあり、人口産、湖産に比べて特に警戒心が強い。釣人の
立てる音などに敏感に反応する。また水面が鏡のようになっていて、外敵から見え
易い状況では、いくらアカを食んでいてもあまり追わず、波風が立って始めて追い
出す。その追いも琵琶湖産ほどひつこくなく、単発的な追いである。それと追いが
時間的にも大きく影響されるとあります。

−湖産アユ
 追い気抜群のアユ。初期から縄張りに固執する。実際釣ってみても、一級品は
真っ黄色でアタリ、引きとも最高です。

−人工産アユ
 人工産は放流した場所からあまり移動しないと言われています。これは流れの
ゆるい養殖池で育ったからです。 また縄張り意識も低いといわれています。
 残念なことに海産、湖産に比べて安価なため、この人工産の放流が増えている
ようです。


鮎料理
 なんと言っても鮎の塩焼きが有名です。私の場合オートキャンプをするため、必ず
鮎を持っていき、炭火でじっくりと焼いておいしく食べています。

−塩焼き
 鮎料理の中でも代表的。出来ればフンをしぼりだすだけで、腹ワタは残したまま
焼くのが、苦味がでて最高の味になる。焼くときに塩を全体に軽くふり、ヒレと頭に
飾り塩を施す。串を打つ場合は口から尻尾へ。

−背ごし
 鮎を骨ごと薄く切って生で食べる。粗塩でよくもんでから水洗い。酢味噌につけて
食べる。

−干物
 吉野川のオトリ屋さんで食べさせてもらったが、醤油を少しかけて食べると最高。
鮎はアゴから腹に向けて開き、ワタをとる。立て塩で洗って水分をふき取る。
 日陰の風通しの良いところで干す。

−あらい
 三枚におろすには最低でも20cmはほしい。身は冷水で締めてから、水分をふき
取って、ワサビ醤油、または酢味噌で食べる。

−骨せんべい
 鮎を三枚におろした時の骨、頭をから揚げにする。この場合は2度揚げでカリッと
揚げるのがコツ。塩を振って食べる。

−うるか
 鮎の腹ワタを塩漬けしたもの。フンだけを搾り出したあと、ワタを取り出し、集める。
ワタ:塩が3:1くらいを目安にする。瓶などに詰め冷蔵庫にて保存。日に一度かき
混ぜる。1週間後くらい経過したら食べれる。


手入れ
 毎週釣行する人なら道具は車に積んだままでもいいかも知れません。私のような
サラリーマン鮎釣師はそうは行きません。

−竿 
 鮎釣の道具の中で一番高価なものです。毎年買い換えることも出来ませんので、
大事にしなければなりません。
 @帰ったら必ず尻栓を抜いてバラバラにします。
 Aティッシュを太いほうから細いほうへと、竿の内側へ入れて押し出すようにしま
  す。これで内側に残る水滴を取ります。
 Bすぐに収納するのではなく、1日〜2日ほど安全なところで乾燥させます。
 C竿の表面にワックス(市販品)をぬります。この処理をしておくと、釣行中雨が
  降っても水滴が竿に残りにくいという一番の利点があります。

−タイツ・クーラーボックス
 これは帰ったらすぐにお風呂で、ちゃんと洗剤を使用して洗います。
クーラーボックスの場合、行きはお弁当やジュースを入れてますから、魚のにおいが
ついたままだとちょっと。
 タイツはやはり一番の消耗品のため、少しでも履き心地を良くしたいですね。

−タモ・ブーツ・引き舟 
 これらに付いてはベランダで陰干しをして終わりです。


鮎実用書
−ベーシック鮎読本 ゼロからハイテクまで ⇒ 伊藤 稔 (2,233)
 私の鮎釣りは見よう見真似で始めたものですから、基本が全く無い状態。確かに
鮎の活性が高い時にはそれなりには掛かります。でも大釣りは出来ない。
 しかし、活性の低い時には、数は釣れません。なぜなら、基本、および鮎自身、自
然を理解していないからではないかと考えるようになった。
 この本は私のそのあたりの悩みを解消してくれる一冊です。最近の実用書には珍
しく、初心者から上級者までが参考にできると思います。

−アユ・友釣りムック ⇒ 週刊サンデー   (1,200)
 ベーシック鮎読本を少し簡単にしたような内容。こちらは初心者というより、今から
始めようかという人に向いている。

−新戦略シリーズアユ【繊細、華麗、過激。最新12人の友釣り理論】
 この本はタイトルからもわかるように、プロのアユ釣りに対する取り組みから、仕掛
け等を説明したものです。     (1,200)

