84-4 船の科学館

閑話休題
5月1日、曇り空の下、折畳傘を持って、1/50大和を観ようと船の科学館に行った。
と言うのは、カタパルトのピストン装置のメカニズムを理解しようと「大和を作る 10号」の写真や図などを仔細に見たがわからなかったので、何かヒントでも得ようと思ったからである。
ピストンの先のバランサーのようなものは一体何であるのか?
シリンダーに比べてピストン工程が短すぎるのはなぜか?
スライダーが滑るはずのカタパルトの上面が平らでないのはなぜか?
射出したスライダーをキャッチする(ゆるやかに止める)方法は?

1/10大和の写真でも分からないのだから、実物でも1/50じゃ分からないだろう、と思いながらも淡い望みを持って出かけた。
パラベーンの形をはっきりさせたかったってのもあるけどね。

連休の谷間にも拘らず小雨日和のせいか一般客は少なく、入り口では遠足らしい幼稚園児の声だけがにぎやかであった。
船の科学館は、数年前北朝鮮の不審船を見に来て以来で、館内に入ったのは数十年ぶりであった。 館内は各種の大型船舶模型がこれでもかこれでもかと並べられ、艦船モデラーにとって「コリャ、タマランワイ」状態となる。

で、行った成果は・・・     ますます分からなくなった。
が、パラベーンの形ははっきりした。

船の科学館【写真説明】船の科学館の入館キップ。

船の科学館
【写真説明】艦首フェアリーダー。1/10大和とちょっと違うね。

船の科学館
【写真説明】艦首の単機銃。飛行甲板端に2丁、艦尾甲板に2丁、計5丁あった。
下 艦尾の機銃。

船の科学館
【写真説明】主砲前の通気筒群。
1/10大和と異なる。デアゴはこれに準拠したのか?

船の科学館
【写真説明】通気筒を後方からみたもの。

船の科学館
【写真説明】第二主砲塔横の艦舷タラップ。艦尾とともに左右の計4箇所ある。

船の科学館
【写真説明】副砲の出入口。踊場がない。

撮影禁止だとヤバイので、最初のうちはフラッシュを焚かなかったが、幼稚園の親子連れの一団が来てところかまわずフラッシュを焚きはじめたので、当方もフラッシュを用いることにした。

船の科学館
【写真説明】副砲横のパラベーン。副砲塔などとの比較から長さは3m(250分の1で12ミリ)位のものと推定した。
副砲横のホースに注意。主砲前の波浪止め板に付いているホースと色が違うし、こちらの方が細い。これは給水用かな?

船の科学館
【写真説明】他の艦船のパラベーンも観た。
左 駆逐艦ゆうなみのパラベーン。艦尾にある。
中 二等駆逐艦きじ のパラベーン。艦尾にある。
右 重巡ふるたか のパラベーン。艦橋の前にある。

船の科学館
【写真説明】飛行甲板。甲板端に単機銃が見える。飛行機収納孔にはキャンバスがかかっている。

園児の親が「○○ちゃん、これケロログンソーのふねよ」と言って児の記念写真を撮って行った。ケロログンソーって何だ。

船の科学館
【写真説明】飛行機の台車とスライダー。

船の科学館
【写真説明】カタパルト。1/50大和の射出モーターは不完全でないか?これでは射ち出せない。
ワイヤーが張ってないところをみると、模型を作った人も分からなかったのではないか・・

船の科学館
【写真説明】リノリュームが木甲板まで延長している。実写真にもそれらしいものがあるのでこれは真似した方がよいかも・・