2000.9.2 立山登山マラニック (ホッつなさん)
まずは参加するまでが大変でした。この大会のスタートは何とAM4:00。
金曜日に仕事を終えてから富山まで車で300�q運転、1人だと眠くてかなわん。
12時過ぎにやっとスタート地点の富山ユースに到着、
2時間程寝れるかと思ったが、暑くてとても寝れん。
そうこうしているうちに人が集まりだし、騒がしくなってきた。
結局徹夜で苛酷なレースに挑むことになってしまった。
ゼッケンをもらって着替えている時に何か忘れていることに気付く。
そういえばこの大会のために買ったトレイル用のランニングシューズを
家に忘れてきたのだ。
仕方なく1年以上履いてソールのほとんどなくなった移動用のシューズでの
参加になってしまった。
もう何年もレースに出ているのに、よく何か忘れてくる。
やっぱりこれは治らないのかな。
そうこうしているうちにスタート、約130名の物好きランナーと共に
4時5分前であった。
スタート地点は本当に海抜0m、海岸の砂浜からである。
あたりはまだ真っ暗だある。しかも最初の20�q位は河原の土手の
未舗装路コース、もちろん、街頭などは一切ない。
ライトを借りたが走りにおいてはあまり役に立たない。
しかも次第に集団がばらけていくとさらに暗くなる。
2度ほど石のつまづいてコケそうになった。
さらに河原といっても1本道ではなく、橋を渡ったり道が分かれたりしている。
ところどころにスタッフ人が立っているが全部ではない。
たまに変なところがランナーが出てくるので、コースに迷ったのかなと思うと
実は単に用をたしていいただけだったらしい。
次第に明るくなり、そろそろ腹が減ったなと思った頃に19�qの
最初のエイドステーションに到着。ここまで約2時間、予定通りである。
ここまではほとんどフラット、ということは残り40数�qで3000mの登り
ということになる。考えると恐ろしいので忘れることに。
しかしここまで店はもちろん、自販機もトイレも無いのはちょっと辛い。
ここで暫しの休憩と腹ごしらえをして出発、ここからはいよいよ山間の道となる。
ここから30分ほど福井から来たランナーと話しながら走る。
コースはだいぶ厳しくなってきたが、話していると気もまぎれる。
そういしているうちに気付けば、また一人になっていた。
せっかくだから今度は、風景を楽しむことにした。
標高が上がってきたせいか、それほど暑くない。
道路の温度計は23度となっていた。
しかし、そんな余裕はだんだんなくなる。
30�qぐらいからさらに急な上がりとなってきた。
結構歩いているランナーもいる。
このあたりからスタッフの車が道を何度も行き来し、
その都度名前を呼んで励ましてくれる。
この大会は人数が少ないこともあり、応援の時は必ず名前を呼んでくれる。
やはりうれしいものである。
この急な坂を上りきると、次は急な下りがまっていた。
このころから膝に違和感を覚える。
「やばい、また古傷を痛めたか」と思ったが、とりあえずこんなところで
リタイヤするわけにはいかないので、ペースをさらに落として進む。
そしてまたしばらく上って行くと、2番目のエイドステーションに到着した。
約36�q地点である。時間は約4時間、まあまあのペースである。
ここの標高は600mぐらいかな。
何人かが溜まっている、やはりみんなここまでのアップダウンが
こたえているようである。
とりあえず水分補給を行い、エアーサロンパスを膝に吹き付ける。
あんパンとおにぎりをむさぼり、5分ほど休んで出発した。
あまり休んでいると走り出そうという気が薄れていってしまうから怖い。
その後も道は上へ上へと続いている。さらに傾斜もきつくなってきた気がする。
走る速度はどんどん落ち、もうほとんど早歩き状態である。
でも次の43�qの称名滝エイドまでは車道なので、そこまでは走ろうと努力した。
しかし40�qを越えたあたりでついに力尽きた。
横を通る車のエンジンも悲鳴を上げている。
「そりゃ、人の心臓では無理やわ」と自分に言い訳をする。
ここからはたまに走って後はほとんど歩きという状態、
何とか3番目の称名滝エイドに到着。
ここの標高は1000mぐらいかな。
時間は5時間をはるかに過ぎていた。さすがにここで座り込む。
ここのエイドには、今までと違って冷たい冷麦がある。これで少しリフレッシュ!
