<昭和16〜20年戦時中の双眼鏡>

Sorry Japanese Only

 

<前 面>



<背 面>


この双眼鏡は、製造年数等不明ですが、前所有者の祖父が戦争で使われた双眼鏡
と言うことでした。
覗いてみると、現在の光学機器と基本的な構造は変わらないのですが、この双眼鏡
はかなり明るく感じます、旧海軍のものなら日本光学(現ニコン)、陸軍なら東京光学
(現トプコン)の製品でしょうか。
この双眼鏡の望遠鏡倍率は、たぶん5倍程度だと思いますが、興味深いのは、合焦
方式(ピント合わせ)が外焦式で現在のものと基本的にかわらないことです。
最近の小さな双眼鏡で高倍率なものは内焦方式のようです。
以前、鹿児島の知覧特攻記念館に陳列されている双眼鏡を見ましたが、この双眼鏡
と同等品か同じタイプのものだと思います。
私は、近県でもありますし、ここに2度ほど行きました。
ここに陳列されているものは飛行機の中で使っていた為、通常の陸軍のものよりコン
パクトなのが特徴らしいです。
このことは、はっきりとした文献での確認ではないのですが。

望遠鏡倍率 5倍程度
合焦方式 外焦式
最短合焦距離 0.7m程度
望遠鏡全長 9.5cm
対物レンズ有効径 50mm
製造番号 不明
製造年月日 不明
外の詳細は不明です。

写真の双眼鏡は、対物レンズ同サイズの双眼鏡より二廻りほど小さいのですが、実際
手に取ると大きく感じます。レンズは対物接眼とも綺麗で望遠鏡の状態は大変いい方
ですが、塗装の色剥げと中間の鏡筒部の皮膜が一部剥がれています。

この双眼鏡は昭和9年版三笠商店測量用品目録を入手したことでフランス ルメヤ製
と思われます。

 


 

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