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胃は食べ物を消化して栄養素に変える重要な働きをしています。
胃からは胃液が毎日2リットル近くも分泌されていて、食べ物を消化しています。
胃液には三種類あってそれぞれ働きが違い、別の細胞から分泌されます。 |
| 働き |
種類 |
分泌する細胞 |
働き |
| 消化 |
塩酸 |
壁細胞 |
胃の中で食べ物が発酵しないように細菌を殺す |
| ペプシン |
主細胞 |
たんぱく質を分解し、体の栄養素になるアミノ酸に変える |
| 保護 |
粘膜 |
副細胞 |
胃壁を酸による消化から守る |
まず食べ物を消化するのが壁細胞から分泌される塩酸と主細胞から分泌されるペプシンがあります。
塩酸は胃の中で食べ物が発酵しないように細菌を殺す働きがありペプシンの働きを助けます。
ペプシンはたんぱく質の分解酵素で食べ物を体の栄養素であるアミノ酸に分解します。
食べ物を溶かしてしまうほど強い酸が出ているのに胃自体が消化を免れているのは、胃の副細胞から分泌される粘膜のおかげです。
胃潰瘍や胃炎はこの”消化と保護”のバランスが崩れたために起こります。 |

| 原因 |
消化と保護のバランスが崩れる原因としては次のようなことが関係しています。
| ○ |
飲酒、喫煙、刺激物の取りすぎ、ピーナッツなどの硬いものなど摂取によるもの |
| ○ |
各種のストレス(仕事の悩み、家庭内の悩み、病気の予後の心配など) |
| ○ |
薬によるもの(鎮痛剤、ステロイドなど) |
| ○ |
遺伝(家族歴、性別) |
| ○ |
ピロリ菌 |
胃潰瘍の原因はさまざまですが、複数の原因によって起きるので原因は特定できないのがほとんどです。
胃が痛くなっても数日で回復するのは急性胃炎です、胃の粘膜が赤く炎症を起こした状態です。
しかし繰り返し起こすことによって慢性胃炎や胃潰瘍になってしまうこともあります。 |
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| ピロリ菌 |
慢性胃炎、胃潰瘍の原因はピロリ菌によるものだと考えられています。
以前は胃の中には細菌などの生物は存在しないと考えられていました。
1980年代に胃の中にも生物が発見されたのがピロリ菌です。
胃潰瘍の原因になることが判明したのはごく最近です。
なぜピロリ菌が強い酸の中でも生きていけるのか、それはピロリ菌が強いアルカリ性の膜をはって胃酸を中和してしまうからです。
ピロリ菌が胃炎・潰瘍を起こすメカニズムはまだ確定されていませんが胃の粘膜が弱くなります。
ピロリ菌感染するとほとんどの方は慢性胃炎を起こしてしまいます。
しかし潰瘍にまで進行するのはごく一部です。
現在ではピロリ菌の除菌が保険適用になり、病院でピロリ菌の検査、除菌ができます。 |
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| 養生法 |
慢性胃炎・胃潰瘍の原因のほとんどがピロリ菌によるものだとしても、他の生活習慣(飲酒、喫煙、食べすぎ)や心の健康(ストレス、悩み事など心の整理)も無視できません。
これらが胃の粘膜や胃酸の分泌に大きな影響を与えることも事実です。
胃酸の分泌にはさまざまなホルモンが関与しています。ホルモンの働きを調節するのが自律神経(交感神経 副交感神経)です。
仕事や生活のストレスは”気の毒”となりホルモンの働きを混乱させます。
胃にはたくさんの血管があって、とても熱のある臓器です。緊張したりストレスにより血管が縮まってうまく働けなくなります。また冷たいもののとりすぎなどによっても冷えてしまいます。
昔は胃潰瘍になったら断食をしていたそうです。現在のように食べ物がすぐに手に入る状態は消化する臓器にとっては大変です。常に働いていなくてはいけないのですから。
食事を取って私たちは休んでいるつもりでも胃腸は全速力で働いているのです。
体が疲れているとき私たちはたくさん栄養をつけなければと思ってしまいますが、かえって食べ過ぎることによって胃腸に負担をかけて、よけいにきつくなっているのです。
食べ過ぎていがもたれたり、冷たいものをとりすぎて食欲がないときなどは本当におなかが空くまで食事を取らないことが、胃腸をオーバーヒートさせないためにも大切です。 |
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