−’99鮎解禁号 ⇒ 別冊フィッシング第60号   (1,650)
 この本では特集が組まれており、追わないアユをいかに釣るか。また、アユのそれ
ぞれの性質を分析しています。9人の名人達がそれぞれ解説をしています。

−友釣りABC ⇒ 福田 真也     (1,238)

友釣りスペシャル2000  (2,000)
 1999年の評価、2000年に向けて各名手達がそれぞれ解説をしています。
  


鮎ビデオ
−全国鮎釣満遊記 ⇒ 日高川(和歌山県) 名人:村田 満、山元 八郎 
 このビデオとにかく釣れる。本当にあれだけ釣れたら面白いやろな。何であんな
簡単につれるのか?見れば見るだけ落ち込んだり、悩んだり。
 鮎釣りは本当に簡単なんだと勘違いしてしまう一品である。

−コデ・チャラ伝説 ⇒ 小寺 太のチャラ瀬釣り徹底分析
 このビデオは前者と違い、川への立ち込みから丁寧に解説してくれている。また、
水中画像で鮎の泳ぎ・縄張り浸入・争い・掛かりまでの実際を映像で見ることがで
きる。これは自分の鮎釣りにおいてかなり進歩をもたらしてくれたと思う。
 また、仕掛け作りの実演もあるため、非常に役立つ一本である。

−鮎・最新最強テクニック ⇒ 名人:室田 正、伊藤 正弘
 このビデオでは室田プロのナイロン糸、伊藤名人のメタル糸をそれぞれのスタイ
ルで徹底比較している。また、オトリ操作において誘いの大事さを十分に説明して
くれる。このスパイラル釣法(反転)は追わない鮎に対してかなり効果がありそうで
ある。
 ナイロン糸、金属糸で良く悩むケースがあるが、このビデオはそのあたりの悩み
を解消してくれる一本である。

−鮎・水中の真実 ⇒ 名人:室田 正、小倉 吉弘
 このビデオでは水中撮影を駆使して、鮎の動き(ハミ、威嚇、ナワバリ管理)が
全て収められています。(50分のうち45分が水中シーンです)
 ハリ掛かりの瞬間などを目の当たりにして、囮のコントロールが如何に重要かを
再認識するビデオです。
 また、場所(瀬、岩盤、トロ等)、流れの強さによりハリ、ハリス選びも重要という
ことが一目瞭然です。(※私自身、非常に参考になるビデオでした)
是非お勧めする一本です。


妻の鮎釣り
 実は妻も鮎釣りをします。昨シーズン(1999年)から始めたのですが、釣果は
約10匹。(本人はバラシをいれたら50匹というが)安曇川に釣行したときは、オト
リのセットから、引き抜きまで全て自分で出来るようになり、本人も大変喜んでお
ります。
 釣行は可能な限り一緒に行くようにしていますが、やはり困るのはトイレの問題
ですね。確かに吉野川などは河川敷に仮説トイレが設置されるのですが、汚くて
大変です。
 釣行前夜、車の中では鮎釣り談議で盛り上がります。このように共通の趣味が
鮎釣りというのも、鮎釣りにおける環境としては最高ですね。

 私と同じ様にshimanoのzoom式の竿を使用していますが、50cmの伸縮は
女性にとって大変便利なように思います。
 



お得情報(鮎用品の取り扱いについて)
 ここではJPAプロの加藤政明プロにアドバイスを頂いた内容を記述させていただ
きます。

−ラインの結続時の注意点
 水中糸で8の字結びをする時、締め付けたときに摩擦で熱を持ちナイロンが伸びた
状態で締め付けられますので8の字の直ぐ上の箇所で切れる可能性が出てきます。
最後の締める時は唾液を付けてから絞めると強さが違ってくる。

−ラインの保管時の注意点
 ◆パッケージの開けたラインは出来るだけ常温で暗いところで保管
 ◆濡れた水中糸は長時間置くと駄目です
 ◆PEラインは紫外線、吸水等の劣化はありません
 ※全種類に言えることだが高温、低温、多湿、紫外線は必ずさけて保管  
 と言うことで釣行時予備の仕掛けとして車中に放置することは避ける必要があり
 ます。出来る限り必要最小限の仕掛けを持ち歩くように心がけましょう。

−ハリの取り扱い時の注意点
 ハリは鋭さが命。ハリを巻くときなど、手の水分などで知らないうちにハリ先が錆び
 る恐れがあります。ハリを巻くときなどはパウダーで手を乾燥させながら巻くと良い。

−瞬間接着剤の適応性
 瞬間接着剤はアロンアルファの201番が一番適していて、お勧めだそうです。