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学校給食調理残さリサイクル

長岡市内111の小・中学校、保育園から、給食で出る野菜くずや調理残さを回収しています。生ごみを焼却処分することは環境にも悪い影響を与え、処理にも経費がかかります。回収した残さは、市内にある3つの畜産業者の協力で、豚やミンクの飼料として利用されています。

* 分別してもらいます *

長岡市内の小・中学校、保育園を、月曜から金曜日に回収しています。児童・生徒数や効率的に回収できる順路を考え、

(1)生回収午前コース(長岡地域)
(2)生回収午後コース1(長岡地域)
(3)生回収午後コース2(長岡地域)
(4)ぼかし回収コース1
(5)ぼかし回収コース2
(6)ぼかし回収コース3
(7)保育園コース1
(8)保育園コース2
(9)北部地域回収コース
(10)山古志地域回収コース
(11)栃尾地域回収コース

の11コースに分けています。
生回収の残さは各学校の調理員さんに協力していただいて、えさとして使えるもの、使えないものに分けてもらっています。また、残さ量の少ない学校には、EMぼかしという有効微生物群を培養したものや米ぬかを利用してもらい、週に1〜3回回収しています。


回収するには、調理師さんの協力が欠かせません。いかに食べ残しを少なくするか、腕の見せ所です。

残さは80%が水分なので、飼料として利用するには水分量を少なくする必要があります。調理員さんにも水をよ〜く切ってもらっています。量が多いのでこれがけっこう手間なのです…。

* 回収します *

出た調理残さはボランティアさんとスタッフで回収して回り、畜産業者に持っていきます。箱の重さは重いもので、10kg前後。結構大変です。ボランティアさん1人あたり、週に1回程度回収に協力してもらっています。心強い味方です。

→ボランティアさん、回収中です。

* 畜産業者に持っていきます *

回収した残さは、市内にある4つの畜産業者に運びます。「えさを持ってきてもらうなんてずいぶん楽ね〜」と思われるでしょうが、畜産業者にとってはここからが大変なのです。残さは全体の80%が水分で、しかも栄養分が一定でないので、えさとして利用するためにはこのままでは使えません。しかし、畜産業者さんの努力によって、豚・ミンクは元気に大きくなっています。


みゆき牧場
とても広いです。

大塚ミンク
ふかふかのミンクがいます。



←ミンク

冬が近づくととてもふかふか。真っ白できれいです。しかし、歯が鋭いので「カワイ〜!」となでるのは危険です。

←豚



おくびょうなのに好奇心が強いので、一度逃げてから近づいてきます。

←牛

おいしそうに餌を食べています。近くに寄るとみんなこっちをみます。
※新潟県中越地震の被害により、牛の飼育が困難になったため現在は飼育していません。(2004年11月)

〜 以下、みゆき牧場にて 〜
* 残さを空けます *

学校給食の残さを、牛・肉豚用に分けながら、バケツに空けていきます。

牛用 : 野菜・果物の皮・クズ/味の付いていないごはん・麺
↑草食なので動物性タンパク質は入れません。

肉豚用 : 食べ残し/味の付いたもの/卵の殻/にぼし
↑雑食なので基本的になんでもOKです。ただし、玉ねぎ・ねぎ・みかんの皮など食べないものもあります。

各畜産農家では、学校以外の事業所からも回収をしていて、それらも残さごとに分けています。

みゆき牧場の残さを空ける場所です。H14年9月に新しくしました。 回収した残さをバケツに空けていきます。1回の回収で600kgになることもあるので、空けるのもひと仕事です。
* ぼかし漬にします *

 ぼかしは、もみがら、米ぬか・糖蜜・EM菌を混ぜて培養させて作ります。そのままだと保存が効きにくいので乾燥させたものを使っています。一般の家庭でも残さを堆肥にする時に利用されています。

(右:拡大写真)

バケツに入れ終わったら、EMぼかしをかけ、ぼかし漬の状態にします。こうすることで有効微生物が残さを発酵させ、家畜の肉質や糞尿のにおいの改善に効果があります。ちょうど漬け物など、発酵食品とと同じ状態です。人間にとっても発酵食品はいい影響がいろいろあると言われていますよね?
* 残さを乾燥させます *

残さはしばらくバケツに入れておき水を切ります。その後おからやせんべいくずなどを混ぜ、菌体処理機で乾燥させます。残さをえさとして使うまでには、繰り返し水を切る工程があります。

上の方にある四角い口から残さなどを入れ、何枚もの刃を回転させて、裁断・撹拌します。バーナーで下から加熱して乾燥・殺菌させます。加熱時間は120℃で約1時間。左の写真はバーナー部分です。
菌体処理機の処理能力量は約1t 。バケツから処理機に運ぶにも時間がかかります。何用のえさにするかによって、栄養の配分を考えながら、給食の調理残さ以外にもいろいろなものを混ぜていきます。ここでもEMぼかしやイースト菌などの発酵資材をいれます。菌体処理機への投入から加熱・冷却・排出までには、約3時間かかります。そして乾燥させると、1tの生飼料材が約5分の1の重量になります。
* 発酵させます *
乾燥させた飼料材は、大きな箱に入れ、ビニールシートで空気になるべく触れないようにした状態で発酵させます。期間は4日〜1週間程度。日にちの経ったものから順に使っていきます。
* 飼料のできあがり! *
発酵飼料ができました。シートを開くと、甘酸っぱい発酵したにおいがします。

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