見上げれば雄大な称名滝がすばらしい、しかし次の瞬間に恐ろしいことに気付く。
ここからは、登山道を通ってあの滝より上に行かなければならないのだ。
下から見ると、回りはまるで絶壁のようにせり上がっている。
10分ほど休み、レインウェアと着替えの入ったバッグを担いで登りだす。
いざ登ってみるとそんなに大した事はない、いつもの登山と思えばいいのである。
そう考えればなんて荷物が軽いのだろう♪
景色は絶品、常に滝を見ながらの道である。
滝が下の方に見えたあたりで、スタッフの方が滝をバックに写真を撮ってくれた。
こんなところまで機材を運んでくれたことに感謝感謝。
途中で崩落したところもクリアして、ついに標高差500mを登りきった。
最初の難関を無事クリア!
そこにはエイドがあり、乾いたのどを潤す。
またここの冷えたミニプリンはめちゃくちゃうまかった。7個ぐらい食べたかな。
このあとはバス専用の高原道路となる。
急な登りが続くが今までの登山道と比べればなんてことはない。
時間的にもまだ余裕があるので、かなり歩きを入れる。
通りすぎると観光バスの人が手を振って応援してくれるので、
バスの気配がすると走ることとした。
周りにいたランナーたちと雑談をしながら、走ったり歩いたりを続けていた。
そのとき前からスタッフの車が来て、「ゴールは室堂」と告げられる。
山頂付近は暴風雨状態らしい。
ここからはまだ立山が見えないので、全員が信じられない様子だった。
この一言でなんか気持ちが切れて、みんな歩き出してしまった。
あとは数人で話をしながら歩いていった。
そして次の称蛇ヶ原のエイドで、塩かえきゅうりをしっかり食べて
ゴールの室堂に向かった。
しばらくするとあたりが白くなってきた。ガスが出てきたのである。
やはり上の方は天気が悪かったのである。
だんだんと視界が悪くなり、数メートルしか見えなくなってきた。
バスからランナーが見えているかが心配である。
そのためバスの音が聞こえると、道路の端に止まるようになる。
天狗平を過ぎ、京都から来たランナーと「もうゴールが近いのでは?」と
話していたら、ついに雨が降ってきた。
幸か不幸か準備したカッパが役立ってしまった。
しかもだんだんと強くなってくる。風もでてきて、とても寒い。
ゴールも近いし走ることにした。
10分ほど走っただろうか、真っ白な風景の中、何人かの人が浮き出てくる。
ゴールである。
力はまだいっぱい残っており、最後は元気よく走りぬけた。
雨はますますひどくなってきた。冷たい!寒い!
ゴールの余韻にひたっている場合ではなく、バスに乗り込んだ。
かかった時間は約8時間半、約63�q・標高差2500mの結果である。
タイムや順位よも無事に完走したことが何よりもうれしい。
その後天気はさらに悪化したため、バスで残りのランナーを収容して
ひとまず大会は終了した。
このあと全員が室堂の山荘に行き、温泉で疲れを癒して宿泊した。
完走パーティーもあったのだが、前日寝てない私は夕食後眠りこけてしまった。
翌日の朝は雲も切れていき、天気がよくなると思われた。
山頂は無理でも途中まで行こうと、稜線の一の越山荘まで登ったが、
またしても雲に覆われて何も見えなくなってしまった。
あとは室堂から富山駅・スタート地点までバスで降り、そこから自宅まで
また車を飛ばすだけである。
またしても長〜い一人ドライブの末、夕方に無事帰ってこれました。
今まで一番長く走った大会、一番登り続けた大会、一番景色を楽しんだ大会、
そして一番スタッフの温かかった大会、一番がいっぱいでした。
機会があれば、もう一度挑戦して、今度は頂上3003mまで行きたいな。
1日中ランニングを楽しみたい方は、挑戦してみてはいかが?