<米国 W.&・L.E.Gurley 昭和初期15吋Yレベル>
Sorry Japanese Only
<右前側面> <左後側面>
<左前側面> <右後側面>
<収納箱>
このレベルは、木箱の検定証がありませんので玉屋商店のYレベルと思っていましたが
昭和9年版三笠商店測量用品目録を入手したことで、米国ガレー社のものと思われます。
この目録のガレー社製Yレベルには、12吋から15吋18吋22吋まで紹介されています。
性能を見ると倍率と対物レンズ径はほぼ合いますが、他の項目紹介はありません。
私が、写真で見たガレー社の器械は接眼レンズにシャッターがありますが、この15吋Yレベ
ルにも付いています。
この目録中12吋レベルは、前記の玉屋12吋(昭和12年)と極似しています。
玉屋がガレー社のレベルを見て作っていたことがよくわかります、月刊測量の「2003年5月
号測量機器産業界の歴史を語る」でもアメリカ人が指導したという記述があります。
測機舎(現SOKKIA)のHP(http://www.sokkia.co.jp/index.html)のTopページのプレビュー
画面でもこのYレベルと極似したレベルがでてきます。
昭和9年版三笠商店測量用品目録にあった価格は、1040円でした。
戦前は、月刊測量「2003年5月号測量機器産業界の歴史を語る」では現在のレートに換算
するには3000倍位ということなので現在の価格312万円位となります。当時の普通の職人
の給料が100円だったとありますので相当高価です、この時代は外国製は特に高かったよう
です。三笠商店の12吋レベルは175円15吋220円ですがガレー社の12吋は640円となっ
ていますから、日本製の3〜5倍近く高いです。
昭和9年版三笠商店測量用品目録に掲載されているとおり、このレベルは大正期か明治期に
作られた可能性もあるので今後が楽しみです。
望遠鏡倍率 推定25倍程度(三笠商店測量用品目録26倍)
合焦方式 外焦式/像 正像
最短合焦距離 2.4m程度
望遠鏡全長 38.2cm
対物レンズ有効径 32mm(三笠商店測量用品目録 先玉口径1.38吋)
棒状気泡管(ガラス部分)全長約160mm 外径20mm 気泡長60mm
気泡管感度は推定30秒〜40秒程度
水平目盛盤 無し
製造番号 [不明]
検定証 無し
外の詳細は不明です。
このレベルは、水平目盛盤が無いので測量用と思われます。
接眼レンズにシャッターのような形状の保護が付いている点は珍しいです。
写真のレベルも前記の昭和12年Yレベル同様大変綺麗で、対物レンズの他、十次線も
はっきりしており塗装の剥がれも少ないのでレベルの状態は非常に良い部類に入ると思い
ますが、三脚がありません。
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