中村錦之助と中村賀津雄

〜  中村錦之助(弥次郎兵衛・徳川宗長)/中村賀津雄(喜多八・徳川義直)  〜

殿さま弥次喜多シリーズより第2作「殿さま弥次喜多 捕物道中」(1959年)
若さあふれる時代劇のアイドル美兄弟が織り成す痛快軽快ドタバタ喜劇。性格は対照的だが容姿は一卵性双生児。錦之助、賀津雄どちらも主役で互いが引き立て役。尾張の徳川宗長と紀州の徳川義直は城生活の退屈凌ぎに弥次郎兵衛と喜多八の名を借り身分を隠して気ままな旅に出る。物語は二人が世間一般の風に当たることから始まる。殿さま弥次喜多シリーズ三部作の中でも「捕物道中」は兄弟の個性が最も魅力的に描かれていて構成内容ともバランスが良いと思う。第一作は最後まで見ていないため評価は除く。三作目は西部劇の名作を見るようなシーンと豪華さはあるが賀津雄がひばり錦之助の最強コンビに圧されて、前作に比べると後ろに追いやれてしまったように映る。まして脇役となると丘さとみ以外はあまり印象がない。その点「捕物道中」は脇役の使い方ががうまい。恋のお相手役、清純可憐な中原ひとみ、姉御的賢女の雪代敬子は、さり気なく弥次さん喜多さんを立てる。茶目っ気なおてんば姫の桜町弘子、悪役を演じても憎めない月形龍之介、悪役のイメージが強い山形勲のドン臭いコミカルな演技も笑いに花を咲かせる。この映画、観音小僧を巡って推理する展開は面白いのだが結末が惜しい。敵をバタバタ斬り乱戦の果て倒壊した海賊船が筏舟と化して幕を閉じるが、呆気ないというか単純なコントっぽく味気なかった。ともあれ「弥次喜多シリーズ」は兄弟共演の中で最も華やかで陽気な演技が愉しめる娯楽の映画の傑作として絶賛に値する作品ではないだろうか。
イラスト:宗長(錦之助)のお見合い相手として義直(賀津雄)は女装して妹の鶴姫(桜町弘子)に扮する。家老たちはまんまと騙され脱出に成功した二人は満足気。実にユニークな笑いの一コマだ。
イラストは着物の柄や細部の明暗は施していなく、この段階では質感、立体感のない仕上がりなっています。ちなみに黒い線で縁取りする描き方は白黒ならともかく、色塗りしたものにエッジがあるのは、あまり好みではありません。中途半端ながら続きを描く気はないので未完成のまま公開なり。まぁマンガチックでいいんじゃない。photoshop LEのエアーブラシのみですが、そもそもイラストを描くためのソフトではない。しかもアンドゥが一回きりだとえらい疲れる。やはりイラストを描くには、適したソフトウェア(ペンの種類が豊富で衣類の柄や物もわざわざ描かなくてもテクスチャーから抽出出来るような多機能なもの)と更に高性能なタブレットを使えば楽でしょうけど、ツールを使いこなしてテクを身につけるまでが、そう容易くない。拙者、そこまで余裕はないのでペイントは断念。これから描くとしたら鉛筆にしようかと思います。