アカヒレ 

学名:Tanichthys albonubes

 

 

 通称「ホワイト・クラウド・マウンテン・フィッシュ」と呼ばれているが、「アカヒレ」という名で広く知られている。中国原産であるが、今日では東南アジアなどで養殖された個体が多く輸入されている。比較的低温にも強いので、室内の暖かい所で飼育していれば1年中ヒーターを使用しなくても飼育する事が出来る。飼育は容易で入門魚として飼育する人も多い。


  いつもはSサイズをアルタムエンゼルの餌用として購入するが、今回は数匹成魚迄育ててみた。雄個体は意外に綺麗である。左上の個体が雄、右上の個体が雌である。
 産卵はバラマキ型である。産卵前に雌雄は別の水槽で飼育していた。 バラマキ型の魚は産んだ卵を食べてしまう事があるので、左の写真の様な箱型の網を製作してペアーを導入した。一応気圧の変化、水温の変化を考慮し台風の接近する前日にペアーをセット水槽に移した。産卵は次の日に行われた。セッ水槽は濾過は施さず、エアーレーションのみとした。

 

 

 網の目より水槽の底に産み落とされたアカヒレの卵。大きさは1.0mm位のものから0.5mm位のものまであった。何故こんなに卵の大きさが違うのかは不明。受精卵、無精卵の違いなのか叉は、産み落とされた時間の違いなのか?色は薄い乳白色であるが、殆ど透明に近い。

 

 

 

 左の写真は水槽のガラス面に付いているアカヒレの前期仔魚である。まだ腹部に卵黄嚢が確認出来る。孵化後約48時間目、全長は約3.0mmである。孵化したばかりの仔魚は水槽の底でじっとしているが、その後24時間も経つと水槽のガラス面に付くようになる。それら2日も経つと水槽内を泳ぐようになる。餌はブラインシュリンプの接餌は不可能で、小型のプランクトンが必要である。

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