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D-2

遠くの業者より近くの業者を優先して選ぶ

 一般に中規模レベル以上の工事になると現場管理事務所が工事現場にあるいはその近くに付設される。現場管理事務所(作業所)には監督が常駐し常に工事の進行状況について管理を行い、資材や人の手配にも支障の内容努めている。現場の直ぐ近くに会社があれば現場管理事務所付設の必要はなく、その分、経費が浮くので工事費も安くなるわけだが現実にはなかなかそうはいかないのが実状でもある。逆に中規模レベル以上の工事の場合は遠方の業者に依頼しても特に差し支えるようなことがないことになる。現場管理事務所という言ってみれば会社の出先機関が工事現場に付設されてるわけだから会社本体が遠方でも工事の進行に問題はないことになる。

常駐管理 中規模レベル以上の工事
元請け業者の監督、作業員、事務員などが工事現場に常駐している管理形態。夜間、休日は不在。下請け業者は通いになる。
非常駐管理 住宅などの小規模工事
元請け業者、下請け業者とも通いになる。この管理形態の場合、元請け業者、下請け業者の監督とも他の工事現場を兼任しているのが通例である。

 ◆地元優先の選択 

 ただ工事業者を選ぶ重要なポイントとしては地元優先という考え方もある。まず地元で探してみて無ければ遠方に頼むのが順序といえよう。地元の事情に精通している方が良いということだが具体的には下請け業者などの関連業者が地元の近くにいた方が現場への行き来や連絡がスムースにできるという利点がある。また工事で問題が発生して現場監督だけでは対応が難しい場合、会社から直ぐ応援が来れるような体制も考えておかなければならない。他に利点としては例えば工場などの生産設備の場合などでは、かならず工事終了後しばらくすると改修や設備の更新増設などのメンテナンス工事が発生する。地元に知っている業者いたほうが何かと細かいことで相談に乗ってもらえるので便利といえる。

 ◆住宅などの場合

 住宅などの比較的小規模な工事の場合では工事規模からいって現場管理事務所が工事現場に付設されるようなことはないので監督は会社から工事現場に通うことになる。この場合、現場まで車で二時間から二時間半が限度だと見た方がよい。通うだけで半日以上かかるようでは工事の進行に支障を来してしまうばかりか経費もかかり不経済である。小規模現場では監督が毎日現場に顔を出すことはないが、現場で問題が発生したときに監督が直ぐに駆けつけることのできない距離では建築主としても不安であろう。工事が円滑に進行するためには問題が発生しても速やかに対処できる保証があることが必要条件といえる。

 遠方の工事業者に依頼した場合に懸念される問題点

1. 経費増額に起因する建主の工事費負担の増加.
 人件費だけでなく交通費、通信費、資材の輸送費、消費税など多くの経費項目が増加する。

2. 工事現場での実働時間の減少に起因する工期延長と工事費の増加.
 現場での労働時間に会社から現場への移動時間を加算する例も少なくない。必然的に、一日あたりの実働時間が減少することになるので、その分、工事期間が延びるだけでなく工事費も増加することになる。

3. 工事後の瑕疵保障、メンテナンス工事への対応の遅れ
 遠方であればあるほど、スムースに対応してもらえなくなるおそれが高い。将来、発生しうるリフォーム工事などは別業者に依頼する必要がでてくる。

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