<株式会社玉屋商店 昭和初期3.5吋トランシット>

Sorry Japanese Only

 

<右前側面>             <左後側面>



<左前側面>             <右後側面>



<磁石盤面>

 

このトランシットは、木箱に検定証が無く年代は不明です。
名称は、磁石の磁針長88mmから3.5吋と判断しました。
磁石盤面の作りや望遠鏡搭載の棒状気泡管、整準ネジの作り、塗装の色等全体的
にみると昭和12年の同社のYレベルとよく似ています。
合掌方式は外焦式ですが米国ガレー社製のように接眼レンズにシャッターがありま
す。
この器械は方位磁石盤面内に磁針用の1分読みバーニャが付いており、外周の方
位目盛盤も独立して回転できます。これは始めてみましたが、実際、観測の際での
使用方は良く解りません。この機能は、後期の富士測量機株式会社 昭和25年頃
坑内トランシットにもありますがこちらの器械は5分読みバーニャです。

望遠鏡倍率 推定20倍程度
合焦方式 外焦式/像 正像
最短合焦距離 1.3m程度
望遠鏡全長 22.5cm
対物レンズ有効径 20mm
水平目盛盤 外径125mm
AB対抗バーニャ20秒読み
鉛直目盛盤 外径114mm
バーニャ1分読み
製造番号 [2434]
検定証年月日 不明
外の詳細は不明です。

写真のトランシットは各動作部分は良好で、望遠鏡の十字線も綺麗ですので状態
はいいですが鉛直目盛板カバーの塗装一部はがれています。
この器械も三脚がありません。
今後、新たな資料が出てくれば製造年等はっきりしてくると思います。

 


 

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