頬に感じる冷たさに目を覚ましたボリス
目に入ったのは満天の星空。重さを感じる肩では恋人の寝顔があった
(………嗚呼そうだ)
ボリスはロビンと共に流れ星を見るためにこの草原に来たのだが
木によりかかっていたせいでいつのまにか2人共寝てしまった事に気が付いた
『なぁ、流れ星見にいかねぇ?』
ロビンが突然そう言ったの夕方であった
『…いきなり何故そんな事を?』
『いや、酒場で聞いたんだけどよ、ここの近くにある丘ですっげー綺麗な流れ星が見れるらしいぜ。だから、な!』
『だったら一人で行けばいいだろ?』
『それじゃ全然楽しくねぇじゃん。それに俺はお前と見に行きたいんだし』
『!!!!/////////』
『わぁ赤くなってるぅv』
『う、煩い!!行けばいいんだろ行けば!!!』
『そうこなくっちゃな!!!』
…そう言っていた本人が今は自分の肩にもたれてぐっすりと寝ていた
子供のような安らかな寝顔で
ボリスはロビンの肩を抱き寄せた。若草色の髪が顔をくすぐる
心なしか優しい香りもする
…こうしていると記憶を無くしていた時や国を奪われた過去の傷が自然と消えてゆく
むしろロビンと共にいるだけで心地よくなる時さえある
それが自分がロビンを好きなのだという事と
一緒にいたいと思う様になったと気づいたのはつい最近の事
…戦いが終われば離れ離れになるのは自分もロビンも解っている
だからその時が来るまでの間少しでも2人でいる時間を大切にしたい
ボリスはロビンの肩を再び強く抱くとそのまま眠りについた
星空に流れる一筋の光が2人を見ていた
素敵なお話ありがとうございましたv
『dandelion』という曲の歌詞をイメージしながら書かれたというお話で
ロビンの明るい輝きに包まれるボリスは悩みつつも幸せそうで///
見知らぬ過去の傷は、眩しいロビンの輝きで癒されて
二人で未来を追いかけてゆけるのです(〃∇〃)
poporoさんのサイトではポポローグのコーナーも新設されていますv
近々リンクさせていただく予定です〜///