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■ マスローの欲求階層説ってご存じですか?

心理学を勉強された方はよくご存じでしょう。実は経営学における動機づけ理論(motivation theory)の基礎にもなっています。

マスロー(A.H.Maslow,1908-1970)は有名な心理学者で、人間が持つ内面的欲求を五段階に体系化した人です(ゆえにマスローの欲求五段階説とも言われます)。
つまり、人間の持つ欲求は、生理的欲求安全への欲求社会的欲求自我欲求自己実現欲求といった形で低次元の欲求から高次元の欲求へと5つの階層をなしており、低次元の欲求が満たされてはじめて高次元の欲求へと移行するというものです。

マスローの欲求階層説

生理的欲求とは、いわゆる人間の三大欲求と言われる食欲・性欲・睡眠欲です。安全への欲求とは、自分や家族を危険から守りたいという欲求、社会的欲求とは、仲間はずれにされたくない、人から愛されたいという欲求、自我欲求(または自律欲求)とは、自分の能力に自信を持ち、また他人からも認められたい、尊敬されたいという欲求を言います。そして最高位の自己実現欲求(または自己発現欲求)とは、自分の潜在的能力を顕在化させたいという欲求で、この欲求は無限大(満たされることはない)だそうです。

現代社会、特に日本において、多くの人は生理的欲求が満たされています。
年齢層の高い人は、世の中にインターネットなるものが流行り出すと、世間から取り残されるのではないか、仕事でも遅れをとってしまうのではないかという不安に駆られ、これが安全への欲求の欠乏につながり、パソコンを購入しインターネットをはじめます。
はじめた頃は、ここを触るとおかしくなっちゃんじゃないだろうか、変なところに接続して高い料金を請求されるんじゃないだろうか、ウィルスって・・・などとおっかなびっくりですが、慣れてくると簡単で、徐々に不安が取り除かれていきます。この時点で、自分の生活が脅かされる不安、ネット社会に対する不安が一挙に取り除かれ、安全への欲求が満たされることになります。
なお、年齢層の高い人でもチャレンジ精神旺盛の人、また、若い人にはこの段階はありません。安定した生活や新しいものへの不安といった要素がもともと希薄ですから。

インターネットに慣れてくると次の段階として、これを自分の欲求を満たす道具と思いはじめます。
前に述べた世間から取り残されるという不安は社会的欲求の欠乏ともとらえられ、この不安を取り除くためにはじめたインターネットですから、これをいろいろな人々とのコミュニケーションの手段として活用しようと考えます。最初はこれまで自分の趣味であった、囲碁や将棋をネットを使ってはじめたり、ゴルフ場予約を行ったり、若い年齢層の人は、チャットや掲示板でコミュニケーションを図ろうとします。
こういった人たちの中から、自分が情報発信基地になろう、自分が情報の中心になってみようと考える人が生まれ、これがホームページを作ってみようとする動機付けとなります。

ホームページ作成に取り組みはじめると、これまた、以外に簡単にできることに気づきます。そこに自信が生まれ、情報発信というよりも、ホームページ作成そのもののとりこになり、やがてホームページが完成すると、今度はたくさんの人に見てもらいたいという欲求、すなわちアクセスアップへの欲求が芽生えはじめます。
社会的欲求から自我欲求への移行です。
私を含めほとんどのウェブマスター(Webmaster,ここでは狭義のホームページの管理人)はこの時点で既に無限大の欲求を持ってしまいます。最初は少数でも仲の良い友達ができ、彼(彼女)らが訪れてくれればいいと思っていたはずなのに、やがてアクセス・カウンタの魔力に取り憑かれ、1日50アクセスは欲しいな、これがクリアできると、100アクセス、さらに200・・・無限に思えてきます。

さて、マスローによると、自我欲求である四段階までは人間の基本的欲求として1つにまとめられています。生理的欲求をはじめとする本能的な部分はもちろん、人間であるがゆえに、社会生活の中で当たり前に萌芽する(してしまう)欲求であると考えられます。
これらに対し、自己実現欲求は、社会生活を超越した境地とも言えます。アクセス数が自分の考えている水準に達することである程度の満足は得られ(私は経験がないので推測です)、自我欲求は飽和状態になります。
そこで、社会的評価、相対的評価よりも自己評価の域に入り、自分の潜在能力の限界への挑戦がはじまります。自分に何ができるのか、どこまでできるのかといった欲求です。アクセス・カウンタを取ってしまう方もいるようです。
シアトル・マリナーズのイチローは、テレビのインタビューで昨シーズン(2001年)の自分の活躍を振り返り、「たくさんの賞をいただいたことはもちろん嬉しいが、何よりも、自分の練習の成果を出せたことに満足している」という趣旨の発言をしています。社会の評価はあくまで結果であって、自分がいかに満足できるかが大切であるということを教えてくれています。

ホームページの内容をいかに充実させるか、訪問者をいかに満足させられるか、そのために自分がいかに努力したのかが大切であって、社会の評価=アクセス数の増加はその結果としてついてくるはずです(アクセスアップに努力しても一時的には結果がついてくるかも知れませんが)。

残念ながら、私は、未だに自我欲求が満たされていないようです(汗;


おしまい。

2/19/2002 まだまだ未熟 管理人
3/25/2002 改訂
12/16/2003 改訂


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